2012年3月7日水曜日

タイの運河計画と地政学・政治【クラ海峡】


交通の要衝としての海峡、そして運河、世界中を調べてみると、ホント地政学だなーと思うことが結構あります。運河で有名なのは、スエズ運河、そしてパナマ運河ですね。で、チンガポールに住んでいる私として気になるのが、タイに運河の可能性があるんじゃないのって話で、先日、客と話したんですが下記理由と政治的な理由で現状は絶対に無理ってことでした。

1)シンガポールは華僑の貯金箱
2)タイ華僑とシンガポール華僑は同根が多く結びつきが強い
3)軍事的理由

ホント、クラ海峡に運河ができたら、シンガポールの物流関係は全滅に近いくらいだろーなと思いますた。まぁ、航空貨物は、捌けないので、そこのところはネックですが、ちょっと記憶が曖昧なんですが、物流の99%、そして重量換算で99%が海運なんですよね。金額ベースでいくと、航空貨物は値が張るものが多いので、これが40%ぐらいだったような気がします。調べる気力がおきなかったので、申し訳ないです。

ホント、政治的な力と言うのがホント大きいんですね。チンガポールは、タクシン君ともつながりがあると言いますしね。

このクラ海峡のところ、半島の最狭部をみてみると41KM程度しかないんですよね。場所は、ハジャイというタイの深南部という一番南の位置に程近い、ところで、実はハジャイは、タイで二番目の規模を持つ町でもあるんですよ。近くには、プーケットやサムイ島、マレーシアに目を向けるとペナン島やパンコール島もかなりちかいところにあるんですよね。今の技術をしたら、40キロメートル程度だったら余裕で運河が掘れるじゃんと。経済的効果も距離にして1300メートルの短縮、航海日数にして二~五日(タンカーは船足が遅く、座礁を避けるための喫水の問題から潮待ちなどがマラッカ海峡で生じるため)の短縮になるということです。従って、運行コストが一隻あたり、数万ドルから数十万ドル節約することができ、さらに運河の通行運賃の収入は30億USドルになるとの試算もあり、いいことづくめですが、そりゃ、華僑の築き上げてきた今までの商流・物流ルートが変わることになるため、現状では、ホント絶対に無理ですね。新興勢力がでてきたらわかりませんが。


●華僑資本の反対するクラ運河(タイ王国)の可能性はなし!
http://moon.ap.teacup.com/goldport/870.html

●クラ海峡
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E5%9C%B0%E5%B3%A1




2012年3月6日火曜日

弱小国家の防衛意識【常に危機感と隣り合わせのリスクマネージメント】


東京23区と同じくらいの大きさのシンガポール、人口もたった500万程度あり、水ですら隣国のマレーシアから輸入している、非常に脆弱な基盤のうえに成り立っているのですが、その危機感に裏打ちされたバランス感覚といったら、ルパンにでてくる峰富士子のようで、驚くものがあります。

軍も国の規模にしては、かなり充実しており、潜水艦も実はもっていたりします。また、兵役制度もあり、防衛意識はしっかりと植え付けられているようです。

さてさて、シンガポールは地下鉄に乗っていても、家にいても、常に有事の際のことが感じられることが多く、平和ボケした日本とは大違いだなと。それは、銃を持った軍隊の人間が常に巡回をしていおり、銃口を下に向けてはいるものの、すぐに狙撃ができるようにトリガーに指をかけています。はじめ見た時は結構焦りましたけど、今は、空港とかでみても、別にどーってことは無いです。日本は、警察が正当に銃を使っても訴えられるクソな国にまで成り下がってしまいましたからね。暴走するDQNや凶悪な泥棒など、有無を言わさず射殺すれば、犯罪率もぐっと下がると思います。

さて、シェルターの普及率を見て驚いたんですが、スイスすげーなと。永世中立国と言っていますが、軍隊とか、何気にすげーですし、高速道路とかも、即、戦闘機の着陸などに使えるらしいですからね。まぁ、イスラエルは、周りを敵に囲まれている中東の嫌われ者なので、敢えて言及はしませんが・・・・。

シンガポールは、今は法律でシェルターの設置が義務付けられていて、公営の住宅はシェルターが必ずあります。結構ドアが分厚くて、シェルターと書いてあるので、はじめ見た時は焦りましたけどね。あとは、地下鉄も中心部はシェルター構造になっているところが多く、開口部が結構小さいんですよね。

