2011年12月6日火曜日

キャノン特許部隊 【これから益々重要になる知的財産戦略】

日本では知的財産というのは、あまり重視されてきませんでした。しかし、10年ほど前からは、企業の姿勢も変わり、日亜化学で白色ダイオードを完成させたカリフォルニア大学へ移った中村修二さんはあまりにも有名です。 

あと、私が思い出すのはキャノンの特許戦略です。インクジェッタの特許でクレームの書き方が少し違っただけで400億円も利益が変わったそうです。これはHPの書き方があまりにも限定されており、キャノンは細かいところまで書いており、インクジェットがノズルの構成まで書かれていたものとして、その特許部隊が果たした役割が取り上げられるリーディングケースです。 

ちなみに、キャノンの法務部には400人ほどが在籍をしており、本当に自社開発の技術を守るために徹底的に特許戦略にこだわっているそうです。他社では、1語で済むところを、10語でより具体的に書いたり、リバースエンジニアリングで他社が真似をしても特許戦略で戦おうと言うことです。 

これは、ハードを売って消耗品で儲けようと言うキャノンの戦略にもあり、安く競合がインクを出してきても自社のプリンタで使うことを認めさせないものです。本当にこういうところが、キャノンの強さなんだなと改めて感じます。ちなみに経団連の会長は以前、キャノンの御手洗さんでした。 

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