2013年1月25日金曜日

シンガのハイテク屋台??? 【Felica技術が支える】


前から気になっていたKopitiamっていう、屋台の一種のホーカーセンターやフードコートを運営するこの会社のカードを今日、初めて購入してみました。係の女性に、「コレ欲しいんだけど」って言うと、「初めはピンクのカードから始まって、20ドル使うと青いカードにアップグレードして、しかも10%引きになるのよ」って言われました。”「Spend $20 and above with the new Basic Kopitiam Card (Pink) and upgrade to the Premium Kopitiam Card (Blue) to enjoy 10% discount on all food and beverage purchases. 」”

「本当かいな?」って思いましたけど、ピンクのカードを持っているのは、私だけ。そして、Suicaにお金をチャージするような感じでこのKopitiamカードにチャージしている人を見ると、みんな青でした。「こいつヒヨコか?」って感じでみんなは私のことを見てるのかな???って思いました。 そして、他の人の決済をするところ見てると、確かに値札より安い!!

電子マネーのことは、EZ-LINKカードのところで書きましたが、この国は、我々の一般生活に関わるところで、電子マネーが普及しまくっていて、警察につかまった時の罰金からスーパー、病院の決済まで電子マネーでできてしまうんです。その双璧ともいえるのがEZ-LINKとNETSなんですが、いまのところKopitiamは互換性が無いんですよね。

さてさて、Kopitiam何がハイテクかって言うと、屋台のようなローテクな商売をPOS(販売時点管理システム)が強力にバックアップしているところです。しかも、お金のやり取りに時間がかからないので、回転率がイイ!!POSによって売れ筋商品、死に筋商品が分かるのでマーケティングにも使えますし、材料の仕入れにも使えるので、いいことづくめのようです。ここ最近はやりの薄利多売ってやつですね。日本の小売では、大手資本によって地方までもがジャンクフードストリートになってしまいましたが、ここシンガポールは、既存の商店を守って、上手いこと商売をやっているんですね。

ところで、EZ-LINKカードもLTAという日本で言う、国土交通省みたいなところが旗振り役となって、電子決済の子会社を作っちゃって、電車の改札やバスの乗り降りの時に、時間がかかるからって言う理由で、Suicaのようなカードを導入したんですが、これが大成功。ラッシュ時の乗り降りがむちゃくちゃスムーズになり、現金のやり取りもなくなったことから煩雑な処理も無くなり、回転率があがったことから輸送効率も上がったそうです。ホント、この国らしい、効率化の進め方ですね。

ちなみに、この国の殆どの電子マネーがSONYのFelicaの技術を使ったものです。香港のオクトパ
スカードがデビュー作らしいです。ちなみに、JR東日本とソニーが特許をもっているらしいです。


●ハイテク屋台村! ~非接触ICカード「コピティアムカード」の挑戦~
 http://journal.mycom.co.jp/articles/2004/07/27/singapore/001.html
●Kopitiam
 http://www.kopitiam.biz/



2013年1月20日日曜日

世界の油田 【偏在する石油資源】


サウジアラビアのガワール油田、そしてクウェートのブルガン油田が突出して、後はメキシコ湾とサウジアラビアで、元アラビア石油の隣の鉱区だったサファーニアが目に付くだけで、残りはクソだなと。特に、日本の油田は鼻クソ以下というか、ミジンコ以下だなと。

ガワール油田は、サウジアラビアを支えていて、採掘コストも馬鹿みたいに安くて、バレルあたり数十セントという話もあります。まぁ南北280km、東西50kmにもわたる大油田で、二位のブルガン油田に比べても倍以上の埋蔵量を誇り、サウジアラビアや世界、特に安い中東原油は日本の高度経済成長を支えてきたわけですが、二度とあんな安い原油が手に入る時代はこないと言われていますが、そのクソ安い中東原油を供給した供給源がココだったんです。

他の油田は、メキシコ湾でBPが事故をやったように、陸地や浅い海ではほぼほぼ掘りつくしてしまい、今は深いところを中心にドリリングシップやTLPを使って掘削をして、生産はMODECこと三井造船の子会社である三井海洋開発【6269】が得意とするFSOやFPSOなんかを使って生産をしていますが、コストがガワールに比べてべらぼうに高いんですよね。

何度も書いていますが、ガワールは、粗利益率99%、そして税引き前の利益率でも余裕で90%を超え、税金はその国によるのでなんとも言えませんが、国営企業が殆どなので内情はわかりませんが、仮に日本の法人への実効税率である42%を適用し、特別利益や特別損失とか他の要因は一切無視したとしても、約40%が税引き後の利益率になります。ホント、こんなボロ儲けの産業は一部の金融を除いてなかなかないだろうと。