弱小国家とはいえ、色々考えられてんなーと。経済力、軍事力は、国力の主要な要素ですが、日本も有事のリスクマネージメントをしっかりせんといかんなーと思いますよ。

前居た会社は、安否確認システムを4年位前から導入していて、携帯に通知がくるようなものを導入していたんですが、リスク管理もしっかりしていて、有事の際の対応を常にシュミレーションしていましたね。急病人が出た際の搬送経路とか連絡先なども皆に周知徹底されていましたし。ある程度、会社がしっかりしていれば、最悪の事態を想定して色々やっているもんですけど、日本政府はホントクソだなと。自分の身は自分で守るしかないですけど、それにしても、税金だけ巻き上げといてクソだな。


・スイス 100%
・イスラエル 100%
・ノルウェー 98%
・アメリカ 82%
・ロシア 78%
・イギリス 67%
・シンガポール 54%
・日本 0.02%

●公営住宅の間取り ※必ずシェルターがあります
 http://www.findsingapore.net/forum/viewtopic.php?f=2&t=12425

●核シェルター普及率
 http://2r.ldblog.jp/archives/4828749.html




2012年3月5日月曜日

シンガポールエアショー【飛行機マニアのためではなく、商談のため】


シンガポールの戦略のすごさ、改めて感じますよ。昨日、ニュースを聞いていたら、既存のバジェットターミナルを壊して、新しいものを作るだとか。昨年は、17%も利用客が伸びて、ターミナル3が共用を開始してからフルで稼動し始めたのが実感できます。マレーシアのクアラルンプールのKLIAやタイのスワンナプーム空港とか、競合がどんどん追いついてきているので、チャンギ空港もスポークアンドハブ理論のハブとして、ハブ空港の地位を維持するために、いろんなことをやってくるでしょうけど、やっぱりハードの充実が結構キーポイントですね。

ホント、この国は、人の上前をはねるのがうまいよなと。SCM(サプライチェーンマネージメント)で物流のプロを養成するためにも学校にそのクラスを用意すると言うことですし、物流地区も整備を進めるということ、さらには周辺分野としては、ロールスロイスがエンジンの工場を作りましたからね。ちなみにエアバスのA380もロールスロイスのエンジンを選択できます。なお、このエアショーは、日本のように一般大衆を相手にするようなものではなく、商談の場のようなところであり、改めてシンガポールのしたたかさを感じます。

サウジアラビアにいる時は、CNNを毎日のように見ていて、この馬面のリチャードクエストが大好きだったんですけど、最近、見てないな。

ボーイングの787のドリームライナー、トラブルが出たらしいですけど、一度、日本の複合素材の技術をかなり活用したプラスチック飛行機に乗ってみたいな。エアバスのA380は乗ったことがあるので、別に興味はないんですけどね。


●シンガポールエアショー
http://www.singaporeairshow.com/

●チャンギ空港の拡張
http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporebusinessnews/view/333555/1/.html



2012年3月4日日曜日

次の海運不況は長期化するか?

バルチック指数や「受注量、手持ち工事量、建造量」をみると厳しいなーと。造船大国、そして海運大国の日本が凋落し、さらに長期にわたり苦しんだ造船不況ですが、これは日本だけの問題にならず、今度は世界的な問題になります。

船は、今は船会社は自社で保有を減らし、船主から傭船するような契約が増えています。いわゆるエヒメオーナー、ギリシャオーナー、香港オーナーです。

それにしても、船腹があまりまくっているようですな。コンテナ船も余剰感がすごいらしいですけど、バルク船・バラ積み船ですね。穀物の輸送や鉄鉱石の輸送、石炭の輸送に使う船のタイプなんですけど、半端ないらしいですからね。

シリコンサイクル、クリスタルサイクルなんか比じゃないくらいの長さの造船不況のサイクルですから、一体どうなることやら。個人的には、昔は、造船大国として、さらには円安の恩恵があり、日本が圧倒的に優位な立場で船をつくることができましたが、中国と韓国がその市場に入ってきたことが極めて大きいです。特に中国の供給能力は半端なく大きく、生産が過剰になった場合のインパクトはとてつもなく大きく、その破壊力も大きいでしょう。眠っていた期間が長かった獅子ですが、10億以上も人口を抱える国ですから、勢いに乗ればすごいですからね。

船の供給国として造船不況の前までは、日本がダントツでした。その後、韓国、そして中国がそれに加わり、熾烈な競争が始まったのは皆さんご存知の通り。


●受注ゼロ…日本の造船業界に「2014年問題」の危機
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120304-00000077-san-bus_all

