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2018年7月28日土曜日

キャッシュレスが進み、決済手段が変わる【決済を制する者がプラットフォーマーになる】

QRコードでの決済がようやく日本でも進みだして、LINEやYAHOO、楽天、そしてメガバンクがタッグを組んで覇権を握ろうとしていますね。このあたりは、VISAやらマスターカード、アメックスあたりがペイウェイブやコンタクトレスなどからいきなり方針転換をしたら、すごいインパクトがありますが一体どうなるんでしょうね。

あとは、IDやQUICKペイのようなものでAPPLEが突然、決済業者としての旨味を横で見ているのは惜しいってことで、いきなり土俵に上がってくる可能性は十分にありますもんね。個人的にはクレジットカードの決済手数料ってバカ高いので、正直言って、これが1%以下に下げられるのであれば、店舗側としては利益率がかなり改善するので、シフトするところも結構出てくると思います。

クレジットカードとQRコードの支払いの一番大きなところは、支払い時期がいつ来るかということだと思うんですけど、クレジットカードのような買掛のような一ヶ月とか、一ヶ月半後に支払い時期がくるような仕組みも与信とかクリアできれば、QRコード決済でも簡単にできると思うんですよね。

個人的にはICカードが内蔵されたクレジットカード、そしてIDやQUICKペイのような暗号性が極めて高い決済手段が主流になると10年前は予想していましたが、予想が外れました。理由は、機器がバカ高いと言うのと、手数料が3%とか取られている訳で、薄利多売の小売とかにはそれが痛いわけですよ。

LINEが手数料を数年は取らないということで、しばらくは消耗戦になると思いますが、実際に普及した後にどのようにするのかでしょうね。正直、現金もイラネって時代がすぐそこに来ているわけです。現金て汚いお金を扱う人じゃないと・・・・・。

2018年1月11日木曜日

お金に色は無いって言いますが、出処が判ると困る汚いお金は仮想通貨時代にどうやって生き残るか?

仮想通貨やブロックチェーンの技術が実際に使われるようになったり、スウェーデンのように実質的に貨幣が殆ど流通していない国を見ると、日本も早晩、その流れが来ると思っていますし、スマホが急激に普及したように、その流れは来ると思っています。

銀行口座やマイナンバー等が紐づけされて、インフラが整えば早いと思います。そこで思うのは、売春婦の方とか、汚いお金を扱う方々なんですけど、これはどうなるんですかね?やっぱり、金とか銀みたいなものが、副次的にマーケットのニーズを満たすのでしょうか?

足跡が残ってしまうとまずいお金として、どのように扱うのかが気になるところです。ちょっと前に、愛人契約等で億単位のお金を稼いだ人が、銀行口座においていたばかりに目をつけられて課税をされたというニュースを見ましたが、現金やタンス預金のニーズってこういうところにあるんですよね。

いやいや、お金に色は無いと言いますが、今の最先端のフィンテックの技術によって、お金に色が付けられ、ひょっとすると紙幣とかの番号とかも、管理されるかもしれず、そうすると誰がいつどこで引き出したお金が、誰のところに渡ったとか、本当に一瞬にして解るようになりますからね。技術的には全然可能ですが、インフラとかコストの問題になりますが、怖い世の中だなと思ってしまいます。

2016年9月26日月曜日

日本の住宅が欧米のように頻繁に建替えなければもっと豊かになった【500兆円が消えた】

イギリスの住宅の平均寿命が約75年、アメリカのが約44年、日本の家は平均約26年なのだそうです。この話を聞くと、アメリカでも日本の二倍、イギリスに至っては日本の3倍家がもつということなんですよね。欧米は、石造りの家が多く、パリやロンドンの街中を見るとおそらく100年、200年は経っているというものがゴロゴロ存在しています。ロンドンに駐在していた上司の話を聞くと、古くて、色んな所が壊れていてクソだけど家賃はクソ高いということでした。驚きですよね。



日本が高温多湿なのはわかりますが、それにしても26年とは短すぎます。マンションにしても、一戸建てにしても、それほど長期間持たないような造りのものが多いように感じますが、リフォームで延命するより、建替えをしたほうが良いという考え方の人が多いのでしょう。ただ、住宅とは車のような高額な耐久消費財とくらべても一桁値段が違い、場合によってはもう一桁多くなります。
多くの人が2500万円から5000万円ぐらいのレンジの中でマンションや戸建てを買っているのだと思うのですが、正直、5000万円を超えると、よほどの高所得か、親などからの遺産相続や贈与などがなければ、一般家庭はやっていけません。

今、日本はマンションの建築ラッシュですが、空き家率が全国で3割などと言われているなかで、これが将来廃墟になるのは目に見えています。その点、欧米は既存の資産を活かしており、無駄なことはしていませんが、日本は、大量生産大量消費型の経済をそのまま行っており、素人目にみてももったいないなと思っています。

