2011年11月8日火曜日

キャノンか富士フィルムがオリンパスを買収するか?

今の価格であれば、いらない映像分野なんかを解体して、キャノンや富士フィルムであれば、購入可能だと思います。メディカル分野と言うのは利益率が高くて、まだまだ伸びる分野ですし、デジタルカメラみたいに競争がむちゃくちゃ激しくない分野ですからね。むしろ逆に言えば、相乗効果の見込めるといいながら、丸抱えをしてきたレッドオーシャンとも言える、糞みたいに競合が多い分野を切り捨てるチャンスですからね。

キャノンなんかはモロ光学系で、相乗効果がでますし、他の光学系のHOYAやペンタックス、コニカ・ミノルタが駄目駄目なだけに、さらに業界での差をつけるのに好機だと思うんですけどね。私がキャノンの経営者だったら、買いたいなと思います。でも、まだ悪材料がかなり出そうだから、もうちょい待とうかというタイミングじゃないですかね。まだ、真相は闇のなかですし。あとは、デジタルカメラなんかは完全に市場が飽和してきてるんで、利益率の高い医療系というのは、キャノンも手に入れたい部門じゃなかろうかと。逆説的に言うと、今のプリンターやデジカメ、複合機なんかは、もう後数年で、韓国や中国、台湾なんかが相当ちからをつけて、利益率がむちゃくちゃ下がるのが目に見えてますからね。次の一手を打ちたいけど、自社内での育成には時間はかかるし、顧客の開拓も時間がかかるので、目の前でバーゲンセールをやっていたら、喉から手が出るほど欲しいんじゃないかと。M&Aは時間を買うと言いますが、まさにその通りじゃないかと。

あとは、銀塩フィルムが駄目駄目で有り余るお金があるうちに、業態転換しちゃおうという富士フィルムですが、こっちは、光学系の周辺ってことで、今までの客とダブルところもありますし、医療系も少子高齢化が進んで需要がバンバン伸びる分野ですから、抑えちゃいたい分野じゃないのかと個人的には思います。なんせ、金は寝かしておいても簡単に増えませんから、こういう千歳一遇のチャンスを狙って、安く買い叩くというのがいいんじゃなかろうかと。また、利益率が下がってきたらパッケージで、売却すればいい話ですし。

それにしても、純資産が2兆円ほどある会社ですから、逆に資産を有効活用という面からも、悪材料で尽くしの場面で、いきなり、買収に名乗りを上げてもいいんじゃないかなと思います。前の富山化学の買収の時はあまりにも唐突で驚きましたからね。ホント、富士フィルム、金があるくせに容赦なくリストラをし、10年、20年後も高収益の会社で行こうっていう強さをひしひしと感じますからね。ホント、キャノンとか富士フィルムのようなCSRで、外面は良くとも、やってることはえげつないと言う会社、やっぱり、今の時代の生き残る条件なんじゃなかろうかと。

おそらく、このような2社は、経営企画部門がむちゃくちゃ優秀ですから、自社内で育成する場合と買収する場合を考えて、ずっと前からシュミレーションをして、買収妥当価格なども算出しているんでしょうけど、今は、タイミングを狙って、虎視眈々と待っているところじゃないでしょうか。おそらく、インハウスローヤーなんかは、今の悪材料を織り込んだ買収価値の算定のデューディリジェンスもしていると思いますよ。以前のシュミレーションと違って、今は前提が大きく変わってきていますからね。それに、買い叩くネタも色々探してと。

銀行とか証券会社のM&A部門もおそらく、同じようなことをしているでしょう。ディールの額が大きいですからね。証券会社なんか今はボロボロですから、こういう案件で手堅くディールをまとめて、手数料をもらいたいところじゃなかろうかと。地道に融資をしたり、通常の売買の手数料で稼いでもタカがしれてますから、やっぱり、巨額のM&Aでがつーんといきたいというところじゃないでしょうか?