まぁ、ガワール油田も、ブルガン油田も既にピークを過ぎて、特にガワールは、海水を注入して、自噴を維持していますが、こういう海水を注入すると、井戸が早く枯れるんですよね。

石油とは、スポンジ状のところにたまり、しかも背斜構造という地層のところにしか基本は無いんですよね。ある程度、地質学が発達した過程で、世界でどんなところに石油があるのかわかったんですけど、まさか中東にあんな大油田があるとは、地質学上当時はまったく考えられていなかったんですよね。それが、学説を覆して、馬鹿みたいな大油田が見つかったと。

今は、金属などの鉱山の探鉱でも、衛星写真とかを使ってやるんですけど、それでも、みっかってないところはあるだろーなと。ブルガン油田以上のところが見つかる可能性もある訳で、そうしたら石油の需給は思いっきり崩れるだろうなと。まぁ、この世界は、試掘から実際に生産基地を作って、精製所など、装置産業と言われるものですから、それぞれが生産のボトルネックとなって、実際の供給に貢献するには、少なくとも5年から10年くらいのタイムラグがあるんですよね。

まぁ、見つかったとしても、アメリカ様があらゆる手を使って、今の体制を維持するように仕向けると思うんですけど、巨大油田が見つかったら、インパクトはすごいだろうなと。あとは、ちょっと前にニュースででていた、メタンハイドレード。これは、温室効果ガスを出すと言われていて、しかも海底にあるため、BPのようなメキシコ湾での事故があったら、すごいことになるだろうなと。

まぁ、エネルギー革命は、木、石炭、石油と進んできたわけで、既に有望なエネルギーは見つかっていると思いますが、既得権益が握りつぶしていると思います。それがいつ、表にでるかですよね。それまでは、いつまで茶番が続くのか。フリーエネルギーの登場、藻や水を電気分解するオオマサガスなんかが期待できるところなんですが、どうなるんでしょうかね。


●油田の一覧
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B9%E7%94%B0%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

2013年1月19日土曜日

石油の掘削と「油を売る」 【ココ掘れワンワン】


石油は、どうやってみつけるのかと言うと、海に犬を連れて行って、犬が「ココ掘れワンワン」といったところを掘るという話もありますが、実際は、物理探査、磁気探査などの方法で行われ、小さい地震を起こしたりして地層を調べることで行われているようです。


油業界は、メキシコのBPの油田の事故では3万人の人たちが職を失ったと言われているようですがシンガポールでは油関係は本当にまだまだ人不足で喉から手が出るほど人材が欲しいようです。ちなみに日本では、海洋掘削及びその周辺の会社は、私が知る限り、下記の二社に限定されると思っています。ちなみに二社とも上場会社です。平均給与はべらぼうに高いですよ。日本海洋掘削なんかは、通勤がヘリコプターとかもありますから(笑

MODECなんかの船についている船位安定装置(DPS)などは親会社の三井造船が持っていたり、いろんな権益などは、出資者であるINPEX、JAPEX、それから三井物産のような商社が持っていたりしますが、実働部隊は、下記のような会社だったりしますが、アップストリームと言うのは本当にアホみたいに儲かります。

三井海洋開発は、実は一回潰れているんですが、先日、社長を退任された山田健司さんが、アップストリームに近いところじゃないといかんよ。ダウンストリーム、下請けだとウンコだと言っていた事が今でも脳裏に残っています。ということで単体の会社の人員は少ないものの、FSOとかFPSO、TLPなどをリースしているんです。金額も太くて、伸びが凄まじくておどろきました。この会社も日本海洋掘削も給与がすごいですよ。油関係は、暴利をむさぼっていますから・・・・・。まぁ、私もその関係でおこぼれをいただいていたので、文句は言えませんが・・・・。これらの会社は、代替エネギーが本格化したら、完全に斜陽になりますが、今はかなりホットです。

今回のメキシコの事故で爆発して沈んだトランスオーシャンのDeep water horizonはいわゆるセミサブと言うもので、普通のリグでは掘れない深いところを掘るものなんですが、やっぱり技術的にも色々問題があったんですね。さてさて、本音はセブンシスターズの戦略と政治、それから代替燃料の開発がどうなるかがとても気になるところですね。

私は「お仕事何をしているんですか?」と聞かれて「油を売っています」なんて言ってみたいと思っていますが・・・・。ハリバートン(Haliburton)とかシュルンベルジュ(Schlumberger)なんかは、以前、バナナの叩き売りはしないビジネスモデルと言ったんですが、本当に言い値で仕事をやっているような会社なんですよ。うらやますぃ。

