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2018年7月28日土曜日

キャッシュレスが進み、決済手段が変わる【決済を制する者がプラットフォーマーになる】

QRコードでの決済がようやく日本でも進みだして、LINEやYAHOO、楽天、そしてメガバンクがタッグを組んで覇権を握ろうとしていますね。このあたりは、VISAやらマスターカード、アメックスあたりがペイウェイブやコンタクトレスなどからいきなり方針転換をしたら、すごいインパクトがありますが一体どうなるんでしょうね。

あとは、IDやQUICKペイのようなものでAPPLEが突然、決済業者としての旨味を横で見ているのは惜しいってことで、いきなり土俵に上がってくる可能性は十分にありますもんね。個人的にはクレジットカードの決済手数料ってバカ高いので、正直言って、これが1%以下に下げられるのであれば、店舗側としては利益率がかなり改善するので、シフトするところも結構出てくると思います。

クレジットカードとQRコードの支払いの一番大きなところは、支払い時期がいつ来るかということだと思うんですけど、クレジットカードのような買掛のような一ヶ月とか、一ヶ月半後に支払い時期がくるような仕組みも与信とかクリアできれば、QRコード決済でも簡単にできると思うんですよね。

個人的にはICカードが内蔵されたクレジットカード、そしてIDやQUICKペイのような暗号性が極めて高い決済手段が主流になると10年前は予想していましたが、予想が外れました。理由は、機器がバカ高いと言うのと、手数料が3%とか取られている訳で、薄利多売の小売とかにはそれが痛いわけですよ。

LINEが手数料を数年は取らないということで、しばらくは消耗戦になると思いますが、実際に普及した後にどのようにするのかでしょうね。正直、現金もイラネって時代がすぐそこに来ているわけです。現金て汚いお金を扱う人じゃないと・・・・・。

2018年1月11日木曜日

お金に色は無いって言いますが、出処が判ると困る汚いお金は仮想通貨時代にどうやって生き残るか?

仮想通貨やブロックチェーンの技術が実際に使われるようになったり、スウェーデンのように実質的に貨幣が殆ど流通していない国を見ると、日本も早晩、その流れが来ると思っていますし、スマホが急激に普及したように、その流れは来ると思っています。

銀行口座やマイナンバー等が紐づけされて、インフラが整えば早いと思います。そこで思うのは、売春婦の方とか、汚いお金を扱う方々なんですけど、これはどうなるんですかね?やっぱり、金とか銀みたいなものが、副次的にマーケットのニーズを満たすのでしょうか?

足跡が残ってしまうとまずいお金として、どのように扱うのかが気になるところです。ちょっと前に、愛人契約等で億単位のお金を稼いだ人が、銀行口座においていたばかりに目をつけられて課税をされたというニュースを見ましたが、現金やタンス預金のニーズってこういうところにあるんですよね。

いやいや、お金に色は無いと言いますが、今の最先端のフィンテックの技術によって、お金に色が付けられ、ひょっとすると紙幣とかの番号とかも、管理されるかもしれず、そうすると誰がいつどこで引き出したお金が、誰のところに渡ったとか、本当に一瞬にして解るようになりますからね。技術的には全然可能ですが、インフラとかコストの問題になりますが、怖い世の中だなと思ってしまいます。

2018年1月8日月曜日

仮想通貨を含むフィンテックのこれから

日銀が7年後をめどに1万円を廃止する議論をしているというリークがありましたが、これは本当に考えているでしょう。何故なら、既に海外でスゥエーデン等が実質的に、決済がカードや電子決済に置き換わっているため、貨幣が殆ど流通していないという現状があること、更には中国などでは偽札や管理の問題からQRコード決済が決済の主力になっていること、インドでも高額紙幣がマネーロンダリングの問題などで廃止されて、それが効果を挙げていることを分析して、日本も遠くない将来に、現金決済がかなり少数になると思われます。

現金の管理には年間一兆円近くの費用を要しており、メガバンクが内部でのシュミレーションと今後のAI化の流れで単純事務をなくす事を発表したことを踏まえると、すごいスピードで変革は進むと思っています。

ビットコインなどの仮想通貨は、既にEDYなどで運用の実績などがあるため、あとはどのように実際の通貨と互換性を持たせるかという点、それから決済の共通のインフラの標準化、互換性という点でしょうね、解決すべき問題点は。あとは、領収書などもおそらく電子化の流れが進み、この辺もペーパーレスや国税などの徴税なども絡んで、恐ろしいスピードで技術革新が起こると思います。

何と言っても、金融関係はその定形性からコンピュータ化に非常に馴染むところであり、AIの取り込みで、劇的にリストラが進むと思っています。オマケに、偽札のことも気にせず、そしてお金の運搬、そしてATMやレジのなかに入っている死に金、通貨発行の費用などが無視できるくらいになればその恩恵は大きいと思いますし、一番は、マイナンバーなどとくっつけて個人や会社の入出金が紐付いて管理できれば、本当にでかいよなーと思います。

2016年10月10日月曜日

プライベートバンカー カネ守りと新富裕層【シンガポールの日本人社会は狭いから顔がすぐ浮かぶ】

シンガポールのプライベートバンクの内情を清武英利が書いたものですが、シンガポールはディズニーのイッツ・ア・スモールワールドの世界ですので、顔がすぐに浮かびます。カッページプラザとオーチャードプラザ、それからリバーバリー辺り(紀伊国屋、明治屋)が日本人が出没するところで、リバーバリーは石を投げれば日本人に当たると言われていますから、本当に狭すぎる世界です。

「プライベートバンカー、カネ守りと新富裕層」は、中垣忠彦氏、木島洋嗣氏、佐藤俊介氏は実名を出しており、知っている人もいるだけに、非常にリアリティもありました。

●NHKのページ NHKスペシャル “新富裕層”vs.国家~富をめぐる攻防~
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050139_00000

●You tube
https://www.youtube.com/watch?v=37VyDR-Clng


また、2013年に放映されたNHKスペシャルで投資家として有名な加藤順彦ポール氏( http://katou.jp/ )、それから外資系金融機関にいて、今はシンガポールで個人投資家として奮闘して、フェラーリクラブシンガポールの唯一の日本人としても有名な阿部氏など、日本人の間では有名な人がたくさん出ています。本当に狭い世界なので、おそらく皆さんすれ違っていると思いますよw

OCBCの子会社のBOS(Bank Of Singapore : シンガポール銀行)などの話も露骨で、そこに出てくる女性というのも、カッページ界隈では有名な女性ですw シンガポールには、現地採用の超優秀な日本人女性がたくさんいて、日本ではなかなか昇進できないような男尊女卑のシステムがありますが、シンガポールは女性にも活躍の場がたくさんあり、日本との違いに驚かされます。しかし一方で、実務能力が殆ど無いにも関わらず、日本人女性というだけでモテモテになるのも事実で、知り合いで「乞食」のように毎日のように奢ってもらっていた女性がいました。カッページ辺りですと「あっこいつか?」と思う人もおそらく居ると思います。それぐらい狭い世界なんですよね。日本では燻っていて、うだつが上がらなくてもシンガポールじゃモテモテなので、そりゃ勘違いしますよw ただその女性は普通の飲み会なのに、ドレスコードを勘違いして、結婚式の披露宴に来るような本気モードのカッコで登場したりもするので、そりゃ引きますよ。日本じゃ賞味期限が切れて、お先真っ暗なので、一種の賭けで、サクセスストーリーや一発逆転を狙って、渡星する人もいますから気持ちはわからんでもないですが、必死感出しすぎです。NHKスペシャルの沸騰都市なんかの影響もあると聞きますしね。下記がうまく分析をして書いていますので、見てくだされ。今は、口コミよりも、FACEBOOKのようなSNSとかでそういうのがすぐに分かるので、えっ、あんな地味な子が?というのがリア充をしているのを目の当たりにしたりするので、女王様気分を味わうために、渡星してしまうのです。男もそうですけど、女だって、モテたいじゃないですか。それが男と女の需給関係が思いっきり偏っていて、しかも男がエリートばかりで、チヤホヤしてくれるんだったら、それに目がくらんでしまうのもわかります。