2011年11月6日日曜日

市場は縮小してもヤマダ電機の一人勝ちは続く【9831】

前にも書いたことがありますが、ソニーさえも平伏すヤマダ電機。2年前の電機業界の小売のシェアは30%を達成したはずですから、今では40%を超えているんじゃないかと思っています。

ホント、力関係が逆転ですよね。ソニー、パナソニックすら、群馬の高崎へヤマダ詣でへ行くという、力関係の逆転は、これからもスゴイ勢いで、寡占へ繋がっていくと思います。市場は減っても、シェアはあがると。そして、電機メーカーへの交渉能力はもっともっと上がると。

多くの面で業界の寡占が進み、薄利多売のスケールメリットの商売で、体力の消耗戦が続いています。よほど特色のある中小以外はは大手に飲まれるしかないでしょう。それにしても、あれだけ市場規模が多く、10年前は、ナンバーワンとツーのヤマダ・ヨドバシを足しても市場占有率はたったの10%を超えるのみでした。今は、過半数を超えているのではないでしょうか。それにしても、家電界のガリバー、二兆円企業で純利益は550億円。すげーな。


●家電量販市場、25%縮小=再編「不可避」―政投銀調査
時事通信 11月6日(日)2時34分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111106-00000010-jij-b...

日本政策投資銀行は5日、家電量販店の市場規模が2012年には、10年(6兆円)比25%減の4.5兆円に縮小するとした調査結果を明らかにした。地上デジタル放送移行に伴う買い替え特需が終わり、テレビの販売台数が急減するほか、パソコン販売額の減少も避けられない。政投銀は「量販店の合従連衡は不可避」(産業調査部)とみる。調査結果は来週発表する。
 政投銀によると、12年の薄型テレビの国内販売額は1兆円を下回り、10年比5割超の減少となる見通し。パソコンは単価下落が直撃し、12年の販売額は5000億円弱と10年比3割減となる。
 家電量販店はテレビ、パソコン、白物家電が中核。白物の販売規模を維持できても「12年以降、既存店ベースの売り上げは昨年に比べて2割は減る」(同)見通しだ。

●ヤマダ VS. ヨドバシ「東京決戦」の行方
 http://www.jmrlsi.co.jp/menu/mnext/d02/02/economist0702.html

2011年11月5日土曜日

日本電産つえーな【6594:アップルにも通ずるところがある永守教祖】



永守重信さんの本は何冊も読んだことがありますが、この男は、ホントに哲学のある男だなと思いました。そして、やることは極めてシンプル。「すぐやる、かならずやる、できるまでやる」。アップルにもホントに通ずることが多いんですよね。経営も極めてシンプル。

それにしても、他の会社が被害状況の把握に手間取っている間に、リスク分散、そして今後の生産増強までしっかりと見越しているとは。

この男の事ですから、転んでもタダでは起きず、今回の逆境をむしろチャンスに変えてしまうような気がします。他の会社のIRもみましたが、アリバイづくりに第一報、第二報と出しているにすぎないところがあまりにも多く、今の被災状況の把握、そして今後の対応、そして生産への影響、今後の会社の方針などが全く伝わってこないんですよね。

平常であれば、誰が経営者をやってもある程度は無難に勤まりますが、大将がアホだと、危機に直面すると即死ですからね。永守重信という男は、自ら株をしっかりと持ち、リスクを自分でしっかりと認識しながら、創業者として強いリーダーシップを持ち、危機に直面してもひるまない強さを持っています。

平日は忙しくて分析できませんでしたが、休みの今日、NIDECをしっかりと分析して会社のIRなども見て、改めて、この男の居る間は、日本電産は伸び続けると確信しました。


●決算説明会資料
 http://www.nidec.co.jp/ir/indexdata/2011/1026.pdf

2011年10月2日日曜日

じょんいるの孫がFacebookに?


