2013年6月9日日曜日

歯槽骨再生治療としてのEMATとEMPRの可能性【歯を抜かず、できるだけ残す】


再生医療EMATとは、「Electro-Magnetic Apical Treatment」とのことで、EMPRは「Electro-Magnetic Periodontal Regeneration」のことです。エムドゲインやGTR、それからGEM21などの骨の再生誘導材をつかったものが現在の治療ではメインですが、電磁波を照射することにより、殺菌をするだけではなく、骨芽細胞を活性化させ、歯槽骨を再生させる方法を注目しています。

30歳を過ぎて、体の色々な部分が悪くなってきて、インターネット探すと、結構、色々な再生医療が現在は、登場していることがわかります。私は、歯並びはそれほど悪い方ではなく、むしろいいほうだと思っていましたが、寝ているときの食いしばりや歯切りしりによって、歯周病を誘発していたようで、複数の歯科医院で抜歯を宣告されました。

多くの歯科医院では、先端医療や再生医療は手に負えず、歯周病の専門医ですら、その手の知識が足りないというのが私の感覚です。パノラマ写真も撮らず、スケーリングもしっかりせずという歯科があまりにも多く、やはり、コンビニより多いと言われる歯科医院の質の低下について考えさせられます。

インプラントかーと思っており、藁をもすがる気持ちで、ネットを調べていたら、EMATという技術を見つけ、気になったので、備忘録として、記載しました。歯周病とは、きちんと歯を磨いていても、起こるもので、これが肩こりや頭痛の原因にもなっています。

FOP(フラップオペ)、SRP(スケールルートプレーニング)など色々術式はありますが、歯周病をいかに未然に防ぐか、あとは、噛み合わせなどがどのような影響を他に及ぼしているのかをもっともっと一般の人に周知する必要があると考えています。

最近は、インターネットの登場により、昔に比べて情報を格段に入手しやすくなりました。とは言っても、私が調べた限りでは、情報の公開はまだまだ限定的ですね。


●Wikipeidaより
再生医療EMAT(Electro-Magnetic Apical Treatment)とは、根尖病変[1]に対し電磁波[2]を照射することにより、殺菌及び骨芽細胞[3]を活性化させ、歯槽骨[4]の再生を促進させる治療法[5]である。

従来、根尖病変に対しては、根管内を機械的、化学的に清掃して、根尖部の密封を図る感染根管治療や外科的歯内療法など歯内療法学[6]が治療法として行われている。

しかし、従来の治療を施行したにも関わらず、症状の改善を示さない、いわゆる難治性症例がある。その原因として、上記の治療では除去できない細菌が根管系に残留することや、それらの細菌の集まり(バイオフィルム)が、根尖外に存在することが知られている。その結果、根尖部周辺の歯槽骨が大きく吸収されていくことになる。

そのような症例に対し、電磁波のもつ殺菌作用ならびに骨芽細胞活性作用により、歯根周囲組織の治癒を促進することで早期に病変を縮小させる「再生医療EMAT[7]」は有用である。

治療時間は30分程度という短時間で終了し、術後は温熱感が数時間残る程度で、疼痛等の不快症状もほとんど認められていない。その後、約1週間程度で歯の動揺も減少し、約3ヶ月程で吸収された歯槽骨の改善が認められる。

再生療法EMATは、2005年7月、医療法人とみなが歯科医院理事長 富永敏彦によって考案され、現在、医療法人とみなが歯科医院及び徳島大学大学院バイオヘルス研究部において研究がすすめられている。

また2011年には、歯科の他分野への応用も行われている。その一つとして挙げられるのがEMPR(Electro-Magnetic Periodontal Regeneration)である。歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨より構成される歯周組織に対し電磁波を照射することにより、患部への殺菌と障害を受けた歯周組織の再生を促すことを目的としている。現在、EMPRは徳島大学、北海道大学、医療法人とみなが歯科医院にて共同研究がすすめられている。



●とみなが歯科医院
 http://hope-tominaga-shika.com/

●EMAT
 http://emat.jp/