●シンガポール大逆転:東京市場で価値が落ちた30代女子の最後の砦とは...?
https://tokyo-calendar.jp/article/6494
この登場人物が「のし上がろう」としているのは、他のシンガポールに来ている人達と同じような感じでしょう。ただ、能力はあっても、日本の男尊女卑の世界では息苦しくてだめで、海外へ来たという人は多いと思います。しかし、シンガポールでの日本人女性のモテっぷりは半端ではありません。それぐらいモテます。そりゃ、日本には帰りたくなくなりますわw おまけに、シンガポールに来ている日本人は、駐在員であればほぼエリートで出世コースの人が多かったり、あとは会社の経費を使いまくれる人やお金を有り余るほど持っている人がかなり居ますから。

この本はイニシャルや仮名で書いてあるモノもたくさんありますが、非財閥系の商社の関連会社とは言え、親会社の名前がモロにでていたり、出身地などが書かれていたりで分かる人はすぐに特定できてしまいます。それにしても、テロや永住権が取りにくいから、アメリカやヨーロッパが駄目だからという消去法でシンガポールを選ぶ人が多いですけど、納得ですよ。

村上ファンドの村上世彰氏のことや国税の調査官がシンガポールに駐在していることなどもかかれており、生々しいです。最近は、大戸屋、大塚家具など、お家騒動のことで色々お腹いっぱいになりすぎちゃいましたけど、この本もお腹いっぱいです。ごちそうさま。

[清武英利]のプライベートバンカー カネ守りと新富裕層

●Amazonのページ キンドルでも買えますんで
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%8D%E5%AE%88%E3%82%8A%E3%81%A8%E6%96%B0%E5%AF%8C%E8%A3%95%E5%B1%A4-%E6%B8%85%E6%AD%A6-%E8%8B%B1%E5%88%A9/dp/4062201992


パナマ文書で有名になったタックスヘイブンですが渡邉哲也氏の「パナマ文書」も読んでみたいな。シンガポールも、富裕層を取り込んで、ここ10年ちょっとで急激に伸びた国ですので、日本で相続税を払うのがバカ過ぎて、移住した老舗メーカーの創業者とかいろいろ話は聞きます。

永住権だけに収まらず、日本国籍を捨ててシンガポール国籍を選択した人すら居ます。これは、永住権を取るとある一定の人には、インビテーションレターみたいなのが来て、それで」シンガポール国籍を取りませんか?」的なレターが来るんですよ。これで選択をしちゃう人もいたりします。だって、相続税がありませんからw それに、日本の所得税の半分以下ですし、株で稼いでいる人は、キャピタルゲインには一切課税されませんからね。こりゃ、お金を効率よく運用させたい人には最高の場所ですよ。

少し前にキャピタルフライトという言葉が流行り、香港やシンガポールのHSBC(香港上海銀行)やシティバンクにはたくさんの日本人が訪れたのは、記憶に新しいところです。そして、シティバンクが個人業務で日本から撤退前に、確か横浜支店だったと思うのですが、支店長が悪いことをやって、逮捕されて、そして、金融庁が怒り狂って、日本でのプライベートバンクの免許を取り上げたことがありましたが、まさにそれと同じようなことをシンガポールでやっているんですよ。

「投機と投資」の違い、「節税と脱税」の違いって私はうまく説明できませんけど、法律には必ず欠缺があります、グレーゾーン、その法の網目を潜って、投資並びに節税をしているわけですがこれが頭を使った上で、合法であれば問題ありません。それより、そういう富裕層を海外へ逃避させてしまっている日本政府の政策に私は問題があると思います。

為替ディーラーの世界では、チャーリー中山氏(元バンカーズトラスト出身)など有名な人がいますが、プライベートバンキング部門でも、過去にはマネーロンダリングで名を馳せた人も居たりして、犯罪者とスレスレの人も居たりします。もともとプライベートバンキング自体、秘匿性が極めて高く、武富士の香港の問題でも色々指摘されましたが、グレーゾーンのところもあるんですよね。ただ、超富裕層に資産防衛、資産運用の為に極めて質の高いサービスを提供しているところがあるのも事実なんです。ですから、「お金が増えて増えて」ということになっている人すら居ます。だって、お金がお金を生むんですからw

それよりも、どんな国でも、どんな場所でも、どんな人でも、二人以上の人が絡めば、人間特有の政治と言うか駆け引きがあり、どんなに有名な会社でも、どんなに優れた会社でも、どんなに給与が高くても、欲の渦巻く醜い争いがあることを改めて感じました。本当にくだらないですけど、これが実社会です。イッツ・ア・スモールワールドで繰り広げられる狭い日本人社会でのこと、有名人が多いだけに、将来、露見することが結構あるだろうなw FXの取引で脱税で逮捕された人もいたし。

2015年7月9日木曜日

中国経済崩壊の影響と金融市場のクラッシュ

以前から言われてきたことですが、いよいよ中国経済のバブルが崩壊し、金融市場のクラッシュが始まりましたね。ギリシャ問題でEUも揉めていますし、いままで先送りしてきたことがいよいよ先送りできず、そのツケを払う時期がきたと言ったところでしょうか。中国は、バブルにバブルを積み重ねてきて、ニッチもさっちも行かない状況で、しかも日本が直面してきた問題がそのままのしかかり、その規模も半端ではありません。また、一人っ子政策の歪が相当出てくることが容易に想像でき、日本なんか比較にならないくらい悲惨な状況になるでしょう。

2014年11月2日日曜日

為替、お金の価値も給与、モノの値段等、多くのものが需給で決まる【市場原理により単純労働や事務が駆逐される】

日銀が追加の金融緩和をしましたが、これは消費税10%への伏線とも言えますがもっと気になることは、お金がじゃぶじゃぶ市中に溢れることにより、お金の価値が下がることです。経済学で良く言われることは、付加価値によって新たな価値が創造されなければ、100円の価値が10円に落ちることもあるということです。それが最も解るのが為替相場であり、円安に振れます。輸出をするには良いのですが、海外からモノを買うには、割高になってしまいます。この為替相場が基本的には、国力を反映しています。ただし、為替は複雑で、政治・経済など、様々な要因が関わるので、一概には言えませんが・・・・。ただ、言えることは「悪貨は良貨を駆逐する」と言うことでしょうか。例えば、金の含有量の10%などと少ないものと、純金の100%は同じ貨幣の価値であっても、10分の1となります。金本位制が取られていた時は、金にお金の価値が裏打ちされていましたが、今は兌換紙幣ではなく、紙切れに信用が与えられているだけです。インフレになって、通貨が供給されればされただけ、金貨の純度が下がったのと同じことになり、お金の価値が下がるのです。いやー、アベノミクス、今後が怖いなと思いますよ。

一方で、最近思うことは、単純労働や事務は、ロボットやパソコンに駆逐されるんだろうと強く感じます。これから無くなる仕事、価値が出る仕事、二極化が極端に進むことになると思います。ここまで急激に世の中が変化するとは私も全く予想していませんでしたが、じわじわと世の中は変化し、それが顕在化する頃には、既存のシステムはボロボロになってしまっています。なにかの病気は、自覚症状が出た時には、症状が8割まで進行しており、手の施しようがないと言いますが、まさに世の中がそのような状況になっていると感じます。そうは言っても、ロボットをメンテナンスする機械職、電機職と言ういわゆる機電職の仕事のニーズは無くなるどころか増えると思うので、就くのであればそっちを目指したほうが良いかもしれませんね。

地方の駅前のシャッター通り、バイパス沿いのチェーン店、衣料からホームセンター、外食、電機屋まで見事に地方の零細企業を駆逐し、大手一色になってしまいました。確かに、サービスの良さ、サービスの均質化、スケールメリットによる廉価な値段など、受益者のメリットは多いものの、ぞそれ以上に雇用が失われてしまったデメリットは大きいと思います。

今後、単純事務はどれだけ駆逐されるのでしょうか?実際に、ハローワークの求人を見ると、アベノミクスにより、好景気になった今でも求人は0.15倍と、100人の応募に対して15人しか求人が無く、それも給与水準は低いものしか基本的にはありません。一方で建設など、東北の災害復旧やオリンピックなどで人手不足になっている分野は、3倍と、100人の求人に対して300人分の仕事がある状況で、需給のバランスが大きく崩れています。多くの人は、エアコンの効いた快適な室内で汚れない仕事をしたいと思っているのでしょうが、オフィスの仕事はパソコンの普及と優れたシステムにより人手が殆ど要らなくなっているのが現実です。今後もこの流れは続いていくことでしょう。