きむじょんいるという言葉にいつも敏感に反応してしまう私ですが、孫がFacebookに登録をされているらしいという情報を聞いて、早速探してしまいました。っていうか、女しか出てこないんですけど・・・・。ちなみに彼は、ディズニーランドを見に来て、強制送還された金正男さんの息子です。

結構、有名人もFacebookやってるんですよね。アップルのジョブスとか、マイクロソフトのビルゲイツは恐れ多くて、探したことが無いんですけど、意外とオバマとかもブラックベリー経由でやってないかなーとか思っちゃうんですけどね。意外と、ヘッジファンドのポールソン&カンパニーのジョン・ポールソンとか、こっそりとカブトモネット登録していたら、笑いますよね。

個人的には、存在感抜群の、正男さんに超会ってみたいですよ。マカオとかでは、気軽に手を振ってくれるというふうに着てますし。シンガポールとかもカジノをやりに来てるかもですから、会えないかなーって思っています。





●金正日の孫? メディア露出後にフェイスブックを非公開に
中央日報日本語版 10月2日(日)13時10分配信
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111002-00000006-cnippou-kr.view-000
拡大写真
キム・ハンソル(写真上)の承認がなければフェイスブックのアカウントを見られないという案内文。
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の孫にあたるキム・ハンソル氏のものと推定されるフェイスブックアカウントに対する一般からのアクセスが遮断された。自身のフェイスブックアカウントに上がっていた文と写真が先月30日にメディアで大きく報道されたことに負担を感じてキム・ハンソルが自ら一般からのアクセスを遮断したとみられる。

1日午前から「HanSol Kim」という英文名で開設されたアカウントにアクセスすると、鍵の表示とともに「一部の情報のみを一般公開しています」と書かれた案内文が出てくる。前日まではキム・ハンソルのプロフィール写真9枚だけでなく、父親の金正男(キム・ジョンナム)と推定されるキム・チョルらとやりとりした文とコメントを制限なく閲覧できた。結局自身がフェイスブックで「友達」に設定した少数の知人にだけ情報を公開したと分析される。

彼のフェイスブックに上がった写真と文は先月30日にメディアに公開された。当時写真でキム・ハンソルは黄色く染めた髪にネックレスとイヤリングを着用するなど自由奔放な姿をしていた。彼のフェイスブックアカウントには蝶ネクタイをしてパーティ会場でガールフレンドの腰に手を回して撮った写真などがあった。また、キム・ハンソルと対話をやりとりしたキム・チョルのフェイスブックアカウントには金正男の写真とともに金総書記の後継者で金総書記の三男の金正恩(キム・ジョンウン)を「カンフーパンダ」に戯画化した合成写真が登録されていた。だが、キム・チョルのアカウントもやはり1日からアクセスできない状態に変わった。

フェイスブックとともにキム・ハンソルが開設したと推定されるツイッターアカウントとブログも一般のアクセスができないよう遮断された。彼のフェイスブックアカウントの名前と同じ「khsol616」でツイッターにアクセスすると、「承認されたフォロワーのみがツイートとプロフィール情報を確認できます」という案内文が出てくる。彼は43人のアカウントをフォローし、彼をフォローしている人は8人と出てくるが、リストは非公開に設定されている。

また、キム・ハンソルが作ったと見られるインターネットブログもやはり一般人が内容を見られないよう設定されている。ただし関心分野が写真、旅行、食べ物、ワイン、スパなどで、映画ではロマンチックコメディ「ラブアクチュアリー」とフットボールチームを素材にした「リメンバー・ザ・タイタンズ」などが好きだという事実だけ確認することができる。

2011年6月11日土曜日

竹田和平とは何者なのか?【四季報に登場する大株主】

四季報で107社の上場企業の大株主になっている竹田和平とは、一体何者なのか?と気になったのは、頻繁に大株主などで名前が出てくるからです。トラスティとか日本生命とか日本証券金融みたいなのは、理由がわかるんですが、個人で名前がいろんな会社ででてくるって有り得ないですからね。せめて言わせて貰えば、日本電産の永守さんが支配会社の筆頭株主になっていることでしょうか。

この竹田和平さんは、愛知県ではお菓子の城で有名で、日本のウォーレンヴァフェットと言われているそうです。それにしても銘柄を見てみると、小型株が好きなようで・・・・。


●Wikipediaより
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E7%94%B0%E5%92%8C%...