確かに普通の作りであれば、40年ぐらいすれば木造住宅はガタガタになります。あとマンションでも大規模修繕が二回ぐらいおこなわれているぐらいで、あと20年ぐらいは大丈夫でしょうが、50年を超えると設備など色々なところで不備が出てくると思います。この辺、メンテナンス性を考慮できた建物がつくれていたら、住宅に回せるお金を他に回すことができたのだなと思います。

とは言っても、この500兆という数字は、日本の医療費の膨張ぶりに比べると本当にすくないもので、医療費がこれぐらいであれば、15年ぐらいで使い切ってしまいます。やはり、医療費問題が一番の過大なんですよね。

ただ、住宅問題も欧米人に聞いてみたいと思うんですけど、この負担がなくなれば、他にその費用を回せることになるので、経済はガラッと変わると思うんですけどね。ただ、建設業界、不動産業界にとっては、マイナスなのは間違いないですけど。


「家の寿命は20年~消えた500兆円のワケ」 日本の消費の低迷は
多額の住宅投資に費やされて資産価値が20年でゼロになるからだ。

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/9e43f6ba76e2a6f137499ce9bc56d533

2016年8月29日月曜日

葉っぱや石コロがお金に変わる【年収1000万超えのおばあちゃんがゴロゴロいる山奥の町の事例】

徳島県の山のなかに典型的な田舎の限界集落に近いところがあるんですが、上勝町は、横石知二氏の料亭でお客さんが、ツマを持ち帰っているのをみて、このビジネスを思いついたそうな。この記事は5年ぐらい前に見たことがあるんですが、再度ネットでみて気になって備忘録でブログに書きました。それにしても、普通であれば年金で暮らして、趣味に近い畑をやってそれでおしまいというところに、新たな市場を作ってしまうところがすげーなと思ったのと同時に、身近なところに商売のネタはいくらでも転がっているということを教えてくれた事例ですね。

あと、石ころを男性のマーケットから女性のマーケットにしたという点では、ストーンマーケットの中村泰二郎氏の功績は大きいと思います。ダイヤモンドなどの限られた宝飾品からその辺の石ころをパワーストーンとしてビジネスにしてしまったのはスゴイです。だって、言い方は悪いんですけど、下のような男性誌(エロ本やジャンプやマガジンなどの漫画)に何十年も前から掲載されていて、ホーケイ関係の広告と並び怪しさ満点のパワーストーンの広告は、胡散臭さでは、周りの人も頷くほどでしたが、ずっと広告が出ているということは一定のニーズがあるからなんでしょうね。あんな石ころ、女性が興味をもつとは思いませんでしたもん。それに市民権を与え、今では皆が当たり前のように身につけるようにまでしてしまったのはスゴイです。

そのへんに転がっているような石ころに数万円の値段が付き、億万長者を生み出してしまう。やっぱり、目の付け所とマーケティングの才能だなと思いましたよ。確かに、石ころで、何かが変わるかもしれませんが、それはプラシーボ効果だと私は思っています。自由が丘の愛光堂のブレスでお金持ちになった人は隠しているかもしれませんが、少なくとも私の周りでは、金持ちになったとか、大成功したとかは居ませんからね。

それにしても、身の回りのもので腐るほどあって、価値の低いものを、価値のあるモノにする錬金術、気になります。その意味では、都市鉱山という言葉があるように、携帯電話やパソコンなどのゴミの山が宝の山に化けることですよね。だって、たくさん金が使われているんですもん。それを回収して、精錬すれば、金鉱山よりも割がいいとw

さぁて、何か良いビジネスが転がってないか、知恵をだそう。




「モテまくり 勝ちまくり」の画像検索結果  画像検索結果

「パワーストーン 男性誌 広告」の画像検索結果





年収500万超 おばあちゃん達の出番がある町 1枚のもみじから高齢化問題を解決
 http://j-net21.smrj.go.jp/watch/ippomae/entry/20090928.html


●年収1000万円を稼ぐおばあちゃんも!注目の葉っぱビジネス
http://matome.naver.jp/odai/2135366704788370101


http://takaguchidesign.com/wp/seikou1

2016年8月9日火曜日

鴻海に兵糧攻めにされて瀕死状態のシャープ【液晶部門だけ取られて、解体されるのは明白】

郭台銘(テリーゴー)が口約束なんて守る訳ないじゃないですか。単なる努力目標としてリップサービスをしたぐらいで、シャープをかすめ取るためにどうしたら良いかしか考えていないわけで。だって、過去にも騙されているんですよ。堺の工場の件で、2008年ぐらいですかね。それで、今回は雇用を維持するとか言われても信じられるはずがないと。

だって、交渉は、彼たちが二枚も三枚も上手で、世界トップのEMS企業ですし、サラリーマン経営者じゃない完全なオーナー経営者ですから役者が違いすぎて勝てるわけ無いって思いますもん、素人目にも。だって、シャープは技術はあっても、お人好しじゃないですか。行き馬の目を抜くような世界で勝てるわけ無いと思いました。特に中国、中国系の会社って、さんざん中国の進出事例で、ケツの毛までムシられて撤退という事例を痛いほど見ているわけじゃないですか。下請けでも、同業他社でも、他業種でも中国進出ブームが21世紀の初頭にあったわけですが、そこから事例を学んでいたわけじゃないですか。