本当にかわいそうだなと思うのが、マスコミなどに騙された人たちでしょう。苦労して受験勉強をして、名門の大学などへ進んでもそれが文系であったために、手に職をつけられなかった人は多いと思います。早稲田や慶応ならば、人脈ができるのでしょうが、それ以外は、時間とお金をムダにし、就職活動でも相当苦労し、社会にでても苦労されている方も多いと思います。また、転職に失敗して、坂を転げ落ちるように転落した人も多いと思います。これが理系で手に職をつけているのであれば、「技術はお金に換えられる」ため、比較的容易に職を見つけることも可能ですが、社内政治、社内営業に明け暮れていた人たちは、社外に出れば、市場価値は極端に低く、職を見つけるのに苦労している人は本当に多いと思います。仮に見つけることができたとしても、不本意な仕事や、給与は大幅に下がるものが多いと思います。

労働市場も、基本的に需給で決まっており、需要の高いもの、希少性の高いものについては、高い給与が支払われるものが多くなっています。モノの値段も、原則的に需要と供給で決まっており、インターネットの登場により、価格が収斂するスピードは以前にも増して、早くなっています。労働市場は、日本の人口の減少、それから市場が縮小する事によって、急激に縮小します。ダウンサイジングに追いつくことができればよいのですが、縮小均衡と言うのには、多くの会社は対応できず、倒産するところがたくさん出てくると思います。代ゼミが、大幅なリストラをし、校舎を減らすことを英断したのはその象徴的なものですし、拡大一辺倒であったコンビニチェーンも、店舗の閉鎖をするところが目立つようになりました。地方へ行けば、コンビニ戦国時代の後を見ることができ、前にコンビニの店舗があったと思う場所が転用されているところを相当数みかけます。今後、限界集落やコンビニチェーン店の力関係、店舗立地によって、さらにこの集約が進むことになると思います。

それにしても、厳しい時代になりましたな。高度経済成長期を経験した団塊の世代にとっては、異次元の体験でしょう。世が世なら、若い人たちも、こんな辛い思いをせずに済んだでしょうが、便利になった、その代償と言うのは、ブーメランのように私たちに返ってきているのを見て、本当にもぐら叩きゲームのような感じすら受けます。問題を解決しても解決しても、問題が噴出してくる。本当に皮肉だなと思います。

テレビや雑誌、そしてそれを見て洗脳を受けた人たちは有名私立大学の文系がカッコいいというイメージを持っていますが、成功しているのはごく一部です。圧倒的に、就職後安定をしているのは、理系の人なんですよね。これを忘れてはいけません。最近はネットの台頭により、自分で知識を獲得することができるようになり、現実が理解されてきましたが、それでも社会に出て自分の失敗に気づく人が多いのが事実です。

2012年2月28日火曜日

闇金は30万ベイシスポイントの暴利 【雪ダルマ式に膨れ上がる複利の魔力】


「10日で一割で貸しまっせ」の闇金融の金利を計算してみると、単利で36000ベイシス、複利で30万ベイシスの凄い金利で、チト驚きました。

潰れそうな会社のCDSが2600ベイシスとか言っていますが、遥かにそれを超えますね。中央銀行の公定歩合なんかこれに比べるとかわいいもんですね。

あと、複利で計算すると、雪ダルマ式に金額がふくれあがっていきますね。インドネシアは銀行金利が10年位前は30%とかあったそうです。計算すると、凄いんですよね。5年経たずに倍ですから。


私もミナミの帝王、ナニワ金融道・銭道、闇金ウシジマくんの世界、はじめよーかな。10日で2割、10日で3割の世界ですからw マイナスの金利なーんてあるっていいますが、プラスの金利で、どんどんお金が増えていくってすごいですなー。金主とか、相当儲かるんだろうなw

2012年2月18日土曜日

資産逃避と海外移住【資産防衛と富裕層のキャピタルフライト】

コピペですが、ホントシンガポールと言う選択は今はよくとも、首根っこを完全に他の国に抑えられており、天然資源が全くと言っていいほどない現状を考えると、中長期では難しいですな。永住権だけでも取っておくのは税金の面ではいいですけどね。相続税も住民税もないですし。あとは、空港も近所にあり、マレーシアとは橋やコーズウェイで繋がっているのですぐに逃げ出せますし。

シンガポールがお勧めというのは、やっぱり、華僑の貯金箱というところがもっとも大きいと思うんですよ。何といっても、周りは政情が安定していない国が多く、タイなんかもクーデターに近いことが何度も起こっていますからね。それを考えると安全なところにお金を残しておきたいんですよ。インドネシアなんか、アジア危機の際にとんでもない経験をしているので、華僑は普段は、搾取モードでしょうが、いつでも逃げられる準備はしてます。この辺は、プライベートバンキングなどの富裕層向けのサービスでしっかりと提供はされていると思いますし、金持ち仲間同士で情報交換はしっかりとできていると思います。

まぁ、金持ちのことですから、マレーシアやオーストラリア、ニュージーランド、カナダなどにも逃避行ができるように、不動産などは、同時に確保しているでしょうが・・・・・。特に、隣国のマレーシアとは陸続きであり、MM2hなーんてプランもあり、長期滞在ビザも簡単に取得できますからね。シンガポールも永住権とかわりと簡単に取れるんですけど、金を積まないといけなかったりとか、貧乏人には条件が厳しいんですよね・・・。

以前、知り合った東京の地主のとっつあんの話なんですが、いきなり、今こんな本を読んでいるんですと山田順著の資産フライト「増税日本」から脱出する方法 (文春新書)という本を見せられ、帯に「セレブもOLも高齢者も、せっせと預金を海外口座に移しているその驚くべき方法とは?」と言うことが書いてあったんですが、私はホンシャンことHSBC(香港上海銀行)に既に7年前から口座を持っていますし、タックスヘイブンのような租税回避のことも表面的な知識は持っているので、格段驚くことも無かったんですが、最近、キャピタルフライトといか、資産逃避というのか、本当に海外で口座を開くことがブームなようですね。個人的には、シティバンクとHSBCは本当に使い勝手が良いと思っています。なにせ、店舗数も多いですし、口座のタイプによっては、マルチカレンシー(多通貨)対応をしています。

これから日本の増税は緒につくでしょう。そりゃ、国家が維持できない訳ですし、ツケを先の延ばしにしてきたわけですからそれを清算しなければなりませんからね。消費税も20%にしないと駄目だとか、あとは、財産税とかいろいろ政府は考えているようです。


●マレーシア・マイ・セカンド・ホーム
 http://mm2h.gov.my/japanese/

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1 :影の大門軍団φ ★:2012/02/17(金) 10:17:20.69 ID:???0

【話題】 海外移住加速・・・経営者や富裕層が次々と日本を飛び出し始めている!

<HOYAトップがシンガポールへ>

  円高、燃料高、電気料金高のトリプルパンチで「産業空洞化」が深刻視される中、大企業経営者や富裕層が次々と日本を飛び出し始めている。先月には、光学レンズ大手HOYAの鈴木洋CEO(53)が、シンガポールに仕事の拠点を移したと報じられた。今後、取締役会がある場合だけ日本に帰国するという。すでにベネッセホールディングスの福武総一郎会長(66)がニュージーランドに移住しているほか、サンスターの金田博夫会長(76)はスイスに移り、現地法人の代表に就任している。大企業トップでなくても、金持ちの間では資産の海外移転が大ブーム。「資産フライト」と呼ばれ、セミナーや講演には受講者が殺到し、みんな、海を渡る準備をしているのだ。海外移住を検討中という50代のIT企業経営者はこう言う。

 「私が考えているのは、シンガポールへの移住です。何といっても最大のメリットは税制度です。日本では個人の所得税は最大40%も取られますが、シンガポールは最高税率20%、住民税はありません。また、日本では最高50%も持っていかれる相続税や贈与税もゼロです。ちなみに、ニュージーランドも所得税が最高33%、スイスは25%とシンガポールほどではないが安く、やはり相続税はありません。日本には地震や原発のリスクもあるし、政治がどうしようもないから、いつ国が沈まないとも限らない。円高の今のうちに、海外に飛び出そうと考えている人は大勢いますよ」