竹田和平
竹田和平(たけだ わへい、1933年2月4日 - )
日本の実業家、投資家。「タマゴボーロ」で有名な竹田製菓の代表取締役で、107社の上場企業の大株主でもある(2008年3月現在、四季報調べ)。これは個人が大株主となっている上場企業数で国内一位の数字である。

●竹田和平のHP
 http://www.takedawahei.net/

2011年6月10日金曜日

北浜の天才相場師、尾上縫とは一体何であったのか?【単なる料亭の女将】

料亭の女将が銀行からのべの借り入れで約2兆8千億円、そして運用額では数千億円も運用していたと言いますから、村上ファンドやそこいらのヘッジファンドなんかより遥かに大きな金額ですね。それにしても単なる料亭の一女将がこのような金額を運用していた事も驚きですが、早慶や旧帝国大学以上の学歴があり、しかも成績で優が9割以上ないと入れないと言われた超エリート銀行の日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)がコロッと騙された事にはもっと驚きました。聞くところによると大和ハウス工業の創業者である石橋信夫氏の兄である石橋義一郎氏も、尾上縫のところへ足繁く通っていたそうな。

日本興業銀行はIBJ(Industrial Bank of Japan)と業界のなかでは言われていますが、本当に優秀な人が多く、楽天の三木谷さんも興銀出身です。そして、融資先も新日鉄やJFEなどの日本の重厚長大産業で、意味合いが少し違いますが、プロジェクトファイナンスの能力に長けた人たちが事業を精査して、融資をし、日本の産業を育成してきたと言うイメージがあります。

その興銀が2300億円も尾上縫が逮捕された時に融資をしていたと聞いて本当に驚きました。2300億円も丸々焦げ付いたら、東証一部上場企業であっても、即死のところは多いでしょうし、地銀であれば消えてなくなるところが殆どだと思います。興銀マンは、重厚長大の超一流企業の審査はできても、単なる料亭の女将の審査はできなかったとw くどいですけど、単なる料亭の女将ですからね。売上なんかは、あったとしても年商で数千万円が良いところでしょう。バブル経済のときは、許永中のイトマン事件、高橋治則のイアイイ(長銀の大型融資先)とか色々ありましたが、インパクトとしてはコレが一番大きかったですね。料亭の女将という職業、そして融資してもらったお金を不動産ではなく、株式投資に回していたということが常識ではありえなかったですからw ちなみに、許永中を裁判所で見た事がありますが、法廷が防弾ガラスで仕切られており、愛人が目の前で傍聴していました。裁判所は、こういう著名人の傍聴を運が良いと見ることができます。闇の世界のキーマンだけに迫力がありましたよ。小谷光浩とか児玉誉士夫 、小池隆一、末野謙一などこの当時のヒーロー級の悪役の名前は挙げればキリがないですけど許永中は、別格という感じがありました。バブルの紳士は殆どが消えてなくなりましたが、生き残っているのは、銀座や中洲の丸源で有名な川本源司郎くらいじゃないでしょうか。銀座のビルはボロボロに近いですけどねw

当時は色々ありましたね。損失を出すにも2パターンあり、本業か本業以外かということです。本業以外とは、簡単に言うと金融商品とかで損失を出していると言うことです。経理的な視点からすると、営業利益は出していても、経常利益のところで思いっきり特別損失を出しているケースとかでしょうか。リスクの高く、資産と負債を思いっきり抱えるビジネスモデルとしては商社がその代表格ですが、安宅産業がオイルサンドで潰れたことや住専やゼネコン、不動産会社が不良債権を抱えた問題は、あくまで本業やその周辺の問題であり、いわゆる財テクでの損失ではないのがそもそもの問題でありんす。特に、不動産やゼネコン関係は、不良債権を処理しても処理しても、不動産の値下がりが急激過ぎて、処理をしても、再処理と言ういたちごっこでしたし。