■再編&エコ 造船復活カギ

 かつて世界を席巻した日本の造船業界が、2年後に造る船がなくなる「2014年問題」の危機に直面している。韓国や中国のライバルの後塵(こうじん)を拝し受注が激減しているためだ。危機感を募らせたJFEホールディングスとIHIが今年10月に造船子会社の統合に踏み切るほか、世界をリードする環境技術を生かした「エコシップ」の受注にも力を入れている。“造船ニッポン”は復活するのか。

【フォト】日本の環境技術を生かした「エコシップ」たち

 ◆韓国の5分の1

 「韓国勢に大差を付けられてしまった」。日本造船工業会の釜和明会長(IHI社長)は2月21日の定例会見で唇をかんだ。同工業会によると、昨年1~6月の新造船受注量は385万トンと、前年同期から57%も激減。通貨ウォン安を武器に60%増と受注を急伸させた韓国の1805万トンの約5分の1にとどまった。中国も60%減の714万トンに落ち込んだが、日本のほぼ倍を獲得した。

 船舶の建造はほとんどがドル建て契約。歴史的な円高によって、「無理に受注しても赤字を垂れ流すだけ」(業界関係者)という状況では、とても中韓勢に太刀打ちできない。価格競争が激しい中型タンカーに特化する住友重機械工業は11年度に一件も新規受注を獲得できない可能性があり、このままでは受注残が13年6月末でなくなる。JFEホールディングス傘下のユニバーサル造船やIHI傘下のIHIマリンユナイテッド(MU)、川崎重工業も、今後2年で受注残が底を突く。

 ◆技術力は世界一

 「受注残ゼロ」の悪夢が現実味を帯びるなか、JFEとIHIが動いた。両社は08年4月に子会社のユニバーサルとMUの統合交渉に入ったが、その直後のリーマン・ショックでそれどころではなくなり頓挫していた。だが、昨秋にひそかに交渉を再開し、4年間も停滞していた交渉を数カ月でまとめ、今年1月30日に合意を発表した。合併後の売上高は約4千億円となり、国内トップの今治造船に迫る。両社は規模のメリットで造船コストの65%を占める材料費を削減し、年100億円規模の効率化効果を目指す。

 狙いは、コスト削減だけではない。ユニバーサルの三島慎次郎社長は「開発陣を手厚くし、得意の省エネ船の開発を強化すれば韓国メーカーとも戦えるようになる」と意気込む。両社合わせた開発部門の人員は、計約1500人となり、国内で最も技術力が高いといわれる三菱重工業を上回る。

 波や風の抵抗を受けにくい形状で、燃焼効率に優れたエンジンを搭載し、太陽光発電なども活用するエコシップには、釜・造船工業会会長が「世界トップ」と胸を張る技術力のアドバンテージがある。国際海事機関(IMO)が、14年1月以降に建造契約が結ばれる400トン以上の国際運航船舶に対し、二酸化炭素(CO2)排出量の最大30%削減を義務づける環境規制の導入を決めたことも追い風だ。MUは従来船より燃費性能を30%高めたコンテナ船、ユニバーサルは25%改善した鉄鉱石や石炭を運ぶバルク船の設計を完了。受注残ゼロ回避の切り札と位置付け、売り込んでいる。

 ◆ノウハウを売却

 一方で、“門外不出”の技術やノウハウを海外メーカーに売り渡すというタブーをあえて犯す策に打って出たのが、三菱重工業だ。昨年12月にインドの建設機械大手ラーセン・アンド・トウブロと提携し、設計図などの技術を供与することで合意した。ライセンス収入を得るだけにとどまらず、将来的には合弁事業に発展させ、共同受注によって低コストの海外生産への道を開こうという深謀遠慮だ。

 だが、経営統合やエコシップ、技術売却も生き残りの決め手にはならない。中韓勢が大量建造のため、造船所を増やし続けてきた一方、海運会社はリーマン前の世界的な好景気に浮かれて大量発注した結果、船舶が有り余っている。供給過剰が一段と強まるのは確実で、「中国勢の投げ売り受注で船価の下落がさらに加速する」(業界関係者)と懸念されている。

 価格競争力で大きく劣る日本勢は、さらに厳しい戦いを強いられる。国土交通省が昨年7月にまとめた報告書は造船業の国際競争力強化に向け、「連携や統合が必要」と指摘した。