10月までに出資と言われていますが、未だにお金は出資されておらず、中国での独占禁止法のことでと言われてのびのびになって、結局は、液晶部門だけ買い取るという条項が発動されて、会社は解体となると思いますよ。だって、はじめからそれが目的なんだからこういう条項を入れたわけで、紳士的にやろうとしたらこんな条項は入れないって。そもそも向こうにしては出来レースなんだから。

JDIも瀕死で、弱者連合を組んでもこれは共倒れだったわけなんですけどね。それにしてもなんとかできなかったもんですかねと思うのと同時に、経営者は情けないなと。やはり、日本人には経営って向いてないなって思いますよ。私は、これが日本電産の永守重信氏ぐらいの人間だったら、間違いなく舵取りは間違わなかったと思いますけど、通常のサラリーマン経営者じゃ、死ねとは言われないので、自己保身に走りますよ。

2016年4月2日土曜日

福澤武の日経新聞、私の履歴書【福澤諭吉の孫、丸の内の大家三菱地所の元社長】

福澤武氏は、慶応義塾大学の創始者である福沢諭吉の孫として有名ですが、丸の内の近代化を推し進め、オフィスビル一辺倒の街から、買い物や食事まで楽しめる街に変えた立役者です。

仕事をしないのが仕事という三菱地所ですが、かなりアグレッシブに丸の内を変えたという記憶があります。三菱グループの御三家である三菱商事、東京三菱銀行、三菱重工には入らないものの、金曜会の主要構成メンバーであり、三菱グループの重鎮です。

それにしても、28歳で社会人デビューとは凄いですな。普通であれば、年齢制限でアウトですもん。それが財閥系の超優良企業のトップまで上り詰めたのは、福澤諭吉の孫ということもあるのでしょうが、本人の努力の賜だと思います。東大や慶応ばかり採っているイメージが強い三菱地所ですが、他のすべての会社を落ちたという福澤氏を採用したのは、当時では本当にあり得ないことだったと思うんですよね。それにしても闘病生活を乗り越え、そして中学、高校も結核から通うことが出来ず、大検をとって大学を卒業したというその根性は凄まじいなーと。確か、病み上がりだったので勉強に集中して、単位は優(A)ばかりだったと前の回顧録には書いてあった気がします。

いまは、東南アジアででの投資が目立つのですが、国内でもアウトレットなど、いろいろ幅広く三井不動産と並ぶデベロッパーの雄として頑張ってくれています。今後の記事、楽しみデスわ。

私は三菱地所の株主で、昔は丸ビルの地下の会議室で、福澤氏を何度も見たことがありますが、長身で白髪なのは今でも記憶に残っています。おじいちゃんの創った学校の三田会繋がり、就職の時にその縦と横の繋がりを使ったのかと思ったのですが、どうやら自力で頑張ったようですね。ホント、普通であれば、引きこもりになったり、自殺をしたりするのでしょうが、本当に人生の一番、エンジョイできる時期を闘病生活の充てたのですから、仕事ではフルスイングで頑張ったんじゃないでしょうか。

三菱金曜会は、三菱自動車の提携会社がダイムラーであったことから、ベンツで乗り付ける人が結構居るという話です。ちなみに、三菱地所もベンツを使っていると聞いています。経団連なんかで、ベンツで料亭とか大手町の経団連会館に乗り付けるって話は聞かないですけど、三菱だけは別格なのかなとも思ったりします。今は、デボネアは作っていないですし、プラウディアもとうの昔に消え去りましたからw トヨタのセンチュリーやレクサスLS600hが今は、経団連や一部上場企業の役員の乗る車の定番じゃないでしょうか。まぁ、日産はプレジデント亡き後は、シーマということでしょうが、圧倒的にトヨタ車が多いですね、このへんは。