日本の「古きよき時代」ですけど、世界の企業ランキングを見ると、その当時は都銀が、世界ランキングの資産の部とか、時価総額とか、いろんな面でトップ10に何行もランキングされていたことは、今の若い世代の人は信じられないでしょうw だって、尾上縫に融資をした消えてなくなった興銀なんかは、世界トップだったんですよw 11兆円以上あり、世界のIBMやGE、オイルメジャーのエクソンすら凌駕していました。今は、時代も変わってフォーブスのランキングを見ると40兆円越えとかありますが、これは世界的に進んだ合従連衡が効いていた事もあります。それにしても、トップ10に6行も日本の都銀が入っていたなんてすごいなw 今、名前が残っているところはもちろん、一つもありませんけどねw それだけ、金融界は、整理がものすごい勢いで進んだんだなと思いましたよ。

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1989年末時価総額
1日本興業銀行114,578
2住友銀行80,578
3富士銀行76,310
4第一勧業銀行70,389
5三菱銀行70,015
6エクソン68,860
7GE64,018
8東京電力62,085
9三和銀行61,813
10IBM59,928
2004年7月8日時価総額
1GE367,102
2マイクロソフト333,664
3エクソンモービル326,394
4ファイザー283,031
5シティグループ259,572
6ウォルマート245,714
7BP214,562
8AIG203,081
9バンクオブアメリカ188,901
10インテル187,404

このランキングの中には入っていませんが、都銀として名を馳せた大和銀行も問題を起こしています。いち嘱託行員の井口俊英氏が起こした国債の損失の隠蔽事件は、大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件として知られ、最終的には大和銀行がアメリカから追放されることにも繋がりました。その頃は、バブルの頃の損失の先送りの為の金融派生商品としてのデリバティブもそうですが、資産運用やリスクヘッジとしてのデリバティブも活用されていましたが、ヤクルトのように巨額損失を出す会社が多かったですね。あと有名どころの巨額損失ですと住友商事の非鉄金属部の浜中泰男さんがLMEの銅の取引で約3000億円も損失を出したが、浮利を追わない住友家の家訓を守っていたのか、住友商事は磐石な財務体質を持っていたのでビクともしませんでしたが、尾上縫は大激震を起こし、貸し付けた銀行に相当大きな穴を開け、バランスシートが大きく毀損したと思います。なにせ、銀行は自己資本比率が製造業とかと比べてむちゃくちゃ低いですからね。業種が違う、リスクマネージメントが全く違う、資産を有効活用しているとか言われたらそれまでですが、自己資本比率が10%を超えたら優良の部類に入っちゃうぐらいですからね、製造業からしたら、そりゃないだろう?と思いますよ。

住専とかいろいろこの頃は言われていますが、個人が出した損失としては、この金額はあまりにもでかすぎます。参加者が少なく、流動性の少ない相場の手仕舞いだったため、損失が拡大した面は否めませんが、住商の3000億円は結構インパクトがありましたね。住友商事の問題は、日本固有の問題であったバブルとは関係ありませんでしたが、バブルの崩壊は余りも大きくあらゆる面で日本の凋落を感じましたね。関西界の経済界を仕切っていたとも言える住友銀行は、名古屋支店長が射殺されたり、東京本部前でバキュームカーがウンコを逆噴射したりで大変な時代でした。それに比べると、住友財閥は個別では色々ありましたが、三菱財閥、三井財閥では、このような話はなかったですね。やはり、関西系とそれ以外ということなんでしょうか・・・・。週間ダイヤモンドのランキングモノでは、常に、「付き合いたくない銀行」のトップを独走していましたが、正直、事務効率や業務純益でも都市銀行というよりは、銀行の中でダントツだったんですよね。決算期に残高証明書を発行するようなことでも、農林中金は二、三人が30分程も要するような仕事のトロさでしたが、住友銀行は、一瞬で発行を終えましたからw 融資先に熊谷組やフジタのようなゼネコンを抱え、不良債権処理でも相当苦労したと思います。また、「闇の世界の貯金箱」とも言われた平和相互銀行なども吸収合併(なお、会社としての存続会社は平和相互銀行でした、おそらく節税のためです)し、それだけでも一般人が精神的にも参ってしまうようなこともこなしてきました。住友銀行出身者と聞くと、今でも敬礼をしてしまうのは、正直、仕事が他の都市銀行や特殊銀行に比べてデキルということ以外に、こういう事情があってのことです。行員は、夜も眠れないこともあったでしょう。街を歩いていても常に注意を払っていて、気が気ではなかったでしょう。今の人は、このことをあまり知らないのでしょうが、それほど住友銀行は、世の中の汚れ仕事を引き受け、こなしてきたのです。また、ゴールドマンサックスへも少なくない金額を出資していたのです。道路公団の解体の時に、藤井治芳日本道路公団総裁が「そんなことをしたら、死人が出る」と言う発言をしましたが、住友銀行が関わった問題は余りにも闇が深く、名古屋支店の支店長も射殺され、実際にお亡くなりになっています。また、住友銀行青葉台支店、なども有名ですし、店の前でバキュームカーがウンコを逆噴射した事件なども記憶に残っています。そんな意味からも、住友銀行には敬意を表しています。正直、裏稼業の人たちがなぜ、危ないことに手を染めるかというと、そこに旨みがあり、儲かるからなんですよね。基本的にヤクザのお仕事は、警察と弁護士とかぶることが多いのですが、警察は国家権力を背景とした国公認のヤクザですし、弁護士もなるにはかなり難しいと。複雑な世界、収益の出るところに果敢に取り組んでいたのが住友銀行です。今はなき「住友銀行とは一体何だったのか?」という名スレでいろいろ語られていましたが、懐かしくなりました。