 永田町のテイタラクを見ていると、日本を見捨てたくなる気持ちは分かるが、富裕層や経営者はともかく、サラリーマンに国外脱出なんて不可能。結局、税収減のツケを回されるのは日本の国民だし、野田が強弁する消費増税は、貧乏人ほど負担が増す「逆進性」の増税だ。いつの時代も、とことん泣きを見るのは庶民なのである。

http://news.infoseek.co.jp/article/17gendainet000164336

【国際】「日本は移民を受け入れぬ決断し、経済低迷。わが国はそんな余裕はない」…シンガポール、少子化対処で移民受け入れ継続 2012/02/09

 シンガポールのリー・クアンユー元首相は最近、日本を“反面教師”に、少子化に対処するため、移民を受け入れ続ける必要があるとの考えを明らかにした。シンガポール紙ストレーツ・タイムズなどによると、同氏は今月初め、小学校で開かれた夕食会の席上、少子化に対処し人口の増加を図ることが「最大の課題だ」と強調。出生率は低下傾向にあり「移民に頼らざるを得ない」と語った。そして、日本を引き合いに出し「日本は移民を望んでおらず、日本人が集まる均質社会だ」と指摘。このため「日本は人口減少の代償を払っており、若年人口の減少で、自動車やコンピューターなどの商品の売り上げが落ち込んでいる」と述べた。そのうえで、移民を受け入れないことによる日本の人口減少と経済の低迷は「日本が選択した結果であり、同じ決断をする余裕はシンガポールにはない」と断言した。少子化の問題をめぐっては、同氏の長男のリー・シェンロン首相も「辰年の今年に、多くの子供が生まれるよう望んでいる」と、国民に“産めよ、増やせよ”と呼びかけている。シンガポールの出生率は1990年が1・83だったのに対し、昨年は1・20と低下の一途をたどっている。出生数も90年は約5万1千人だったのが、昨年は約3万9千人に落ち込んでいる。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120209/asi12020908460001-n1.htm


シンガポールとは(アンサイクロより)

東南アジアの島にある流刑島である。イギリス出身であるシンガーのポール氏によって開設されたために、このような名前となった。リー団長率いるPAP団による管理が行き届いており、違反になること(下記)をしなければ快適な受刑生活が約束される。島内はディズニーランド並みにゴミひとつなく、流刑地と言うより公園のような美しさである。北朝鮮も良い方向に進めばシンガポールのようになれるであろう。元は中国出身者(華僑)を収容するマレーシアの刑務所であったが、リー団長が手下のPAP団を引き連れて刑務所を脱出しマレーシア中で大暴れしたため、現在ではマレーシアから厳重に隔離されている。不要な人間を受刑者として送り込みたい中華民国(中国国民党)か中華ソビエト共和国(中国共産党)の陰謀でもあろう。チャウ・シンチーがアッポー作戦を企てていることも隠し切れない。この島には中国のほか、世界各地から受刑者が送り込まれているが、常夏の島での受刑生活があまりにも快適なので、刑を終えた後も帰りたくないと主張する受刑者が現れるほどである(実際には獄中結婚でもしない限り自国に容赦なく送り返される)。水道水はマレーシアから供給されているが足りないため下水を飲み水に再利用している。 吉田松陰がこの地を恋しがっていたことは、「松陰シンガポール恋しがる」(しょういんしんがポールこいしがる)という故事で有名である。


違反になること

マナー法で禁止されていること(罰金刑)は以下の通り。

路上にゴミを捨てる

路上に唾を吐く

路上に嘔吐する

路上に動物の糞を置く

トイレ以外のところで排泄する(立小便も)

列車の中で煙草を吸う

水たまりを作って蚊を発生させる

列車の中で飲食する

列車の中にドリアンを持ち込む

列車の中で性交する

ホテルで剃った毛をそのままにする

室内での花火

シンガポール内でオーストリアを一度でも肯定する

動物に規定外の餌を与える

外出の際にAKB48の衣装を着る




また、以下の行為をすると刑罰房に収容される。

麻薬の持ち込み(死刑になることもある)

ガムの持ち込み・製造販売

PAP団による自治に反対する






2012年1月29日日曜日

「水は高きより低きに流れ、金は低きより高きへ流れる」【華僑の格言】

世界三大商人(ユダヤ、インド、華僑)と言われる華僑ですが、東南アジアでの華僑の存在感は本当にスゴイですね。本家の中国でも、鼻ホジ型(鼻くそほじり型)のビジネスモデルの棚ボタ型と言ったら良いんでしょうか、「やったもん勝ち」のスタイルのものが結構多いですね。基本は雁行型のいわゆるキャッチアップ型と呼ばれるもので、欧米や日本などの先進国のビジネスモデルをそのままパクって人件費の安さとスケールメリット(規模の利益)で一気に追いつくパターンです。基本は、品質が悪くても、安ければ、供給を上回る需要があったため、結構売れちゃったんです。そもそも国外からの供給がありませんでしたし、できたとしても関税とか色んな障壁がありますから。今の目先はよくとも、今のツケが5年、10年後に必ず歪としてでてくると思っています。 人口ボーナスから人口オーナスの時代に東南アジア地区も突入しますし。これから高度成長と思った瞬間に人口オーナスに入り、今の日本が苦しんでいる少子高齢化の問題に直面します。中国なんか、人口構成が歪みまくりで一人っ子政策などもあったお陰で、ある時期を越えると、日本なんか比べ物にならないスピードで高齢化が進みます。はい、私が何度も言っている、「全ての組織と言う組織は、ピラミッド構造じゃないと成り立たない」という法則です。見た目に安定感が悪いって言うのは、そういうことなんですよ。世の中の実際の不安定感にも繋がると。

発展途上国の品質の悪さは、赴任したことがあるヒトでしたらわかりますが、シャープの芯ですら、バキバキ折れて使い物にならず、キングファイルも、破れまくり、金具が外れまくりで目も当てられないんですよ。これが車とかの高度な工業製品だったら、もっと顕著にわかります。その点、日本人はクソ真面目に、過剰品質のものを作ってきたので、本当に壊れないんです。私も10年選手が結構いますが、1年選手以下を探すのが難しいぐらいです。衣服でも、パンツなんかでもユニクロなんですけど5年ぐらい履いているものがありますからね。鬼のパンツと言ってもいいぐらいのパンツです。それくらい品質が高いです。中学の頃は、変に、ユニクロは安い、そしてアメリカブランドはカッコいいとかいうかぶれたところがあったんですが、それも二年になったら、すぐに変わりました。だって、ヘインズのTシャツやパンツは、すぐに襟がだらーんとなって、パンツもゴムが馬鹿になるんですが、ユニクロは劣化が殆どありません。しかし、ある日突然、擦り切れた部分に亀裂が入って破れるというような本当に経年劣化の現象しか起こらないのは本当に驚きましたから。これは、フランス製でもそうです。イギリスの背広の語源になったというセビルローで買ったシャツでも、ホント駄目駄目で、やっぱり、日本製がいいなーとつくづく思います。

話がいつもの如くまた、それましたが、どんな優れた技術でも、二匹目のどじょうを狙って、それを真似する人が必ず出てきて新製品が高い利益利を誇っていても、それが収斂するというのが、「水は高きより低きに流れ」と言う言葉であり、あとは、一つのものには一つの値段しか付かないという「一物一価」に流れ着くと私は思っています。いま、グローバル化でそれが起こっているのが労働力の平準化ですね。リカードか誰かが言った理論だったと思うんですが、安い労働力が、高い労働力の国に流れて、それが均衡すると。商品についてもそれがいえ、今は、為替がその不均衡をある程度是正してくれています。ところが、この流れとは逆に、金持ちのハムスターはどんどん太っています。そうなんです、お金の流れは逆なんですね。「お金がお金を産む」、「お金がお金を稼ぐ」とでも言ったら良いんでしょうか、「金利」とは寝て、鼻くそをほじっているだけで、お金が増えるんです。スゴイですね。100億で、金利が1%だとしたら、年間1億も増えるんです。これがあ、高金利の国だったらどうでしょうか?5%だったら、5億です。 「水は高きより低きに流れ」、「金は低きより高きへ流れる」とは言いますが、本当に原則は、高いところから低いところへ、水も温度も移る訳ですが、何故かお金だけは、低いところから高いところへ流れます。お金がお金を生むというのは、ある程度の金額にならないとわからないことですが、あるところを境目に爆発的にお金が増えている人をみるとやっぱり、これなんだなーと思いますよ。宝くじなんかは、貧乏人に対する税金と言われますが、貧乏人が搾取されて、どんどん金持ちに流れているんですよね。あと金利も、低いところから高いところへ流れるんですけど、やっぱりインパクトとしては、搾取の方がとてつもなく大きいなと思います。特に発展途上国は露骨ですもん。世界三大文明の発祥の地である中東辺りは、偉大な文明を作った場所なのに結構???な人が多いですけど、上層部は本当に頭が切れる人が多いですけど、そういうことかと思いました。