●シンガポールで活躍する三菱地所のアジア戦略【丸の内からの脱却】

http://www.akudaikan.com/2012/05/blog-post_21.html

2014年6月13日金曜日

金太郎飴方式と規格大量生産を再考する【古くはT型フォード、今はトヨタ、外食、パチンコ、スーパー、既成服】

「同じ材料、同じ製造設備、同じ条件で同じ商品を作る」これって、規格大量生産の基本中の基本だと思うんですよ。品質管理なども含めて、条件が同じであれば、同じものができるだろうって。これって、没個性とか思われるかもしれませんが、開発の過程で、創意工夫で作業手順を変えたら、できるものの品質が変わるって事も十分ありえますから、そこは承認行為が必要だとか色々あるわけですね。料理でも、仕込みの順番、調理の順番、調味料をどのタイミングでかけるかで味は全く違うものになりますからね。つまり、金太郎飴方式って私は名付けているんですけど、どこを切っても同じ顔が出る、つまり、均質な製品・サービスが提供されているってことなんです。これは、ぐぐってみると半導体業界でよく使われる言葉で、台湾や中国、日本の工場をみると、製造設備が日本製で、設備さえ整えれば生産ができちゃうということを言い表すみたいです。思うに、ハイテク業界は大体、これが当てはまるんだろうなと思います。言い方は悪いですけど、部品の寄せ集めですから。これが車となると4万点とかの部品の寄せ集めと言っても、その組みつけの精度が影響して、その誤差がボディや電装部品に影響して、数万キロ走ると駄目になってしまうことは、良く知られています。日本車でも10年選手が街中でどれだけ走っているかと言うことをみるとトヨタに偏っていますからね。0.1ミクロンの誤差が4万点であったら、どうなるでしょうか?走る振動、暑さ、寒さや湿気などその環境は苛酷でしょうから、色んなところに影響がでちゃいます。ですので、半導体とは全く違ったノウハウがそこにはあるんですよね。特に素材系は、ノウハウの塊で、リバースエンジニアリングで分析ができないことがかなり多いんですよ。熱処理なんかその代表例ですね。浸炭処理とか焼き入れとか、焼き戻しなんて、素材の性質を大きく左右しちゃいますから。それと同じように化学系もプロセスがむちゃくちゃ大事にされます。その順番しだいで、組成が全くかわりますしね。順番、混ぜ方、その時の温度とか色んな要素がありますから、これを一からやろうとすると何十年という時間がかかります。それが学問として体系化されているので、今の人たちは割りと短い時間で、ある程度のことができますが、それにしても膨大な時間がかかることは言うまでもありません。日本の製造業の強さって、この素材によるところってあると思うんですよ。ここのところを政府や新日鉄のような大企業がもっとしっかりとやってくれたら、韓国や中国なんか日本を頼らざるをえないところがたくさんあった訳なんですけどね。

 

で、話は戻って、この金太郎飴方式を応用したのが、日本の製造業って訳だと思うんですよ。まぁ、規格大量生産は、T型フォードとか、拳銃のコルトとかが起源って言われているんですけど、品質管理をびしっとやって、素材から部品、あとは組み立てた製品の全ての面で完成度の高さを具現化したのってやっぱり、日本の電機メーカーであり、自動車メーカーだと思うんですよね。そのなかでも、トヨタ自動車って、全ての作業手順をマニュアル化し、そして数値化して客観的に判断できるようにしたところで、近代製造業の原点だと思っているんですよ。日本は、特にその意味で均質的な教育が提供されていたことから、製造業向きであったと言えます。もともと農耕民族である日本人にとって、製造業とかそれの思想を応用した金太郎飴方式って生まれたのは必然かもと思っちゃいます。学問とかも突き詰めていくと体系化って言うところに行き着いて、法則って言うものが見つかりますからね。

翻って、これを外食とかスーパー、ユニクロやしまむらのような既製服やニトリのような家具、さらに言ってしまうと、マルハンやダイナムのようなスロット・パチンコホールに当てはめてみると、まさに同じことをやっているんですよ。ベルとコンベア方式じゃないですけど、全国一律、基本マニュアルに基づいてモノができたり、サービスが提供されていると。前にも何度も言っていますが、スケールメリットが大きければ大きいほど、単価は下がり、一店当たりの運営コストも下がります。また、アップルのIphoneのように商品を原則として一機種に絞り込んだらどうでしょうか?昔の吉野家を彷彿とさせますが、一点集中で相当コストを絞り込めます。ただし、問題が起こったときはその影響力は半端ないですけどね。実際、吉野家もBSEや狂牛病の問題でむちゃくちゃ影響を受けていますし、トヨタも車台を共通化したり、部品を様々な車種で共有・共通化していることから、リコールなどの台数も半端ないですからね。

外食など、世界で色々分析をするとスターバックス、そしてマクドナルド、サブウェイ、バーガーキングと言ったところが、世界的に展開をしているところでしょう。基本はハンバーガーやコーヒーなどのお店で、その他の分野には進出できていないと。このあたりは、日本に一日の長があると思います。それを支えているのが、物流であり、コールドチェーンであり、セントラルキッチンの3つのポイントです。私が知る限り、外食でまともにチェーン展開ができているというのは、ファーストフードの世界以外でで殆どないと思っています。シンガポールは、フードコートやホーカセンターで、チェーン展開みたいなものはありますが、日本のような大規模展開ではなく、結構限定的なものですからね。吉野家、すきや、松屋のような牛丼を中心とした店、それからファミリーレストランのデニーズ、ロイヤルホスト、ガスト、ジョナサン、それから回転寿司のかっぱ寿司、スシロー、焼肉の安楽亭、牛角などが思いつくところですが、これらっておそらく、先ほどの3つのポイントがなければ成り立たないところがあると思うんですよ。