●日本海洋掘削
 http://www.jdc.co.jp/index.php
 名前のとおり、掘削をする会社です。
●三井海洋開発 (三井造船の子会社)
 http://www.modec.com/jp/
 FSOやFPSOのような海上での貯油設備や精製設備をリースする会社です。


2013年1月5日土曜日

大人の玩具の製造会社と日本の製造業を影で支える人々

東大阪市でやはり、情熱と社運を賭けて多くの人を喜ばせるという使命に燃え、その一方で自分と従業員を食わせるために身を粉にして働いている社長を発見しました。私の友人が体を張って、テストをしたいと言っていましたが、残念ながら、マーケティング上の理由で女性が担当しているらしいんです。

ホント、この経営者できた人だなと思ったのは、「写真は勘弁してください」と、理由は「ここで働いていることが知れたら、学校に通てる子どもがいじめられるんですわ」ということで、製造技術のことなどではないのです。

それにしても、素材やモーター等の選定、ICなども組み込まれたハイテクの塊をみると店頭での見方も変わってしまいます。国際競争に勝つために、日夜不断の努力をされ、「カイゼン」を続けている姿勢、なんの偏見もなしに感動しました。

さらに、「マーケティングリサーチと地道な研究が確実に売り上げに反映する」との一言から、時代の変化はあっても、堅実且つ確実に成長してきた典型的な日本型優良企業の横顔を見た気がし、身の引き締まる思いでした。

そりゃ、店頭に置かれている男性のシンボルのおもちゃ(電動コケシ、バイブレーター)から、意気込みがビンビン私に伝わってくるわけです。その、振動ひとつとっても、営業と技術者の不眠不休の努力の賜物ですから、手に取ったときに意気込みが伝わってきたのは言うまでもありません。

また、控えめながらも「こんな製品を作っているから、ヘンな経営者と思われがちですが。遊びでこんなことできまへん。需要があるから供給する。たまたま生産してるのが大人のオモチャということですわ」との一言に自己弁護ではない経営者としての熱い想い、更には需給の読みの鋭さと戦後の荒野の中から驚異ともいえる高度経済成長を陰で支えた不屈の精神を感じずにはいられませんでした。

思わず、「ガンバレ、ニッポン」と自然に私の口から出てしまったほどですから・・・

世界を股にかける電マの王者、日立製作所も本当に「電マから原発まで」と民生品から社会インフラまで手がける幅の広さを持ちますが、この町工場の社長の製造業にかける意気込みと社員を守るという気持ち、私の脳裏にしっかりと焼きつきました。社運を賭けて奇抜な商品を作るのではなく、しっかりとしたニーズとマーケティングに基づき、製品を世の中に送り出す。簡単に文字にできますが、それを行動に起こされているN氏には、頭が下がる思いです。その経営者の崇高な思いに「職業に貴賎は無い」と改めて感じたほどです。


●バイブ製造業 N氏
 http://www.ne.jp/asahi/nagumo/kaito/people/098-n/098-n.htm

●ドイツのバイブ製造工場
 http://www.viceland.com/jp/v5n11/htdocs/surrogate-cocks-inc-910.php

●日立とパナソニックのガチンコ勝負【電マ対決】
 http://www.akudaikan.com/2012/05/blog-post_7001.html

2013年1月4日金曜日

JAZZ Richard Pine 【アルト吹きのリチャードパイン】

久々にJAZZを聞きました。昔は、このアルトサックス奏者のリチャードパインさんが大好きで、お台場やら、三田、横浜のランドマークの70階のシリウス、よいどれ伯爵、Bar Bar Barなーんて聞きに行ったりしていました。

久々にJAZZの良さを思い出したので、備忘録まで。





2013年1月3日木曜日

マトリョーシカ人形


入れ子になっていて、中から少し小さい同じ人形がでてくるロシアが発祥のお土産品なんですが、最後にウンコが出てきたときはうけましたね。


●マトリョーシカ人形
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%AB%E4%BA%BA%E5%BD%A2



2013年1月2日水曜日

地方の過疎化とコンパクトシティ

私の実家の小学校は、第二次ベビーブーム世代である私の世代では、数十人程度で、片手で収まる学級数でした。しかし、私が小学校を卒業して、はや20年余年、学年あたりの生徒数を聞いたら往時の数分の一の数で、本当に驚きました。限界集落並みだなと。