それに、相続税もなかったらどうでしょうか?発展途上国は、一度金持ちになったら、なかなか没落しないと言われていますが、まさにこれがあるのといつも私が言う、愚民政策と貧民政策によって多くの人から搾取できるピラミッド構造があるからです。日本の経済は、人口の構成がまさにピラミッド構造だったので鼻ホジ型のモデルが90年代の前半まで維持されてきましたが、サル内閣になってから、それが一気に駄目になってしまいましたね。

あと、マーフィーの法則を読んでいて知ったのですが、聖書の福音書ルカ伝19章26節に「あなたがたに言うが、おおよそ持っている人には、なお与えられ、持っていない人からは、持っているものまでも取り上げられるであろう。」と言う言葉があり、「富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる」と言う項目があり、驚きました。自己啓発本って、表現は微妙に違いますが、基本的に言っていることって皆同じなんですよね。マーフィーの法則も、引き寄せの法則も、ナポレオンヒルも、そしてまるかんというサプリメントで有名で高額納税者でよく長者番付にでてきた斉藤ひとりにしても。みな、共通するのは潜在能力を使うっていうこと。引き寄せの法則の「ザ・シークレット」じゃないですけど、成功者はこれを知っていてか、本能的にか効果的に利用してきたってことなんですよね。世の中に腐るほど自己啓発本は出ていますが、それを活用できていない人が多いことをみるとやっぱり、多くの人は途中で投げ出しちゃうんだなと思いました。ダイエットや英会話みたいなもんですねw

【過去の関連日記】
2012年5月02日
愚民政策にしても、徐々に馬鹿にしていくというのがポイントですが、いろんな宗教を見てみると、何百年、千年、二千年という歴史をかけて、矛盾をなくしていく完成された理論というのがまたスゴイと思います。とは言っても、科学では証明 ...

2012年1月28日土曜日

日本の新幹線の技術 【TGVと比べてもその差は大きい】

フランスに行ったときにTGVにのりましたが、一言で言うとうんこということです。新幹線みたいに思いっきりかっとばすかと思いきや、本気で走れる区間は限られており、乗り心地も突き上げが相当あり、かなり不安定です。一番、頭に来るのが、座席ですね。車体の横幅が相当狭いと言う事もありますが、高い金を払っているのに、知らない人間と向かい合って座るシートなど、本当にホスピタリティの面でも日本の新幹線にはとてもかなわないなと。

日本の新幹線の何がすごいかと言うと、確かに全車に駆動装置がついており、TGVのような牽引車的なものではないことからスムーズな加速・減速ができることなどそうなんですけど、日本の土建屋の技術が素晴らしいと言う事ですね。フランスなんかは、農村の畑の中を疾走するような光景が殆どですが、日本ですとトンネルや橋などが多く、その建設の誤差と言えば、スゴイレベルで、しかも品質も世界一級品だと思っています。トンネルなんかも日本の長大トンネルは素晴らしいですよ。私は、「トンネルと地下」と言う雑誌、いわゆる「トンチカ」が愛読誌だったのですが、日本の土木技術者が積み重ねてきた技術と言うのはすごいなと。新幹線の熱海の区間にある丹那トンネル、八甲田トンネル、大清水トンネル、飛騨トンネルの話をみるとぐっと来るものがあります。

個人的にはTBMをつかった地下鉄なんかでよく使われるシールドマシーンを使ったトンネルより、山岳トンネルと呼ばれる、山に掘るトンネルが好きなんですよね。と言っても、飛騨トンネルなんかは、TBMで掘ったもので、つちかぶりがあまりにも大きかったため、シールドマシーンが押しつぶされてしまったりと・・・・。土木とは、名前の通り、土と木などの自然との戦いであり、いわゆる「経験工学」という自分の手足で稼いだ経験が直結する分野です。新幹線の車両技術や制御、信号の技術もすごいのですが、トータルとして、土木技術も含めたものをみると感動すらしてしまいます。その悪い例が台湾新幹線ですね。信号などの技術や土木技術などがセットとして生かせなければ、新幹線の技術はその価値がないと思っていましたが、案の定、韓国の現代建設などが手抜き工事をしたり、欧州の信号業者のシステムがクソだったり・・・・・。そんなことで、パッケージでやらんといかん訳ですよね、こういうのは。ある意味、車と似ているんじゃないかと思います。

中国は、日本の技術とドイツの技術をぱくって強引に新幹線を開業させたようですが、新幹線は何十年にも渡る運用の実績、また、改良によって成り立っているもので、ノウハウも技術の蓄積もない段階でいきなりこんなことをやっても成功するはずがありません。隠蔽工作とかバンバンでるでしょうが、本当にこういうインフラにモロ国力はでますね。


●トンネルと地下
http://www.tunnel.ne.jp/doboku%20new/new.html

2012年1月27日金曜日

アンコ型とソップ型 【メタボの類型】

この言葉は、相撲レスラーである力士の体型を表現する言葉ですが、若い方はご存知でしょうか?さて、実はわたし、二年前までメタボだったんです。半年ぐらいの間だったんですが一言で言うと、デブだったんです。昔は太らない体質だったんですが、環境の変化、加齢とともに。。。。それにしても15KGぐらい徐々に増えて、12KGM近く体重が落ちて驚いています。 

で、饅頭のアンコのように詰め込んだ体型をアンコ型と一方、筋肉質なデブをソップ型と言いますが、私はどちらかと言うとソップ型のメタボだったんです。昔ラグビーをやっていたので、と言えば、皆が、「あー、メタボじゃなくて筋肉なのね」って思ってくれます。非常に良い言葉です、「メタボ」とは。それにしてもメタボって言葉は、デブって言う悪い響きを消してくれたのでありがたいんですが、やっぱり肥満者というのを帳消しにするまではなってないので、言葉の改良を待っていますが、いわゆる、横文字コンプレックスとでも言うんでしょうか、外注をアウトソーシングとか言ってみたりするのもその一つだと思いますが、言葉を変えるだけでマイナスのイメージがコロッとなくなりますね。否定語を肯定語に変えるだけで劇的な効果があると言われますが、「優柔不断なんです」って言うよりも「慎重なんです」って言った方が当然、受け取り側のイメージはいいですしね。

2012年1月26日木曜日

電子ペーパー・電子書籍の可能性 【AmazonのKindle】



引越しをするたびに思うのは、本の重さです。段ボール箱や衣装ケースに詰め込むと、当然ですが、比重が重いため、発泡スチロールや服なんかに比べると同じ容積でも重さが結構いってしまうんですね。FEDEXなんかを良く使う顧客は、半導体のような高付加価値のものが多いため、空気を運んでいると揶揄されますが、引越しが多い私にとっては、低付加価値でも引越し貧乏の原因ともなっている、重さがあって運ぶのに困ってしまうのと、収納スペースが無いというスペースの双方の問題から、電子ペーパーや電子書籍が早く実用化され、普及しないかなと思っていました。

海外にいても日本人が多い国は、紀伊国屋があるので本当に便利なんですが、それでも価格は日本の倍、専門書籍になると三倍くらいするので、ちょっと躊躇してしまうんです。それで、絶版になった本や資料など、重要な箇所はスキャンして持ち歩いているものの、スキャンしていないところなどが見たいときは困ってしまうので、将来の選択肢として電子書籍を考えています。商売にするにもこのような参入障壁の低いものはあっという間に広まってしまうため、サービスの拡大は意外に早いと思っています。ただ、どれだけニースがあるかですね(笑

私が以前、経理の部署にいたときは、膨大な帳票をPDFファイルにして保存しておいたお陰で、本当に検索作業等が楽でした。会計に関わる法律次第ですが、原本の保存がなくなれば、保存場所などの制約から解放され、FAXや電子メールの普及がテレックスを駆逐してしまったように、膨大な収納スペースをなくしてしまう可能性も十分にありますね。そうなれば、オフィーススペースも必然と小さくなるような気もしますが、やっぱり紙で見るの方がいいんですよね。テレックスがなくなったあとも、海外とのコレスポンデントでは、「PLS」とか「ASAP」とかはよく使うものの、貿易独特の通信文はメールになっても、ついつい使ってしまうものですし、SMSでも根強く使われているので、結構しぶとく残るかもですね。ただし、テレックスは文字数で課金されていたものが、インターネット全盛の今日、コストや文字数の制限などが殆ど無くなったことにより駆逐された訳ですが、「打つ手間が少ないから」「カッコいいから」と言う理由で結構使われていたりします。そんなわけで、背景がまったく違うので比較してはいけないことなんですが・・・・。
●ウィキペディアでのKINDLEの紹介
http://ja.wikipedia.org/wiki/Kindle

