2012年3月12日月曜日

最悪の事態を想定して【カントリーリスクと天変地異】


東日本大震災から1年経ち、改めてリスクマネージメントについて考えなきゃと思っているんですが、本当に世の中の動きはあまりにも激しく且つ想定外のことが起こっていますので、下記についてのリスクについても考えなければなりません。ホント、想定外という言葉を使う時点で、私は失格だと思うんですが、日本の経営者の多くも円高とか震災をエクスキューズに使う人が多いんですよね。なかには、しっかりとリスクをヘッジできている人も居るわけですから、エクスキューズで使う時点で、経営者失格な訳だと私は思うわけです。

経営者は舵取りをするのが仕事な訳で、航路を決め、場合によっては、嵐を避けるために、港に退避することもあるわけです。当然、市場の需給を読み、意図的に目的地に到着することを遅らせることが得策なこともあるかもしれません。本当に、平時は、サルでも経営ができますが、真価が発揮されるのは、有事ですからね。


1)預金封鎖
2)財産没収
3)地震と火山の噴火などの天変地異
4)日本のデフォルト
5)核兵器の飛来
6)戦争の勃発

不可抗力として最も起きる可能性が高いのが3)の天変地異ですね。これは、太陽の活動に起因する磁気嵐などもそうですが、寒冷化、温暖化、異常気象など、現状起こっていることで極めて広範な影響を及ぼすものかと思います。

あとは、他国が絡む要素ですが、現状では極めて確率としては低いものの、全く無いとはいえません。そして、人為的なもので、もっとも確率が高いといえば、預金封鎖や財産没だと思います。日本の財政運営を考えると、世界でも最悪に近いくらいのGDPの債務比率があるくらいですから、1)と2)はいつ起こってもおかしくないですね。

備えあれば憂えなしとは言いますが、突然、街を歩いていて、刺されることもあるわけで、突発的な事件・事故に対処できないこともあります。ただ、今の日本のDQNな現状や世界情勢を考えると多少は対処できることは対処したほうがいいのかなと思う今日この頃です。

下記を見ると、当時のことは、私は知りませんが、歴史を紐解けば、同じことが起こる可能性はきわめて高く、リスクヘッジをしなければならないことは明白だと個人的には思っています。


●億の近道のブログより抜粋
http://okuchika.net/?eid=3515

65年前の預金封鎖の時にそれを回避し、莫大な財産を形成した人が何をしたか。その方は悪化する経済状況等を見越し、預金封鎖が行われても良いように資産を分散。一部は現物資産、そして一部は密かに海外に避難させ、誰よりも早く、焼け野原の東京の土地を購入し、財を築いたのである。その当時このような事を日本でできた人間も少ないと思うが、実際そのように行動された方がいた事は事実である。

リーマンショック以来、百年ぶりの~という言葉は数えきれないほど聞いてきたが、今まさに日本にとっては100年ぶりの大ピンチがきているのは誰の目から見ても間違いないだろう。もしかしたらもっと凄い事が起こる事も十分にありえる。我々が今、必死に資産運用で資産を増やした所で、その根底の価値から覆される事が、現にこの日本においても約60年ぐらい前に起こっている。あらゆるリスクを想定して、自分の資産を保全する力も養っておかないと痛い目にあうという事を、忘れない方が良いと私は思う。

以前にも書かせて頂いたが、1998年の外為法の改正により、合法的に海外に銀行口座を保有する事が現在の我々には許されている。その門戸だっていつ規制されるか分からない。残念な事に、911以降、非居住者の方の銀行口座開設が多くの国々で制限がかかってきている。合法的に資産保全が行われる間、そして海外で門戸が閉ざされる前に行動してみても悪くないのではないだろうか。

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