金余りの時代ではあったとは言え、日本が狂乱していた時代、二度とこんな時代は来ないでしょう。かつては10行以上あった都市銀行も綺麗に整理され、メガバンク3行体制になりましたし、エリートの就職先であった長期信用銀行は全てきれいサッパリ消えてなくなりました。高度経済成長期を終え、成熟期に入ったため、役目を終えたってことでしょうか。本当に隔世の感というか、時代を感じますよね。証券業界も、ガリバーの野村證券がダントツの一番で、あとは大和証券、日興証券以外はぱっとしないですからね。かつては、4大証券とかいって、山一證券(ソロモンブラザーズの副会長にまでなった明神茂氏などが在籍)も入ってましたが・・・・これも消えてなくなり、今では人々の記憶にすら残っておらず、名前すら知らない人も多い時代になりました。女帝尾上縫の件で、色々思い出してしまいましたよ。


●Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/尾上縫

尾上 縫(おのうえ ぬい、1930年2月22日 - )は、大阪府大阪市千日前にあった料亭「恵川」の元経営者である。

バブル絶頂期の1980年代末、「北浜の天才相場師」と呼ばれ[1]、一料亭の女将でありながら数千億円を投機的に運用していた。しかしながら、景気の後退とともに資金繰りが悪化、金融機関を巻き込む巨額詐欺事件を引き起こした。


【職業】実業家、霊媒師、詐欺師


【人物】

自身が女将を務める料亭の客らに対して、占いと神のお告げによって株式相場の上昇や競馬の勝ち馬などを見事に言い当てるとして評判となり、そのために料亭は繁盛した。バブル景気前夜の頃までには、それらの予想も神懸かり的なものとなり、多くの証券マンや銀行マンらが尾上に群がるようになった[1]。

巨額詐欺自らも銀行から多額の融資を受けて株式の売買を行うようになった尾上は、バブル絶頂期の1988年(昭和63年)には、2270億円を金融機関から借り入れ、400億円近い定期預金を持っていた。また、株取引では48億円の利益を得、割引金融債ワリコーを288億円購入し、55億円の金利を払っていた。

しかし、バブル景気に陰りが見えるとたちまち運用が悪化して負債が増加するようになった。以前から手を染めていた詐欺行為を本格的に始めた尾上は、かねて親交のあった東洋信用金庫支店長らに架空の預金証書を作成させ、それを別の金融機関に持ち込み、担保として差し入れていた株券や金融債と入れ替え、それらを取り戻すなど手口で犯行を重ねた。逮捕されるまでに やがて証書偽造が発覚、尾上は1991年(平成3年)8月13日に詐欺罪で逮捕された。この時点までに尾上らは、ノンバンクを含む12の金融機関から3420億円を詐取していた。また、金融機関からの借入金総額は、のべ2兆7736億円、支払額はのべ2兆3060億円に達しており、留置所で破産手続きを行った際の負債総額は4300億円で、個人としては日本で史上最高額となった。