 「われわれの統合に加わろうという会社が増えれば、喜んで受け入れる」。ユニバーサル造船の三島社長は、統合合意会見でこう呼びかけた。さらなる合従連衡によって、「日の丸造船」を誕生させ、総力を結集できるかが、復活のカギとなる。(今井裕治)

2012年3月3日土曜日

未来予想図【ますます進むボーダレス化と自動化】


ホント世の中、便利になればなるほど、それと同じくらい問題が噴出してくる。問題を解決しても、また違ったところで問題がでてくる。本当にいたちごっこのようなもので、人間の英知をあざわらうかのような皮肉ですらありますが、世の中は本当に良くできてるなと。

情報革命という革命は、本当に今までのどの革命にも増して、衝撃度が大きいと思っています。端的に言うと、今まで言ってきたことの繰り返しになりますが、「プロと個人が並列で評価されるようになった」ことです。それは、投資の世界では、プロと一般投資家の間には、あまりにも大きな壁がありました。情報の非対称性であったり、資金力であったり、手数料であったり。それが、今は昔ほど大きくなく、場合によっては、個人がプロを凌駕していると。これは、色んなところで見られるようになったことで、プログラマーでもそうですが、デザイナーとかもネットの登場によって、プロと同じ土俵に立てるようになった人は多いと思います。

あとは、メディアの世界も、今まではプロが一方的に、自分達に都合のよい情報を流すだけでしたが、今は、個人が世界にタダに近いコストで情報を発信できるようになりました。ホント、テレビに出てくる一流のライターと名も全く知られていない匿名のライターが並列で比べられると言うのは、ホント20年前は考えられなかったと。マスコミは圧倒的な力を持っていましたが、これも、汐留 やお台場に立派なビルを建てた頃が、今思うとピークだったんじゃなかろうかと思いました。ホント、よく言う法則ですよね、これは。

あとは、技術ですね。これも、やはり、情報革命の貢献が極めて大きいんじゃなかろうかと。技術と学問というのは、極めて密接な関係を持っていて、産学協同というのも昔からあることで、今までは、マニアックな学術情報というのは、学会などの内部、さらには企業内部でしか共有されなかったものが、インターネットの登場で、学術研究や技術の蓄積が簡単に検索できると。さらには、企業内でも、紙ベースだったものが、イントラネットなどに記録されるようになって、その効率は極めて高くなったと思うんですよね。

日本の電機大手がことごとくダメになっているのも、周りのスピードについていけてないところがホント大きいと思うんですよね。その、最たるものが「老害」だろうと。ホント、役員とかも40歳とかは全くと言っていいほどおらず、50歳、60歳、下手をすると70歳とかいますからね。確かに、団塊の世代、戦前生まれの人は、スゴイ人が多いですけど、それは、現場におけるすごさであって、今の最先端の技術についてこれるかと言ったら、付いてこれている人は、ごく一部だと思うんですよね。

ホント、今の現状を踏まえると、「自動化とボーダレス化」という大きな二つのキーワードがあります。自動化もコストの問題はありますが、基本的には、昨日の日記「ロボットの活躍【戦争と経済】」で書いたように、基本的に後戻りはできないだろうなと。それからボーダレス化ですね。単純労働は、言葉の問題、人種の問題など関係なく、ボーダレス化が進み、高いところから低いところへ流れるという水や熱伝導と同じように、発展途上国の水準に近いレベルで収斂するんじゃなかろうかと。

一昔前だったら、この変化は5年、10年単位で起こっていましたが、今の時代は、1年単位でしょうね。それくらい、情報革命が、劇的に世の中の中身を変えてしまった。ホント、自分で現状認識をしても怖いですもん。

2012年3月2日金曜日

ロボットの活躍【戦争と経済】


FA(ファクトリーオートメーション)とかOA(オフィスオートメーション)とか部分的にロボットが導入されたり、自動化されたり、人間がやることってかなり少なくなってきましたよね。確かに、意匠・設計、営業なんかはまだまだ人間の活躍する余地がかなり大きいんですけど、どこまで人間がやっていたことがロボットやオートメーションに侵食されるのかなーと思うわけですよ。

とどのつまり、結局今の不況とか、景気の悪化って、過度に最適化されすぎちゃったところにあるわけで、車の車間距離が全く無くなったような状況で、しかもキチキチまで減量しちゃったと。オマケに、省力化機器をバンバン導入して、人の仕事を奪っていったと。大切なのでもう一度いいますが、「人の仕事を奪っちゃった」訳ですよ。いつも言っていますが、文句を言う、飯を食う、糞もする、屁もする、セックスもする、休みも取る人間が無駄だってことに気付いてしまったわけですよ。