これを見てみると、結構いい感じと思うんですね。液晶ディスプレイをずっと見ていると本に比べてむちゃくちゃ疲れますが、そこは技術革新でどうにかなると思っています。アイビーリーグで有名なプリンストン大学が教科書をKindleで提供しているように、この流れはこれから進むような気もします。私が大学にいっていたときに、休講の掲示が携帯で見れたときは、驚きましたが、今後、もっと驚くことがたくさんでてくると思います。

2012年1月25日水曜日

「ピー、ガガーリン、地球はアホだった」 【地球は青かったじゃなくて、やっぱりアホでした】



月へ初めて有人飛行したガガーリンが言った有名な言葉ですね。「地球は青かった」とは。でも、今、宇宙から地球を見ると「地球はアホだった」となるんじゃないかと思っています。同じ緯度で見てみると、日本と韓国そして中国の色が全然違いますね。中国はそれだけ環境破壊の速度が速いのだと思います。「いつか来た道」ではありませんが、40年前の日本のそのままのような気がします。日本はまだまだ自然の回復能力が高いのですが、中国はそこまで高くないので、近い将来の中国からの内部崩壊や深刻な問題の露呈を恐れています。

歴史は、ピークを極めて、そこから崩れ落ちる国が多く、多くのものも、ピークを打ってからすごい勢いで下落をしていますからねっ。株なんかいい例です。「驕る平家は久しからず」とでも言ったところでしょうか。

「盛者必衰」と言う言葉があるように、必ず栄えた文明は滅びています。そして、有名な平家物語の冒頭の部分からのことわざ「祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらは(わ)す。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏に風の前の塵に同じ。 」ともあります。エジプト、そしてフランスがその最たるものとして落ちぶれていった事を以前の日記でも書きましたが、中国も瞬間、世界の頂点にタッチして、それからスゴイ勢いで瓦解すると思っています。国が大きいだけに、シンガみたいに機敏にコントロールできるわけ無く、影響は凄まじいかと。。。あと思うのは、ネットと携帯の爆発的な普及ですね。これが時代を決定的に変えましたね。「情報革命」とは、ホント恐ろしいくらいの革命だと思っています。

それよりも、グーグルアースでみる、地球。中国の砂漠度合いがすごいですね。日本は丸々に近いくらい緑ですけど。やっぱり、地球はアホだったということになるんでしょうか。


Wikipediaより引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3
ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリン(1934年3月9日 - 1968年3月27日)は、ソビエト連邦空軍のパイロット。最終階級は大佐。1961年に宇宙飛行士として人類初の宇宙飛行を成功させている。帰還後に語った「地球は青かった」の言葉は有名。

2012年1月19日木曜日

「雇用・設備・債務の過剰」と減ることのない競合

日本のバブル崩壊は、「雇用・設備・債務」と言う三つの過剰と不動産バブルで説明をされることが多いのですが、世界に目を向けると同じことが起こっているなと。また、マクロ面での影響を極めて大きくしているのが、国境という障壁が極めて低くなったと言うことです。以前にもまして「ヒト・モノ・カネ」が簡単に国境を越えるようになり、「カネ」に至っては、膨大な金額がまばたきよりも早く、瞬時に国境を超えてしまうと。

先進国がわが世の春を謳歌できてきたのも、基本的には「東西冷戦」が極めて大きかったと思っています。また、教育が十分に行き届いていない、植民地支配をされてきたような国から搾取することによることも先進国には、極めてメリットが多かったのですが、それも限界に近づきつつあるなと。

新興国では、先進国の成功モデルに基づき、資本主義経済を導入し、付加価値を生む工業製品を作るという政策を掲げ、工業国を目指してきたわけですが、半導体のような特殊な業界を除いては、基本的に競争相手は大きく減ることはありません。新興国だけでなく、それに追いつけ追い越せと様々な国々がキャッチアップ戦略を行ってきたわけですが、気付いたら、生産能力が過剰になっていたと。

日本ですら、生産能力で20年前に過剰だったわけですから、中国の生産能力の過剰さは、世界経済に与える影響は極めて大きく、その低廉な労働力によって生み出された製品の競争力も極めて大きいと。

その需給ギャップは、そう簡単には解消できないだろうと思います。解消できるのは、戦争が起きるか、地震や津波などの天変地異が起きる二つしかないんじゃないかと歴史的な背景を見て思うわけです。既に、世界経済は臨界点に達していると。そうは言っても、多くの主要国が核を持ってしまい、容易に戦争ができなくなってしまったことを考えると天変地異を人為的に起こして、製造能力を削減するしかないんじゃないかと思うヒトがいてもおかしくはないと思います。あくまで天変地異は不可抗力「Act of God」ですからね。

2011年12月1日木曜日

5%の男、その名もハンマー【銅市場を牛耳った商社マン:住商巨額損失事件】

住友商事の非鉄金属部長であった浜中泰男氏は、世界の銅市場の5%を動かす男として有名でした。住友グループは、ベッシと呼ばれる新居浜の住友金属鉱山の銅山がグループの一つの起源ですが、住商と言えば、銅で有名でした。LME指定倉庫には、住友の銅がたくさん眠っているとも言われており、その品質の高さは、世界中でスミトモといえば、銅と言われるほどでした。

その非鉄金属部長である浜中氏がハンマーとかミスター5%とか言われ、銅市場を牛耳っている事も驚きでしたが、取引に失敗し、2850億円も損失を出した事がもっともっと驚きでした。普通であれば、それだけ損失を出せば、普通の会社は確実に潰れます。それが、即座に損失処理をし財務内容も健全性をすぐに取り戻したところは、さすがに「浮利」を追わない住友財閥の一企業だと思いました。

一時期は、この事件に起因して商社の利益の源泉となっていたトレーディング業務を止める動きもあったようですが、コモディティビジネス部と名前を変え、今は為替や原油、株などの相場ものに向き合っているようです。

当時は、大和銀行(現在のりそな銀行)が米国債の不正取引で米国から追放された大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件があったり、デリバティブでヤクルトなどの名門企業が巨額損失を出していますが、桁がもうひとつ小さい損失になると直近でもたくさんの企業、学校法人、宗教法人が損失を出しており、金融商品の怖さを実感する瞬間でもあります。

この住商事件は、LMEで、スクーズという手法で相場のつり上げをはかり、その後、LMEが規制をして、にっちもさっちもいかない時に、住友商事側が手仕舞いをしたことによって損失が発生したものですが、問題は浜中泰男氏が書類を偽造して、無権限の取引を続け、損失を隠していたことに端を発しています。

5%って言うと、5%ルールとか、ちょっと前の消費税とかが出てくる数字なんですけど、大株主の開示で、これに触れちゃって、新興市場とかで名前が突然でちゃう個人株主なんて前にちょくちょくいましたよね。BNFのような著名投資家はちょっと話は別ですけど。それよりも、商品取引の世界で5%って言ったら、すごいボリュームです。非鉄と言っても鉄のようなベースメタルのような扱いですからその量といったら半端ないですから。日本では、銅と言えば、かつては、住友と古河でしたが、今は、国内で採算ベースに乗るところはないため、パプア(米国のフリーポート社で有名)やチリなどが産地としては有名じゃないでしょうか。



2011年6月10日金曜日

北浜の天才相場師、尾上縫とは一体何であったのか?【単なる料亭の女将】

料亭の女将が銀行からのべの借り入れで約2兆8千億円、そして運用額では数千億円も運用していたと言いますから、村上ファンドやそこいらのヘッジファンドなんかより遥かに大きな金額ですね。それにしても単なる料亭の一女将がこのような金額を運用していた事も驚きですが、早慶や旧帝国大学以上の学歴があり、しかも成績で優が9割以上ないと入れないと言われた超エリート銀行の日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)がコロッと騙された事にはもっと驚きました。聞くところによると大和ハウス工業の創業者である石橋信夫氏の兄である石橋義一郎氏も、尾上縫のところへ足繁く通っていたそうな。

