2012年1月7日土曜日

アルセロール・ミッタルと新日鉄住金【世界の粗鋼王は?】

アルセロール・ミッタルがダントツだなーと。力技でM&Aをやってきたわけですが、景気が上り調子の時はいいですけど、下り坂に差し掛かると、過剰設備が重くのしかかってくるんですよね。通常三つの過剰と言われる「雇用、設備、債務」がトリプルパンチで効いてきて、経済成長が金利などを上回っている時はいいものの、逆転などしたら、もう目も当てられない状況かと。

素材産業は基礎研究が品質を大きく左右するわけですが、シームレスパイプや自動車などに使う高級鋼板などは、図体がでかくても新日鉄とかにはあと数十年かからないと勝てないと思います。ただ、札束でほっぺを叩けば話は別ですが・・・・。

新幹線のレールとか、車軸とかホント、中に入っている炭素とかの含有量がちょっと違うだけで、品質がモロかわってきますからね。

新日鉄の特許と言ったらそれは凄まじいもので、これに他の同業他社が勝てるかと言ったら、正直勝てません。しかし、規模でやられたら、いくら新日鉄といっても勝てるかなーと・・・・。ちなみに、新日鉄は、おととしのデータで36百万トン(世界ランク5位)、たったの13百万トン(世界ランク25位)で、足しても、たったの50百万トンで、ようやく中国の宝鋼を上回るレベルで、ミッタルには、倍以上の差があります。

経団連とかの大ボス、財界総理をやっていても、所詮サラリーマンはサラリーマン、ミッタルのように私財で、自分と会社が一蓮托生のなかでやっているような連中には勝てないと。ホント、建設用とか一般用の鉄は品質がそこまで求められないのでアルセロール・ミッタルのようなものでもぜんぜん問題ないんですけど、いわゆる高級鋼板とかは、まだまだ日本の技術がないときついところが結構多いですからね。

金の力で、世界の鉄鋼大手の軍門に下るか、それとも技術力で生き永らえるか、みものですね。


●新日鉄VSアルセロール・ミッタルVSポスコ
 http://www.morningstar.co.jp/event/1009/ms8/index.html

●粗鋼生産ランキング
 順位
(2010)企業名 本社所在地 2010
1 アルセロール・ミッタル (ArcelorMittal)ルクセンブルク
90.5
2 河北鋼鉄集団 (Hebei Steel Group)中国
52.9
3 上海宝鋼集団 (Baosteel) 中国
44.5
4 武漢鋼鉄 (Wuhan) 中国
36.6
5 新日本製鐵 (Nippon Steel) 日本
36.1
6 ポスコ (POSCO) 韓国
33.7
7 JFEスチール (JFE) 日本
32.7
8 江蘇沙鋼 (Jiangsu Shagang) 中国
30.1
9 首鋼集団 (Shougang) 中国
25.8
10 タタ・スチール (Tata Steel) インド
23.5

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