既製服の分野に目を移すとH&MやZARAのようなところでしょうか、あとはNIKEとか、NEW BALANCEのような靴のメーカーとか、この分野に目を向けるとブランドと言ったらよいのでしょうか、世界的なプレーヤーが多いのも事実です。日本のメーカーでは、ユニクロが活躍しているぐらいで、日本発の有名なブランドっていうのは、考えてみると殆どないですね。この辺は、欧米のブランド戦略って極めて大きいと思っています。品質的には、日本の会社の衣料品の方がすぐれているんですけどね。もっとも、中国製やバングラデシュ製ですが、日本式の品質管理でこのあたりはつくられていますが・・・。

サービス業についてもそうですね。シダックスのようなカラオケ、そしてマルハン、ダイナムのようなパチンコチェーンについても、昔は完全に個人商店というか、地元の資本がやっていたところが、全国資本に置き換わっていると。漫画喫茶、インターネットカフェなんかも自由空間とかみると、全国展開しているので、同じような金太郎飴方式なんだなと思っています。

大規模小売店、スーパーにもこれがそのまま当てはまり、大店法改正のお陰で、全国は、イオンとイトーヨーカドー、ジャスコの3つしか目に付かないぐらいになってしまいました。小規模なところはあると言っても、流通はこの3社の寡占と言ってもいいんじゃなかろうかと。

提供される値段も安く、仕入原価も安くと言うことから、上記のような金太郎飴方式が全国的に広まって、地元資本を駆逐してきた訳ですが、今後、考察したいのは二つあります。

【今後の展開】
 1)金太郎飴方式のチェーン店が日本でどのようになるのか?
 2)東南アジア地区、東アジア地区の今後伸びる地域では、雁行型モデルが採用されるか?

マレーシアのルックイースト政策とか、中国や韓国、そしてタイ、最近ではインドネシアも、アジアの雄である日本のビジネスモデルを採用して伸びているケースが多いですし、日本に相当大きな影響を受けていると思われるため、日本式のチェーン店方式は、タイムマシーン商法として、10年、20年遅れで採用されると考えています。

私は金太郎飴方式と名付けましたが、これを英語とかに直訳するとなんていうんだろうな?簡単にフランチャイズとかチェーン店方式になるんでしょうが、トヨタの「カイゼンやカンバン方式」みたいに、「キンタロウアメ方式」なーんて、私が名付けの親となるのか?と思うことがあります。たいていのビジネスなんて、新規性もなく、世界で既に誰かがやっていることが多いため、どうやってスタイルを定着させるか、広めるかっていうところが大きいと思うんですよ。

ネットの世界ってちょっと極端ですけど、ちなみにSNSのケースで言うとフェイスブックより前にMIXIって日本では相当のシェアを持っていて、フェイスブックよりも幅の広いサービスを提供していたと思うんですよね。今、閑古鳥が鳴いているのは、やっぱり、完全にフェイスブックの知名度や世界展開に負けてしまったなど、色々な要素があると思うんですよ。

あとはネットショッピングでも、アマゾンが圧倒的に強く、今後、この流れって言うのは加速して行き、今まで本や家電で蓄積したノウハウを元に他の分野に打って出ると思いますよ。なんと言っても「この本を買っている人は、このような本も買っています」なーんて提案をしてくるぐらいデータを持っていますからw 楽天なんか完全な国内の市場だけで、アマゾンの後塵を拝している状態ですし、日本でもアマゾンの便利さを周りでも実感している人は本当に多いです。このようなことから、ネットの分野では、アマゾンのようなアメリカ企業が日本企業よりも圧倒的な強さを発揮すると思うんですが、日本企業がそれに負けていたかって言うと、そうでもないと思うんですよね。個人的にそこは分析がしきれていませんが・・・・・。

最後になりましたが、検索の世界とその周辺、それからグループウェアへの進出っていう面をみるとグーグルがこれから一強になると思います。個人的にはヤフーのサービスを局所的に使っていますが、殆どはグーグルにスイッチしていますし、周りで聞いてもグーグル依存度が「教えてグーグル先生」「ぐぐって」と言う言葉があるぐらい、一般的になっています。この辺はスケールメリットが効き過ぎるところがあるので、他のどんな産業よりも伸びは大きいと思いますし、差がついたら他は追いつくことができないと思っています。


【過去の関連記事】
2012年6月07日
こんなに美味しい金太郎飴商法 【Sier、チェーン店?】 以前、興味があったので色々調べてみたんですが、地方自治体のシステムとか図書館だとかのシステムって大体同じ会社が受注していることが多いんです。ゼネコンのようになっていて、 ...