日本興業銀行はIBJ(Industrial Bank of Japan)と業界のなかでは言われていますが、本当に優秀な人が多く、楽天の三木谷さんも興銀出身です。そして、融資先も新日鉄やJFEなどの日本の重厚長大産業で、意味合いが少し違いますが、プロジェクトファイナンスの能力に長けた人たちが事業を精査して、融資をし、日本の産業を育成してきたと言うイメージがあります。

その興銀が2300億円も尾上縫が逮捕された時に融資をしていたと聞いて本当に驚きました。2300億円も丸々焦げ付いたら、東証一部上場企業であっても、即死のところは多いでしょうし、地銀であれば消えてなくなるところが殆どだと思います。興銀マンは、重厚長大の超一流企業の審査はできても、単なる料亭の女将の審査はできなかったとw くどいですけど、単なる料亭の女将ですからね。売上なんかは、あったとしても年商で数千万円が良いところでしょう。バブル経済のときは、許永中のイトマン事件、高橋治則のイアイイ(長銀の大型融資先)とか色々ありましたが、インパクトとしてはコレが一番大きかったですね。料亭の女将という職業、そして融資してもらったお金を不動産ではなく、株式投資に回していたということが常識ではありえなかったですからw ちなみに、許永中を裁判所で見た事がありますが、法廷が防弾ガラスで仕切られており、愛人が目の前で傍聴していました。裁判所は、こういう著名人の傍聴を運が良いと見ることができます。闇の世界のキーマンだけに迫力がありましたよ。小谷光浩とか児玉誉士夫 、小池隆一、末野謙一などこの当時のヒーロー級の悪役の名前は挙げればキリがないですけど許永中は、別格という感じがありました。バブルの紳士は殆どが消えてなくなりましたが、生き残っているのは、銀座や中洲の丸源で有名な川本源司郎くらいじゃないでしょうか。銀座のビルはボロボロに近いですけどねw

当時は色々ありましたね。損失を出すにも2パターンあり、本業か本業以外かということです。本業以外とは、簡単に言うと金融商品とかで損失を出していると言うことです。経理的な視点からすると、営業利益は出していても、経常利益のところで思いっきり特別損失を出しているケースとかでしょうか。リスクの高く、資産と負債を思いっきり抱えるビジネスモデルとしては商社がその代表格ですが、安宅産業がオイルサンドで潰れたことや住専やゼネコン、不動産会社が不良債権を抱えた問題は、あくまで本業やその周辺の問題であり、いわゆる財テクでの損失ではないのがそもそもの問題でありんす。特に、不動産やゼネコン関係は、不良債権を処理しても処理しても、不動産の値下がりが急激過ぎて、処理をしても、再処理と言ういたちごっこでしたし。

日本の「古きよき時代」ですけど、世界の企業ランキングを見ると、その当時は都銀が、世界ランキングの資産の部とか、時価総額とか、いろんな面でトップ10に何行もランキングされていたことは、今の若い世代の人は信じられないでしょうw だって、尾上縫に融資をした消えてなくなった興銀なんかは、世界トップだったんですよw 11兆円以上あり、世界のIBMやGE、オイルメジャーのエクソンすら凌駕していました。今は、時代も変わってフォーブスのランキングを見ると40兆円越えとかありますが、これは世界的に進んだ合従連衡が効いていた事もあります。それにしても、トップ10に6行も日本の都銀が入っていたなんてすごいなw 今、名前が残っているところはもちろん、一つもありませんけどねw それだけ、金融界は、整理がものすごい勢いで進んだんだなと思いましたよ。

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1989年末時価総額
1日本興業銀行114,578
2住友銀行80,578
3富士銀行76,310
4第一勧業銀行70,389
5三菱銀行70,015
6エクソン68,860
7GE64,018
8東京電力62,085
9三和銀行61,813
10IBM59,928
2004年7月8日時価総額
1GE367,102
2マイクロソフト333,664
3エクソンモービル326,394
4ファイザー283,031
5シティグループ259,572
6ウォルマート245,714
7BP214,562
8AIG203,081
9バンクオブアメリカ188,901
10インテル187,404

このランキングの中には入っていませんが、都銀として名を馳せた大和銀行も問題を起こしています。いち嘱託行員の井口俊英氏が起こした国債の損失の隠蔽事件は、大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件として知られ、最終的には大和銀行がアメリカから追放されることにも繋がりました。その頃は、バブルの頃の損失の先送りの為の金融派生商品としてのデリバティブもそうですが、資産運用やリスクヘッジとしてのデリバティブも活用されていましたが、ヤクルトのように巨額損失を出す会社が多かったですね。あと有名どころの巨額損失ですと住友商事の非鉄金属部の浜中泰男さんがLMEの銅の取引で約3000億円も損失を出したが、浮利を追わない住友家の家訓を守っていたのか、住友商事は磐石な財務体質を持っていたのでビクともしませんでしたが、尾上縫は大激震を起こし、貸し付けた銀行に相当大きな穴を開け、バランスシートが大きく毀損したと思います。なにせ、銀行は自己資本比率が製造業とかと比べてむちゃくちゃ低いですからね。業種が違う、リスクマネージメントが全く違う、資産を有効活用しているとか言われたらそれまでですが、自己資本比率が10%を超えたら優良の部類に入っちゃうぐらいですからね、製造業からしたら、そりゃないだろう?と思いますよ。

住専とかいろいろこの頃は言われていますが、個人が出した損失としては、この金額はあまりにもでかすぎます。参加者が少なく、流動性の少ない相場の手仕舞いだったため、損失が拡大した面は否めませんが、住商の3000億円は結構インパクトがありましたね。住友商事の問題は、日本固有の問題であったバブルとは関係ありませんでしたが、バブルの崩壊は余りも大きくあらゆる面で日本の凋落を感じましたね。関西界の経済界を仕切っていたとも言える住友銀行は、名古屋支店長が射殺されたり、東京本部前でバキュームカーがウンコを逆噴射したりで大変な時代でした。それに比べると、住友財閥は個別では色々ありましたが、三菱財閥、三井財閥では、このような話はなかったですね。やはり、関西系とそれ以外ということなんでしょうか・・・・。週間ダイヤモンドのランキングモノでは、常に、「付き合いたくない銀行」のトップを独走していましたが、正直、事務効率や業務純益でも都市銀行というよりは、銀行の中でダントツだったんですよね。決算期に残高証明書を発行するようなことでも、農林中金は二、三人が30分程も要するような仕事のトロさでしたが、住友銀行は、一瞬で発行を終えましたからw 融資先に熊谷組やフジタのようなゼネコンを抱え、不良債権処理でも相当苦労したと思います。また、「闇の世界の貯金箱」とも言われた平和相互銀行なども吸収合併(なお、会社としての存続会社は平和相互銀行でした、おそらく節税のためです)し、それだけでも一般人が精神的にも参ってしまうようなこともこなしてきました。住友銀行出身者と聞くと、今でも敬礼をしてしまうのは、正直、仕事が他の都市銀行や特殊銀行に比べてデキルということ以外に、こういう事情があってのことです。行員は、夜も眠れないこともあったでしょう。街を歩いていても常に注意を払っていて、気が気ではなかったでしょう。今の人は、このことをあまり知らないのでしょうが、それほど住友銀行は、世の中の汚れ仕事を引き受け、こなしてきたのです。また、ゴールドマンサックスへも少なくない金額を出資していたのです。道路公団の解体の時に、藤井治芳日本道路公団総裁が「そんなことをしたら、死人が出る」と言う発言をしましたが、住友銀行が関わった問題は余りにも闇が深く、名古屋支店の支店長も射殺され、実際にお亡くなりになっています。また、住友銀行青葉台支店、なども有名ですし、店の前でバキュームカーがウンコを逆噴射した事件なども記憶に残っています。そんな意味からも、住友銀行には敬意を表しています。正直、裏稼業の人たちがなぜ、危ないことに手を染めるかというと、そこに旨みがあり、儲かるからなんですよね。基本的にヤクザのお仕事は、警察と弁護士とかぶることが多いのですが、警察は国家権力を背景とした国公認のヤクザですし、弁護士もなるにはかなり難しいと。複雑な世界、収益の出るところに果敢に取り組んでいたのが住友銀行です。今はなき「住友銀行とは一体何だったのか?」という名スレでいろいろ語られていましたが、懐かしくなりました。