裁判で尾上の弁護人は、尾上に株式の知識が全くなく、周囲に踊らされていただけであり、責任能力はないと主張したが認められず、懲役12年の実刑判決を受けた。

巨額の融資を行った日本興業銀行は富士銀行と合併しみずほコーポレート銀行(存続会社は富士銀行)となり、また、東洋信金は経営破綻し府下の複数の信金へ分割併合されており共に現存していない。

【巨額詐欺事件】

自らも銀行から多額の融資を受けて株式の売買を行うようになった尾上は、バブル絶頂期の1988年(昭和63年)には、2270億円を金融機関から借り入れ、400億円近い定期預金を持っていた。また、株取引では48億円の利益を得、1987年から日本興業銀行の割引金融債ワリコーを288億円購入し、55億円の金利を受け取っていた。同時期に興銀はワリコーや同行への預金を担保に尾上に融資を始めるが、これは銀行にとっては、焦げ付きのリスクがまったくない、うまみのある取引で、行内では「マル担融資」と呼ばれ、1989年には融資残高は586億円にのぼった[2]。金融の自由化により銀行間の競争が激しくなり、融資先の開拓に苦慮していた興銀は、個人顧客の資産管理を総合的に手伝う「プライベートバンキング」といった中小企業や個人との取引に力を入れており、尾上に対して不動産投資も勧め、1990年8月には尾上の資産管理を行なう「株式会社オー・エヌ・インターナショナル」を設立した[2]。

しかし、バブル景気に陰りが見えるとたちまち運用が悪化して負債が増加するようになった。89年の延べ累計額では借入が1兆1975億円、返済が6821億円で、270億円の利息を支払った。90年末には、2650億円の金融資産を保有していたが、負債も7271億円に膨み、借入金の金利負担は1日あたり1億7173万円にも上っていた[2]。以前から手を染めていた詐欺行為を本格的に始めた尾上は、かねて親交のあった東洋信用金庫支店長らに架空の預金証書を作成させ、それを別の金融機関に持ち込み、担保として差し入れていた株券や金融債と入れ替え、それらを取り戻すなど手口で犯行を重ねた。

1991年8月初旬に尾上は東洋信金の架空証書の件を興銀の担当者にだけ打ち明け、興銀は自行の債権33億円を売りぬけて回収[2]、やがて証書偽造が発覚し、尾上は1991年(平成3年)8月13日に詐欺罪で逮捕された。7億円の保釈金を用意し、1992年3月に保釈[6]。同年6月、大阪地裁で破産宣告[2]。この時点までに尾上らは、「ナショナルリース」らノンバンクを含む12の金融機関から3420億円を詐取していた。金融機関からの借入金総額は、のべ2兆7736億円、支払額はのべ2兆3060億円に達しており、留置所で破産手続きを行った際の負債総額は4300億円で、個人としては日本で史上最高額となった。

裁判で尾上の弁護人は、尾上に株式の知識が全くなく、周囲に踊らされていただけであり、責任能力はないと主張したが認められず、1998年3月懲役12年の実刑判決を受け、2003年4月、最高裁が尾上の上告を棄却し、実刑が確定した[2]。

巨額の融資を行った東洋信金は経営破綻により消滅し、預金保険機構の金銭援助を得て資産(正常債権)を三和銀行が、店舗網は府下の複数の信金へ譲渡された。また、ノンバンク最大の貸し手であるナショナルリースの担当社員が特別背任罪で逮捕されている。同社はこの期の不良債権をグループのサービサーへ債権譲渡し、1998年までに親会社の松下電器が未収債権について損失負担する形となり、2001年に松下クレジットとの合併を経て2010年に「住信・パナソニックフィナンシャルサービス」、さらに2012年に三井住友トラスト・パナソニックファイナンスとなっている。
信仰[編集]