2014年6月08日
なにせ、アコーディアは、保有ゴルフ場はむちゃくちゃ多いですし、金太郎飴方式でゴルフ場の運営を合理化してきたため、相当の筋肉質の会社だと私は認識しています。糸山英太郎あたりがでてくると、もっと面白かっただろうにw あと思い出し ...
2012年12月16日
AMAZONは、正直、私は、じわじわと拡大するそのシェアと、知らないうちに金太郎飴方式に色々な商品を本のモデルで取り込んでいるところがすばらしいと思っています。敵うところは今のところ、見当たりません。 ○新・流通モンスター アマゾン.
2012年9月08日
ホント、前にも話したことがあるのですが、大手の東京資本の会社が金太郎飴方式でチェーン店を全国に拡大したんですよね。これは、MNC(多国籍企業)の展開パターンと全く同じです。ビジネスモデルを作り、スケールメリットで拡大をする ...
2012年1月17日
ただ、今後のネットのビジネスモデルの先駆者として、アマゾンの「金太郎飴方式」のビジネスモデルは極めて、汎用性が高く、本当に色々な分野を駆逐すると思っています。その意味では、アップルなんか比べ物にならないくらいの薄気味悪い怖 ...

2014年5月30日金曜日

弁当屋などが携帯端末やネットで予約できたら【宅配のビジネスと需要予測】

よく思うんですけど、昼時ってレストランもフードコートもどこもスゴイ混むじゃないですか。理由は、お昼時間がだいたいどこの会社も一緒と言うのがあるんですけど、企業によっては、ピークを多少ずらしているところもありますね。

で、ふと思って、今後出てくるんじゃないかなと思ったのが、コンフォートタクシーじゃないですけど、携帯やネットで予約できたら便利だなーって思ったんですよ。コピティアムあたりが、既にそういうことを考えていそうですけど、これって何がいいかって言うと、需要が読めて食材に無駄が少なくなるってことなんですよ。弁当の引き取りは、宅配BOXみたいなものを作って、そこでSUICAとかEZ-LINKをかざすと該当の扉が開くって言うタイプで、尚且つそこで決済もできてしまうというのはどうかなーって思ったんですよ。

あとは、前日までに予約をしたら50セント引きとか、ポイントが貯まるとかやればビジネス的にも結構美味しいんじゃないかなって。これが都心でしたら、フードコートやホーカーがたくさんあるのでいいんですけど、ちょっと離れた工業地域とかですとなかなか少ないところもあったり、場合によっては何キロも離れたところに行かなければならないとか苦労もあります。企業とかも宅配をしてくれたら非常に便利でしょうし、弁当業者も需要が読めて、携帯予約時に相手がわかるものですから、とりっぱぐれもないという一石二鳥だなーと思ったりもしました。

ネットでの予約でいいなーと思ったのがEPなんですよね。あれって、正直、かなり画期的なシステムで、日本の役所も取り入れてもらいたいぐらいです。あのビジネスモデルって、病院とかにも応用ができると思うんですよね。既に考えて、やっている人は居ると思うんですけど、Ipadとかを導入して、予約管理をしているところとか、予約前にリマインドのメールを送ってきてくれるところがあるのをみると、導入されるのはそう遠くはないと思っています。

アマゾンとかのお陰で、物流環境は劇的に変わりましたよね。ネット企業が、今後もこういう物流をどんどん変えていくと思いますしその逆も出てくると思います。

2014年5月19日月曜日

労働力不足と雇用のミスマッチ【トラックドライバー不足とモーダルシフトが進まない現状を考える】

東京オリンピックや東北の震災復興などで、建設業で人が足りないということだけでなく、ファーストフードなどのサービス業を中心とした人手不足は、ここ最近よく取り上げられることで、すき家やワタミなどでは、人手不足から店舗を閉鎖したり、営業時間を短縮しているという話を聞きます。今はネット前世の時代ですから、ツイッターやブログで情報が瞬時に拡散されます。企業側も名誉毀損だとか風説の流布だとか言って戦うのでしょうが、実際、現場の事実が公にされたらどうでしょうか?力関係でやりたい放題やっているパワハラ企業が世の中にはたくさんありますが、需要と供給の関係で政府さえきちんとした施策をしてくれれば、ブラック企業は徐々に駆逐されていくと思っています。

さてさて、一方でブラック業種とも形容される物流ですが、一時期は若年層で高収入を得られ、独立の道も目指せ、努力次第で裸一貫からのサクセスストーリーも描けましたが、競争の激化と規制緩和によってそれも供給がだぶついてしまい、需要と供給の関係だけでなく、取引先との力関係から単価が思いっきり下げられるようになりました。そんなことから労働環境が悪化し、働く人が定着せず、しかも運転免許を失ったら仕事ができないというようなギリギリの生活を強いられるような環境です。

時代を遡ってみると、かつては鉄道が貨物輸送の主役でした。都心部から地方まで張り巡らされた鉄道路線は、築地のような青果や鮮魚の市場まで乗り入れられており、横浜なども港湾地区に鉄道路線が乗り入れられていました。これが変わってきたのが、モータリゼーションの時代が到来し、高速道路の整備だけでなく、車の性能が上がってきたという時代背景もあります。複合的な要因で、鉄道からトラックの輸送に切り替わってきたと言えますが、突き詰めると二つの要因に絞られると思います。一つ目は「コスト」二つ目は「ジャストインタイムのドアツードア輸送」ということだと思います。鉄道は、基本的に目的地まで何度かの積み替えを要しますし、時間の制約も受けると。あとは、国鉄からJRへ移ったことも大きいと思います。いわゆる上下分離という奴でしょうか。

