2012年1月17日火曜日

市場を拓くこととパイを奪い合うこと【レッドオーシャン、ブルーオーシャン】

マーケティングをしていると思うことは、新規市場を切り拓くことと、既存の市場のパイを奪い合うことの二つで迷うことです。前者は、通常ブルーオーシャン市場といい、試行錯誤が極めて多く、手探りで仕事を始めるため、苦労が多く「土地を耕す・肥やす・種をまく・水をやる」と言う開拓行為から、刈り取りまで、時間がかかることが結構多いんです。ただし、競争が激しくないため、先行者利得を得ることができ、利幅も大きいんです。ただし、あまりに価格を高く設定しすぎてしまうと、競合他社が参入して、その後に熾烈な価格戦争になってしまうことが多くみられます。価格設定やその後の販売戦略など、マーケティングが大きくその後に影響します。

それに対して、後者は、レッドオーシャンといい、既にマーケットがあって、リバースエンジニアリングや模倣、さらには製造設備さえ入れてしまえば特にノウハウがなくてもできてしまうことが多いため、参入障壁が低いことが挙げられます。しかし、競合が多いため、当然、利幅は小さくなります。また、大手の参入によって、その大資本を投入して、スケールメリットを追及する戦略をとられると、中小は生き残っていくことができません。この市場は、半導体や液晶などが顕著です。

私がいつも引き合いにだす、アマゾンとアップルを見てみると、アマゾンは両者を融合した戦略、アップルは、完全に新規市場を切り拓いた戦略と言えるのではないでしょうか。

ただ、今後のネットのビジネスモデルの先駆者として、アマゾンの「金太郎飴方式」のビジネスモデルは極めて、汎用性が高く、本当に色々な分野を駆逐すると思っています。その意味では、アップルなんか比べ物にならないくらいの薄気味悪い怖さすら感じています。

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