2016年9月1日木曜日

新東名の愛知区間の開通も猪瀬の尽力のお陰で低規格道路へ【豊田東JCT - 浜松いなさJCT】

先日、豊田東ジャンクションから新東名の今回開通した愛知区間を走りましたよ。途中から、急に規格がショボくなり、いままでの伊勢湾岸道路の快適さはどこへ???と思いましたもん。これって、東名阪(高速道路の東名阪道ではなく、東京・名古屋・大阪のこと)の交通量って、太平洋ベルトをのなかでも最も交通量が多いところで、3大都市並びに三大工業地帯を結ぶところで日本でももっとも需要の高いところ。しかも、事故がなくとも常に渋滞が発生し、その機会損失も大きいところですから代替路線という意味での二重化は、費用対効果の面から見ても極めて大きいと思うんですよ。

ちなみに、猪瀬が平成16年(2004年)に国会に出した資料によると長泉と東海間の217KMで4,804億円削減できたことになっています。静岡区間はほぼ着工し、設計変更ができなかったので、愛知区間がそのままコスト削減区間ということで間違いないと思います。なお、他の区間でまだ未開通区間である伊勢原と秦野間の13キロで3,474億円、海老名と伊勢原間の8キロで3,950億円という数字は、おそらく用地買収費の関係などが絡んできているので、ここまでコスト削減費用が大きく出ているのだと思います。ちなみに、5,000億円って大きな金額ですけど、将来に渡って、列島の大動脈に投資する費用としては高くはないと思うんですよね。物流って、当たり前のように行われていますけど、それが無くなったら生活にどれ位影響がでるのか、311の時にインフラが寸断されて、苦しんだ人ならわかると思います。将来的に東名って大規模改修が必要になるわけですし。それが新幹線にもあり得て、それでリニアを焦ってやっているわけですし。


http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/kondankai/050204/siryou2.pdf

それにしても、新東名を走ってがっかりしたな。「おいおい、コスト削減のために片側2車線で建設するならまだしも、 何で、片側3車線で、舗装・ラインまで引いておきながら、ライン消して片側2車線にしたんだ? 」っていう、静岡区間の開通なんて、将来的になんとか片側三車線、前線6車線にすぐ変えられるような仕様になっていますが、愛知区間はそれが全く期待できない当初からの片側2車線のトンネルの断面、橋の走行帯になっており、民主党が政権をとったあの時、そして公団改革があった時から規格は一気に落ちました。一番驚いたのは連絡道路の引佐連絡路よりもショボいってこと。一瞬、アレって思いましたもん。

これは、将来に禍根を残すわって思いました。これが東京・名古屋・大阪以外だったらわかるんですけどね。一番糞だったのが、伊勢湾岸道路が、一番初めに作られてしまって、その収支率がわるいってことでマスコミにやり玉に挙げられたことなんですよね。全通してないのにアホかって。アクアラインなんかよりも、伊勢湾岸道路のほうが遥かに効果が高いだろうって。費用対効果を考えろよって思いましたもん。昭和三大馬鹿査定ッて言われる戦艦大和、伊勢湾干拓、青函トンネルの一つの青函トンネルと同列で議論をする人も居て、驚きますけど、基本は太平洋ベルトは新幹線のような高速鉄道にしても高速道路にしても、便益が極めて大きいんですよね、そこをわすれちゃいかんです。


●猪瀬直樹委員提出資料
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/dai48/48inose2.pdf


●猪瀬委員提出の改革案(平成16年)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/road/dai48/48inose2.pdf

●新東名・新名神の開通効果と無駄な猪瀬ポール【高規格高速道路による大動脈の完成効果と貢献度は大きい】

0 件のコメント:

コメントを投稿