高野山で得度したと称し、日曜日には庭の弘法大師像を拝むことを習慣にしていた。多くの証券マンも訪れて一緒に祈り、高野山や小豆島への参指旅行にも同行した[5]。

1970年(昭和45年)暮れ、清風学園創設者である平岡静人によって、高野山金剛峯寺報恩院で得度の路を開かれた。平岡によって名付けられた得度名は、純耕。

平岡一族との親交は深く、同一族が主催するチベット仏教寺院・ギュメ寺(南インド)への開眼ツアーにも参加している。この際、尾上は2,000万円をギュメ寺に寄進したが、平岡一族は寄進は自身らによるものだと主張している。また、同ツアーで尾上は、平岡ともども宗教指導者・ダライ・ラマに面会した。その後、平岡はダライ・ラマを念仏宗無量寿寺に紹介した。

●バブルの時代、バブルの経済
 http://www.officej1.com/bubble/

2011年6月1日水曜日

ムンバイの中心地にあるムケシュ・アンバニの自宅 【約千億、家族だけで170Mのビル】

富のピラミッドの頂点て、こんなハリボテのような、増築に増築を重ねたようなアホな家だったんですね。これは悪名高きリライアンスのトップのハンバニの家ですが、富のピラミッドの最底辺の部分が集まるムンバイのど真ん中にあって、ホント驚きますわ。前にムンバイで働いていた時に、空港に着陸する時に、スラム街に着陸するかと思ったぐらいですから。そして、空港から延々と何キロもスラム街を抜けるんですが、そりゃまたスゴイ光景です。

ちなみにハンバニは、結構ランボルギーニで湾岸道路を走っているらしいです。タタグループがつつましくやっているのとは大違いですね。財閥は財閥といってもリライアンス兄弟はホント、金遣いの荒さが目立ちます。


●世界10本の指に入る家
 http://www.tiptoptens.com/2011/01/24/top-10-most-expensiv...

This house is the world’s most expensive house which is in India and owned by one of the richest people of the world i.e. Mukesh Ambani. It is worth 1 billion dollars and has 27 floors. This house has a health club and a garage that can hold more than 150 cars and you know why it can hold 150 cars? Because the person who owns it has himself 168 cars. Well this house is made entirely of glass and is 570 feet tall.

価値は1ビリオンで、700億円と言いますが、前は2ビリオンと聞いていました。27フロアもあって、168台の車を保有しているとのことです。


車庫だけで、6フロア使っているとか・・・・・・。腐るほどお金があるので、いいのでしょうが、それにしてもスゴイ話です。今日、初めて見たんですが、基地外かと思いました。



 


●Wikipedia
 ムケーシュ・アンバーニー(英語:Mukesh Ambani, 1957年4月19日 -)はインドの実業家で、フォーブス誌による世界長者番付の2008年度版によれば、世界で第5番目の長者である(430億ドル)。インド最大の民間企業であるリライアンス・インダストリーズの会長であり、筆頭株主(48%)でもある。 
同じく実業家の実弟アニル・アンバーニーも同世界長者番付の第6番目に名を連ねており、兄弟の資産高を合計すれば世界第一位になる。
経歴 [編集]

スタンフォード大学のビジネススクールを中退後、父ディールーバーイー・アンバーニーが創業したリライアンスに入社した。彼はリライアンスを繊維メーカーから巨大な石油化学メーカーに成長させ、近年では小売業にも進出している。情報通信産業にも進出したが、現在は実弟のアニルが経営を引き継いでいる。
現在、ムンバイ中心部の一等地に世界で最も高額といわれる地上約170メートルの自宅(Ambani resident)を建設している。このビルは通常であれば60階ほどになるところを、各階ごとの高さを多めにとり27階建てにした贅沢なつくりとなっている。この建物はヴァーストゥ・シャーストラという風水に似たインドの伝統的な建築デザインに基づいているといわれている。