2012年5月5日土曜日

おなかの脂肪で歯茎再生【歯科再生、歯周病の治療】

歯の再生医療は登場が待たれるところですよね。今回のニュースは、歯周病で苦しんでいる方にとっては朗報ではないでしょうか。将来的には、歯自体の再生も可能になってくるものだと思っていますが、目先は、様々な方法が並行的に確立されることがまずは必要ですね。

この技術は、大阪大歯学部付属病院(大阪府吹田市)の村上伸也教授のグループがはじめたものであり、動物実験で効果が確認され、今後は人に対しての臨床実験が始まると言うことです。京大の京都大学の山中伸弥教授のiPS細胞(人工多能性幹細胞)は極めて有名ですが、このような技術がバンバンでてくるといいなーと思います。

おととしくらいだったと思うんですが、日本歯科大生命歯学部の中原貴教授と同大学新潟生命歯学部の佐藤聡教授が、マウスでの歯の再生に成功しましたが、実用化は10年以内じゃないかなーと言われています。あとは、歯槽骨の再生と言えば、エムドゲインとかGTR方とか探すとでてきますが、これは、歯医者さんに聞いたところ、結構難しいと言う話でした。まぁ、抜歯やインプラントをするという前には試してみたいものですけどね。ちなみに、組織再生誘導法(Guided Tissue Regeneration:GTR法)」は、「特殊な膜」で骨の欠損部を覆って歯肉の侵入を防ぐことで、本来再生されるべき細胞の形成を促します。もう一方のエムドゲインを使う方法は「歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法」です。この治療法は、「エムドゲインゲル(一般名:エナメルマトリックスデリバティブ)」という医療材料を、歯槽骨がなくなった部分に塗布して歯肉の侵入を防ぎ、歯周組織の再生を促すというもので幼若ブタの歯胚から精製されます。

個人的に気になるのは、エナメル質の結晶質であるハイドロキシアパタイトに、フッ素イオンを組み込み、その生成物を酸に融解させペーストを歯に塗ると物質が結晶化し、継ぎ目無く歯と結合するという山岸一枝教授の技術や「抜かずに歯を治す新しい治療」というEMATの富永歯科の富永先生の技術も気になりますね。



●おなかの脂肪で歯茎再生…阪大グループが臨床へ
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120503-OYT1T00635.htm

●山岸一枝教授のHP
http://homepage2.nifty.com/nmc/index_j.html

●徳島県鳴門市のとみなが歯科
http://emat.jp/

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