トラックは、重量税や自動車税、軽油税などで間接的に道路整備のお金を払い、あとは高速道路では通行料として、高速道路利用料を支払っていますが、一般道に関してはどうでしょうか?基本的には通行は無料です。これが鉄道でしたらどうでしょうか?都心部や東海道線のような列島の大動脈のような高頻度の需要があるところでしたら話は別でしょうが、北海道などのローカル路線だったら話は別です。保守にかかる費用対効果が全く異なってきます。JR北海道の赤字体質の原因はそこにあります。一日、下手をすると10本以下しか通らない専用の線路に費用をそこまでかけることはできません。理由は、それが運賃に全て反映されるからです。一方、国道などの一般道はどうでしょうか?バス会社は、皆が共有している道路を一時的に通るだけです。これじゃ、同じ土俵で戦うことはできません。バス会社が強いというのはその構成原価に理由があります。JR貨物が函館のもうちょっと向こうで脱線したのは、保守の問題であり、運行頻度が高く、保守が賄えたのでしたらあのような事故は起きませんでした。こんなところにも経済合理性の影響はでています。とは言っても、列島改造論の時のように、地方も含めた均衡ある発展というのは、国鉄が大赤字になり解体されたように、今からシステムを当時に戻すことは二度とありませんし、少子高齢化が凄まじい勢いで進み、限界集落がどんどん増えている中で、採算性が見込めない場所への積極的な投資はできません。

あとは、二酸化炭素の削減で注目された船はどうでしょうか?RoRo船といわれるタイプの船で、下関やら大洗、小樽、苫小牧などでよく見ることができるタイプの船です。これは、トラックがそのまま乗り込むことができるタイプのものですので、便利なのですが、いかんせん、時間がかかりすぎます。あとは、天候の影響も大きく受けるといったところでしょうか。

そんなこんなで、船や鉄道による輸送は、二酸化炭素を減らすという面では、注目されても、利便性や費用の面では、勝手が悪いからです。それが物流の90%がトラックによって支えらているという現実です。国際物流になると重量ベースでは、99%は船になるんですけどね・・・・。

2015年までに14万人のトラックドライバーが不足するといいますが、amazonなどのロングテールで伸びた会社やネット販売などの躍進により、市場はどんどん伸びています。ただ、求められる内容はどんどん厳しくなっており、翌日配送など当たり前です。それが、ドライバーに負担になっているのは言うまでもありません。ドライバーの待遇改善は、需要と供給の関係から早急になされるべきですが、力関係の問題とコストの問題もあり、すぐにはできないと思っています。これが安易に移民で解決すれば良いと言うことになれば、日本市場はさらに滅茶苦茶になるでしょうが・・・・・。

今になっては遅いですけど、規制緩和ってして良い分野と悪い分野ってあると思うんですよ。公共性の高い分野や影響力が大きい分野については、政府が関与しないとそのしわ寄せは、労働者へ行ってしまいます。通信などは、もっともっと競争が進んでよい分野ですが、あの業界は、基本的に自分のところで回線を持っている業者が強く、しかも資本力があるところでないとできませんから、固定電話ではNTTの独占、携帯電話ではドコモ、ソフトバンク、AUの3社の寡占状態です。こういうところで、政府はもっとやらないといけませんがね。

2012年2月14日火曜日

ジャンクフード等にみる商業主義と画一化

バレンタインですけど、これもお菓子協会かなんかの陰謀でできた訳ですし、節分に食べる恵方巻きはたぶん、コンビニなどの大手小売の陰謀ですよね。クリスマスも何で、仏教徒が殆どの日本で、本来は家族と過ごすことが多い日であり、本来のキリスト教が多い国の人たちの間では、日本の盆や正月に相当する日みたいなもんですからね。それが、なぜか恋人達の日になってしまった・・・・・。ホント、仕掛け人はどんな奴なのか見てみたいですよ。ホント、じわじわと浸透するようなうまいマーケティングで、洗脳されているのに気付かない人が殆どですからねw

あと、ファッションとかもそうなんですけど、私はジーパンをかれこれ、13年くらい履いてないんですよね。高校の頃とかはリーバイスのジーパンを履くことが6割くらいの男だったんですが・・・・。

ファッションも、多国籍企業の思惑が見え隠れしているような気がします。アメリカ様は、演出がうまい映画で世界を洗脳してきたと思うんですけど、ホント、ファッション雑誌とかテレビであーも、バンバン模範的だといわれるものを流されたら、それが標準化してしまうんだろうなと思うことが結構あります。「刷り込み効果」とでも言うんでしょうか、繰り返し繰り返し、念仏でも唱えること、スポーツでも勉強でもそうですが、繰り返し繰り返し、書いて、唱えることで記憶って定着すると思いますし、過去の情報を書き換えちゃうことも可能だと思っています。