今は、一人一台のパソコンって当たり前ですけど、昔って、どうやって仕事をやっていたんだろうなーと思うことが結構あります。一人一台のパソコンになったのは、私が新卒になった頃(1999年)には既に当たり前で、おそらく、ウィンドウズ95くらいから大企業から、一人一台のパソコンが導入されたと思います。

それまでは、タイプライターやワープロなんかをつかったり、カーボンコピーの紙なんかをつかって、複写して仕事をしていた時代ですからね。電子メールなんかも無くて、図面とかもメールに添付じゃなくて青焼きとかしてましたし。そう、どんなことにもアホみたいに人を投入していたわけなんですよね。で、何で人の投入が少なくて済むようになって、給与が年々下がってんだ?という疑問もありますが、それは、カネが低いところから高いところへ流れているだけなのかと。

あとは、FAXも1980年代に普及したと思うんですけど、なかった時代は大変だっただろうなと。あとは、海外との通信はテレックスって使ってたんですけど、文字単位で課金されるタイプライターみたいなもんだったんですけど、できるだけ通信を短くするために「できるだけはやく:ASAP(As Soon As Possible)」とかPLS(Please)とかの短縮文字をバンバン使っていて、新卒の時に、コレスポンデントをメールでしていた時に、意味不明でしたからね。主語も殆ど使いませんし。

ホント、最大の雇用の受け皿である建設業は殆ど20年前と変わっては居ませんが、その次にデカイ雇用の受け皿の製造業は、ホントFAのせいで、相当人員も削減されちゃいましたし。労働集約的な産業は、海外にとっとと出て行ってしまいましたからね。

考えてみるとタクシーの運転手とかトラックの運転手も、今は自動化が考えられないですけど、車の自動運行装置もかなりの実用化の可能性が見えてきているわけで、将来的にはロボットに代替されるのかなと思うことが結構あります。

高速道路なんかは、センサーと電波を発信する装置に任せてやれば、人為ミスに起因する事故もかなりの確率で避けられ効率も相当あがるだろうなと。オフィスの仕事も、今は仮想店舗みたいなもので、BtoCでの商売で、その有り難味が実証されたように、BtoBでも、結構実用化が進んでるんですよね。前に居た会社では、取引先がアマゾンみたいなシステムで、ネットで商売をやっていて、良く買うアイテムや良く出るアイテム、それから「この商品を選んだ人は、こんな商品も買っています」と言うのが出てきて、結構助かったんですよね。買い忘れも防ぐことができますし。

それから、人とカネがべらぼうにかかる戦争。これも、アメリカ様が既に先鞭をつけている、無人飛行機などがいい例ですけど、コンピューターゲームのように、遠隔地から操作して、実践を戦うと言うものですけど、戦争でもこっちが主力となるだろーなと。馬鹿みたいに高い、戦闘機も確かに必要ですが、無人飛行機であれば、費用ももっともっと安くできますし、機密保持のために、簡単に自爆とかもできますからね。有人のものだったら、おいそれと自爆と言うわけにもいかんですからね。あとは、ミサイル技術の発達。これもホントすごいわけで、思い出したんですけど。

昔、クソ霞ヶ関のクソ経済産業省の13階だったと思ったんですけど、輸出許可申請(E/L)で相当無駄足を運びました。クソみたいな書類をクソなほど作らされて、ホントいまでも思い出すだけでむかついてきますw さんざん待たされたときに、あと二階下りれば、経済産業大臣に会えるかな・・・・とか思いながら待っていたことも何回もありますよw ホント武器、大量破壊兵器、核兵器とかの製造に転用できる・・・・・そんなクソな仕事をやっていたので、事件が今でも報道されるたびに気になります。

軍事は、結構マニアの領域なのでどーでもいいんですが、江畑謙介さん、大好きだったな。彼の分析力、ホント鋭すぎて、鋭すぎて・・・・。そんなことはおいといて、民生用の産業用のロボットだと安川電機、デンソーなんかが最先端をいっているわけですが、どこまでできるんだろうなと。センサーの技術も居るわけで、その意味では、キーエンスとかもこれから注目しなきゃいかんかもですね。