地元を離れて相当な時間が経っているので、断片的な情報しかないのですが、本当に急激な右肩下がりに入ったなと。それに対応する、制度がどんどん崩壊していることもホント、気がかりです。具体的には、馬鹿な裁判官などのせいで、仕事に忙殺される産婦人科医が医療事故に起因する訴訟で次々に有罪になり、リスクの高い産婦人科を避けるようになってしまうことによる地方での医療崩壊、それらがきっかけとなり、政令指定都市でも高度先端医療をまともに受けることができないような状態になってしまい、農耕民族でしかも仏教がバックグランドにあるなかの相互扶助のなかで、今まで機能してきたセーフティネットが機能しなくなったことにも驚きを感じました。

戦後は、驚異的な経済復興など、日本には多くの神話がありました。土地神話とか安全神話ですね。それが根幹から崩壊しだしたと。今は、まさに末期状態ではないかと思っています。糖尿病が自覚症状が80%以上の進行度で出ることと同じように、症状がでるということは、ほぼ末期状態だと。私の元上司が裁判マニアで、「仕事手伝え」と言われて、手伝ったこともあったんですが、ホント、日本の司法は終わってるなと思いましたよ。アメリカなんかも極端な懲罰的賠償とかクラスアクション(集団訴訟)も、極端すぎますけどね。それに比べると、日本のはあまりにも個人がゴミ扱いされてますからね。民法なんかも、基本は金をもっている人間のための法律ですし。ちょっと前に消費者保護法とかできて、交渉力や知識などの格差など、プロの業者と個人では、ある程度鑑みてくれるようになりましたが、やっぱり、基本は、演技が上手い弁護士が勝っちゃうことが多いんですよね。司法制度改革って言って裁判員制度とか導入されましたけど、何か裏があるとちゃうんか?と思っちゃいますよ。

何度も日記に書いていることで、人口のボーナスというのが日本は、1990年ぐらいに終わり、今は高度経済成長期に蓄えてきた貯金を食いつぶしている時期(人口オーナス)なんですね、いろんな意味で。核家族化の進行や少子高齢化などとダブル、トリプルとなって効いてきて、とんでもないことになっています。それにもかかわらず、コンパクトシティに相反する行動をとっているとは何事かと思います。

私は、以前、ある地方都市に一年間住んでいました。本当に住みやすい町でした。トロトロ進む路面電車で会社まで通勤をしていましたが、今思うと、これが今後の地方都市のあるべき姿なんじゃないかと思うことが結構ありました。ちなみにフランスとかドイツとかは、結構アルストムとかシーメンスという有力重電メーカーがあるのもありますが、かなり低床のチンチン路面電車が走っているんですよね。赤ワインで有名なボルドーを走っているLRTは、実際かなりよかったです。話は、また、戻って、その都市はその広域行政区の中心だったこともありますが、他の県庁所在地に比較すると街は乱開発はされていないと思いました。

地方都市は、街道を通ると本当に東京に本社のある全国資本の見慣れた看板ばかりで、全く風情がありません。それどころか、画一的なシステムの押し付けで、地方の文化を奪い、吸い上げた利益が東京へ行き、地元にはお金が落ちません。本当にこんな状態が、日本全国で同じように繰り広げられ、地方は疲弊していくのをみると改めて、政治の利益誘導的な判断が根底にあると言っても過言ではありません。「列島改造計画」が有名ですが、田中角栄のぶち上げた、国土の均衡ある発展もかなり無理がありましたが、高度経済成長でアレはホントうまく行きました。実際、インフラがないと、モノも動かない、人も動かない、そして安定して、しかも効率的な工場の操業もできないとなりますからね。しかし、それも、人口ボーナスが終わり、あと大きかったのは、旧共産圏が自由主義経済に競争相手として入ってきて、廉価な労働力が無尽蔵に供給されたことが大きかったですね。目に見えるベルリンの壁の崩壊が実は、冷戦の崩壊で、ソ連の崩壊に繋がったことはよくケーススタディとして取り上げられますが、ベルリンの壁のような象徴的なものが音を立てて崩れることが今後も出てくると思います。しかし、そうは言っても、個人的には、よく電子商取引がBtoB(ビジネス to ビジネス)だとかBtoC(ビジネス to コンシューマー)だとか言われますが、今後は、Back to Basic(基本に戻る)流れが避けられないのではないかと。

この問題は、日本だけでなく、世界の至る所で将来的に起こってくる問題です。医療問題はタブーですが、これが若年層を苦しめているのは、皆が認識していることです。あとは、栄養状態、衛生状態の改善も極めて大きいと思っています。世界がこれからどのような舵取りをしていくのか、見ものですが、今の地球の人口では、地球が5個も10個も必要だという試算も出ています。

2013年1月1日火曜日

あけましておめでとうございます

一人旅で京都に行っていました。
心のふるさとではないですけど、汚れた心が洗われる気分でした。

そんなわけで、今年も宜しくおながいします。