金余りの時代ではあったとは言え、日本が狂乱していた時代、二度とこんな時代は来ないでしょう。かつては10行以上あった都市銀行も綺麗に整理され、メガバンク3行体制になりましたし、エリートの就職先であった長期信用銀行は全てきれいサッパリ消えてなくなりました。高度経済成長期を終え、成熟期に入ったため、役目を終えたってことでしょうか。本当に隔世の感というか、時代を感じますよね。証券業界も、ガリバーの野村證券がダントツの一番で、あとは大和証券、日興証券以外はぱっとしないですからね。かつては、4大証券とかいって、山一證券(ソロモンブラザーズの副会長にまでなった明神茂氏などが在籍)も入ってましたが・・・・これも消えてなくなり、今では人々の記憶にすら残っておらず、名前すら知らない人も多い時代になりました。女帝尾上縫の件で、色々思い出してしまいましたよ。


●Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/尾上縫

尾上 縫(おのうえ ぬい、1930年2月22日 - )は、大阪府大阪市千日前にあった料亭「恵川」の元経営者である。

バブル絶頂期の1980年代末、「北浜の天才相場師」と呼ばれ[1]、一料亭の女将でありながら数千億円を投機的に運用していた。しかしながら、景気の後退とともに資金繰りが悪化、金融機関を巻き込む巨額詐欺事件を引き起こした。


【職業】実業家、霊媒師、詐欺師


【人物】

自身が女将を務める料亭の客らに対して、占いと神のお告げによって株式相場の上昇や競馬の勝ち馬などを見事に言い当てるとして評判となり、そのために料亭は繁盛した。バブル景気前夜の頃までには、それらの予想も神懸かり的なものとなり、多くの証券マンや銀行マンらが尾上に群がるようになった[1]。

巨額詐欺自らも銀行から多額の融資を受けて株式の売買を行うようになった尾上は、バブル絶頂期の1988年(昭和63年)には、2270億円を金融機関から借り入れ、400億円近い定期預金を持っていた。また、株取引では48億円の利益を得、割引金融債ワリコーを288億円購入し、55億円の金利を払っていた。

しかし、バブル景気に陰りが見えるとたちまち運用が悪化して負債が増加するようになった。以前から手を染めていた詐欺行為を本格的に始めた尾上は、かねて親交のあった東洋信用金庫支店長らに架空の預金証書を作成させ、それを別の金融機関に持ち込み、担保として差し入れていた株券や金融債と入れ替え、それらを取り戻すなど手口で犯行を重ねた。逮捕されるまでに やがて証書偽造が発覚、尾上は1991年(平成3年)8月13日に詐欺罪で逮捕された。この時点までに尾上らは、ノンバンクを含む12の金融機関から3420億円を詐取していた。また、金融機関からの借入金総額は、のべ2兆7736億円、支払額はのべ2兆3060億円に達しており、留置所で破産手続きを行った際の負債総額は4300億円で、個人としては日本で史上最高額となった。

裁判で尾上の弁護人は、尾上に株式の知識が全くなく、周囲に踊らされていただけであり、責任能力はないと主張したが認められず、懲役12年の実刑判決を受けた。

巨額の融資を行った日本興業銀行は富士銀行と合併しみずほコーポレート銀行(存続会社は富士銀行)となり、また、東洋信金は経営破綻し府下の複数の信金へ分割併合されており共に現存していない。

【巨額詐欺事件】

自らも銀行から多額の融資を受けて株式の売買を行うようになった尾上は、バブル絶頂期の1988年(昭和63年)には、2270億円を金融機関から借り入れ、400億円近い定期預金を持っていた。また、株取引では48億円の利益を得、1987年から日本興業銀行の割引金融債ワリコーを288億円購入し、55億円の金利を受け取っていた。同時期に興銀はワリコーや同行への預金を担保に尾上に融資を始めるが、これは銀行にとっては、焦げ付きのリスクがまったくない、うまみのある取引で、行内では「マル担融資」と呼ばれ、1989年には融資残高は586億円にのぼった[2]。金融の自由化により銀行間の競争が激しくなり、融資先の開拓に苦慮していた興銀は、個人顧客の資産管理を総合的に手伝う「プライベートバンキング」といった中小企業や個人との取引に力を入れており、尾上に対して不動産投資も勧め、1990年8月には尾上の資産管理を行なう「株式会社オー・エヌ・インターナショナル」を設立した[2]。

しかし、バブル景気に陰りが見えるとたちまち運用が悪化して負債が増加するようになった。89年の延べ累計額では借入が1兆1975億円、返済が6821億円で、270億円の利息を支払った。90年末には、2650億円の金融資産を保有していたが、負債も7271億円に膨み、借入金の金利負担は1日あたり1億7173万円にも上っていた[2]。以前から手を染めていた詐欺行為を本格的に始めた尾上は、かねて親交のあった東洋信用金庫支店長らに架空の預金証書を作成させ、それを別の金融機関に持ち込み、担保として差し入れていた株券や金融債と入れ替え、それらを取り戻すなど手口で犯行を重ねた。

1991年8月初旬に尾上は東洋信金の架空証書の件を興銀の担当者にだけ打ち明け、興銀は自行の債権33億円を売りぬけて回収[2]、やがて証書偽造が発覚し、尾上は1991年(平成3年)8月13日に詐欺罪で逮捕された。7億円の保釈金を用意し、1992年3月に保釈[6]。同年6月、大阪地裁で破産宣告[2]。この時点までに尾上らは、「ナショナルリース」らノンバンクを含む12の金融機関から3420億円を詐取していた。金融機関からの借入金総額は、のべ2兆7736億円、支払額はのべ2兆3060億円に達しており、留置所で破産手続きを行った際の負債総額は4300億円で、個人としては日本で史上最高額となった。

裁判で尾上の弁護人は、尾上に株式の知識が全くなく、周囲に踊らされていただけであり、責任能力はないと主張したが認められず、1998年3月懲役12年の実刑判決を受け、2003年4月、最高裁が尾上の上告を棄却し、実刑が確定した[2]。

巨額の融資を行った東洋信金は経営破綻により消滅し、預金保険機構の金銭援助を得て資産(正常債権)を三和銀行が、店舗網は府下の複数の信金へ譲渡された。また、ノンバンク最大の貸し手であるナショナルリースの担当社員が特別背任罪で逮捕されている。同社はこの期の不良債権をグループのサービサーへ債権譲渡し、1998年までに親会社の松下電器が未収債権について損失負担する形となり、2001年に松下クレジットとの合併を経て2010年に「住信・パナソニックフィナンシャルサービス」、さらに2012年に三井住友トラスト・パナソニックファイナンスとなっている。
信仰[編集]

高野山で得度したと称し、日曜日には庭の弘法大師像を拝むことを習慣にしていた。多くの証券マンも訪れて一緒に祈り、高野山や小豆島への参指旅行にも同行した[5]。

1970年(昭和45年)暮れ、清風学園創設者である平岡静人によって、高野山金剛峯寺報恩院で得度の路を開かれた。平岡によって名付けられた得度名は、純耕。

平岡一族との親交は深く、同一族が主催するチベット仏教寺院・ギュメ寺(南インド)への開眼ツアーにも参加している。この際、尾上は2,000万円をギュメ寺に寄進したが、平岡一族は寄進は自身らによるものだと主張している。また、同ツアーで尾上は、平岡ともども宗教指導者・ダライ・ラマに面会した。その後、平岡はダライ・ラマを念仏宗無量寿寺に紹介した。

●バブルの時代、バブルの経済
 http://www.officej1.com/bubble/

2011年4月23日土曜日

伝説の投資家ジムロジャースに会う 【名刺交換もしました】

今日、ジムロジャースに会いました。たまたま、公演があったので、見に行ったのですが、小さくて可愛くて愛嬌があって、驚きました。世界で5本の指に入るほどの投資家で、イングランド銀行を負かした男と言われる、ジョージソロスと一緒にヘッジファンドをしていたことでも有名ですが、見た目はそんな雰囲気は一切ありませんでした。ブルームバーグとかでも良く出ていますが、本当にあのままです(笑 

本にサインをと思って、持ってくるのを忘れたと言ったら、「メールをくれ」と名刺を渡され、驚きました。また、気持ちの整理がついたら、メールか電話をしてみたいと思います。