それよしも、人工知能で、ロボットが意思をもち、人間を虐殺しだしたら怖いなと、映画みたいなことも思っちゃうんですよね。


2012年3月1日木曜日

海外に出ていくのは目に見えている 【NIDEC永守重信の発言】


日本電産、永守イズムの挑戦(日本経済新聞社:永守重信)という本を先日読みましたが、非常に面白かったです。私は、三協精機(日本電産サンキョウ 東証1部:7757)関係に知り合いがいたのですが、ホント口から出るのは永守さんの悪口ばかりで驚いた記憶があります。確かに強烈な経営者ですけど、「彼がいなかったらあんたの会社はつぶれていたんですよ」と思いました。ホント働かないクソに限って文句が多いなと。ブラック企業とか言われてますけど、給与水準も高くて、青息吐息の企業が多い中、世界的な優良企業ですので、「何を馬鹿言ってんだ」と言いたくなりましたよ。おそらく、文句をいう人間が経営者になったら1日で潰れることでしょう。ホント、この永守重信と言う男、一度、飯でも一緒に食ってみたいもんですが、私のように、下界も下界にいる男では無理でしょうね。ホント、この男の目が黒いうちは大丈夫だと思いましたが、この男に見合うだけのカリスマ性を持った人間がいないので、後継問題が大変そうですね。

ホント、うんこ元三協精機の人間は、やるべきことをやらないで、過去の遺産を食い潰し、放漫経営をしていたくせに、何を言ってんだという感じです。いままで、散々楽をしてきたくせに。それに比べて永守さんは、会社の自主性を重んじ、筆頭株主になり、手弁当で諏訪にある三協精機を訪れていたそうな。

彼の経営は極めてシンプルで「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」と言う言葉ですが、簡単なようでいて、結構難しいんですがいろいろな会社を20社くらい再生させてきている以上、経営者としての実績は素晴らしいと思っています。製造業は競争が非常に厳しい業界で、少しの差が大きな差になります。特に電機関係は、自動車もそうですが、世界中に競合他社がおり、少しの負けが大きな負けに繋がります。そんななかで、極めて高い自己資本比率を達成し、優秀な利益率をたたき出している日本電産は賞賛に値すると思います。このような優秀な経営者がいれば、この会社は大丈夫だなと思いました。

ホント、この日本電産の永守さんや、信越化学の金川千尋さんの言う事は非常に重みがあり、市況を読む能力に極めて長けています。その永守さんが「海外に出て行くのは目に見えている」というぐらいですから、なだれを打って、海外流出がはじまりそうですね。シンガポールでは、地域本社の設立の話を色々聞き、日本にあった機能もシンガポールに移しているところが結構多いです。自分の周りでこのような変化を感じているぐらいですから、日本企業の日本脱出志向は極めて大きいと思っています。

永守氏の目が黒いうちは、日本電産は伸び続けるでしょう。


●国内企業、電力不足で日本脱出続々 “思い付き”脱原発にも不信感
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110626/biz11062620580008-n1.htm

2011.6.26 20:56 (1/2ページ)

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海外への拠点や生産移転の主な動き

原子力発電所の停止による全国規模の電力不足を受け、生産拠点などを海外に移転する動きが広がってきた。電力安定供給の確保の道筋が見えないまま、「脱原発」色を強め、自然エネルギーへのシフトを強める菅直人政権への不信感も、日本脱出に拍車を掛けている。東日本大震災を教訓としたリスク回避のための拠点分散化の動きも重なり、「産業の空洞化」が一気に加速しかねない。

「(海外に)出ていくのは目に見えている」。家電や自動車用の精密小型モーターで世界シェアトップの日本電産。永守重信社長は21日の会見で、主力拠点を置く関西電力管内で15%の節電を求められたことに強い懸念を示した。

同社は滋賀県にあるモーターの試験設備を海外に移す検討を始めた。大量の電力を消費するうえ、停電で貴重なデータが失われる可能性も否定できない。日本のモノづくりの根幹である研究開発施設にまで移転の波が押し寄せている。

HOYAは、デジカメなどのレンズに使われる光学ガラスの生産を昭島工場(東京都昭島市)だけで行ってきたが、中国・山東省での工場建設を決めた。今年12月にも稼働させる。ガラス原料を溶かす生産工程で、電力の安定供給が欠かせないためだ。

三井金属は、高機能携帯電話(スマートフォン)向け回路基盤の材料となる電解銅箔の製造ラインをマレーシア工場に新設する。