2012年1月8日日曜日

流通と小売を根底から変えるアマゾン【一人勝ちはとめられない】

以前から何度もアマゾンのことは書いていますが、周りの話を聞いたり、大型書店が廃業しているを目の当たりにすると、アマゾンの独走はとめられないなと。ハードとソフトを囲い込んでしまって、市場を席巻した企業を挙げると、ここ5年では「アマゾンとアップル」の二社と言っても誰も異論はないと思います。

私は、どちらに賭けるかと言ったら、アマゾンですね。確かにアップルの街中での遭遇率の高さと言ったらそりゃ、単一機種として、さらには価格からしても、驚異的なものかと。また、利益率からみても粗利が半分近くというのも驚愕の数字でもあります。吉野家的な商法で、極めて高い利益率を誇り、さらにはItuneで囲い込みをして、多くのユーザーを囲い込んだわけですが、それは、ジョブス氏のカリスマによるところも多かったわけです。私は、数年後は、強力なコンペティターが表れて、今の独占的な立場がいつ奪われてもおかしくないと思っています。

その点、アマゾンは、多くの人が「ネットで本を買ってるよ」と私の周りでも聞くようになったくらい、市民権を得て、反対に書店の大手がどんどんつぶれている光景を見て、アマゾンの一人がちだわと思いました。これは、ブランドの凄さだけでなく、流通網をがっちり押さえてしまい、さらにはテールの法則という今までは無視されていた市場までがっつりと抱え込んでしまったことがあります。おまけに、マーケティング凄さも見せ付けてくれますが、過去の属性の分析をPOSなどで行うと同時に、デーマイニングなども取り入れることによって、関連書籍のセールスを行い、販売機会を拡大していることです。おそらく、この機能で20%は売り上げが上がっているのではなかろうかと。

マックでお勧めをするのと似ていますが、潜在的な顧客を取り込むマーケティングはすげーなと。

じわじわと、しかも確実に前進し、既存の小売のシェアを奪い、潜在顧客の需要を掘り起こして商売につなげるという姿、1年、2年後の姿が楽しみでもあります。こういったところは、やっぱり、アメ公はすげーなと思いますよ。

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