それを考えると、宗教もすげーなと。賛美歌なんかも、なんだかんだ歌って言いながらも、念仏みたいなもんで、お経をオシャレにしたようなもんですからねw キリスト教ってある意味で、教会は要塞みたいなところも多いですけど、よくもまぁ、巧みに民間の人の心を掴んだよなと。まぁ、現代ではイスラムがそれに取って代わった訳ですが・・・・。

まぁ、私も形式的に仏教徒と言いますが、ホント、死んでから半世紀も前の会った事もない奴のために、自分の時間を割いて寺に行くのが嫌で嫌で仕方なくて、遊ぶチャンスを逃してしまったので、お経を聞くとむかついて仕方ないんですよねw まぁ、自分の存在があるのもご先祖さまのおかげなので、その先祖の供養と言うことでは必要ですが、ホント、あからさまに金儲けのような気がしてなりません。金閣寺を燃やした人の気持ちが良くわかります。まぁ、あれは動機が違いますが・・・・・。ホント、お経を唱えたら、どんどんお金が入ってくるとかいう美味しい経験があれば、今は間違いなく、熱心な仏教徒で、出家もしていてもおかしくはないと思っています。

話が思いっきりそれましたが、何でも一気に変えるとバレてしまうので、徐々に変える。これがポイントで、「カッコいいこと」、あとは、「皆がやっている」と言うのがポイントじゃなかろうかと。学生の頃なんか、マックなんか皆が行きますからね。そこで、「俺だけモス」なーんて、いえる雰囲気は無いですし・・・。セールスのテクニックでも「○○社が導入していますから」とか、テレビのCMをバンバン流して知名度を上げれば、落ちる人は多いと言いますからね。

ホント、巧妙に習慣化させて、知らないうちに既成事実化して、画一化をさせてしまう。本当にすげーなと。徐々に気付かないうちに変えていくというテクニック、学びたいですよ。マーケティングは学問として勉強したことは無いんですが、そんなことばっかやってんのかなと。

2012年2月13日月曜日

グローバリゼーションと言う裁定取引

貿易って、世界レベルの時間軸がちょこっと遅い裁定取引ってことは、以前書いたんですけど、物品や役務の取引で、その地域で足りないものを補完しあうようなものだったらいいんですけど、雇用を奪い、文化を奪ってしまうと言うグローバルゼーションは、チトいきすぎだと思っています。

まぁ、資本主義とは、利益追求のために暴走をしてしまう性質を孕んでいるので、それはある程度避けられないものなんですが、ある程度歯止めをきかさないと、その後の反動がむちゃくちゃ大きいですからね。

あるブログからの一部抜粋ですが
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51515223.html
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グローバリゼーションの本質は先進国の人件費(Short)と途上国の人件費(Long)の裁定取引のようなものです。
グローバリゼーションが進めば進ほど、途上国の労働者は得をして、先進国の労働者の賃金は下がり続けて一致するところまで行くはずです。得するのはサービスを安く購入できる消費者、途上国の労働者、資本家で、損するのは先進国の労働者です。
国家間の障壁が無くなって資本、ロジスティクス、情報の流動性が極端に上がった現在では、この流れが一時的に停滞することはあっても、大局的には戻しようがありません。
終身雇用制度はもはや幻想で、これからの日本社会はリスクとリターンに満ちあふれた社会になるでしょ???。
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まぁ、この一文は、私の考えていることに極めて近いもので、ちょっと前に盛んに議論をされていたTPPの本質ですよね。

一番怖いのは、日本人の価値の低下です。まぁ、世界的には同一労働、同一賃金で、年功序列や勤続年数など関係ないって国が多いんですけど、年功序列にもいいところがあって、会社に帰属意識を持てることと、序列がしっかりしていて軍隊みたいに統制が取れやすいということがあると思うんですよ。

ただし、そのメリットも少なくなってきたかなと。ある特定の分野の特別なものについてはいいのかもしれませんが、汎用品については、過剰品質ではなく、価格が安く、設計年数さえ持てばよいと言う考え方が主流になっています。

日本人は生真面目で、技能も高いけど、能力が日本人の6割くらいのインドネシア人に置き換えたら給与が20分の1になると言ったら、多くの企業は切り替えますよね?品質管理のポイントとなるところさえ注意すれば、凡そ求められたものが達成できてしまうわけですから、TPPによって国境が意味を成さなくなり、廉価な労働力が日本に大挙して流れ込んできたらいったいどうなるんでしょう。

建設業、製造業、サービス業の多くは壊滅じゃなかろうかと。たしかに、エンジニアとか設計などのコアな部分、管理者などは、なかなか代替が難しいですけど、単純労働者や熟練労働じゃない部分は、本当に置き換えようと思えば、簡単に置き換え可能ですからね。今でも、コンビニとか外食は多くの外国人留学生や研修生を使っていますが、ちょくちょく問題を起こすものの、コストを考えたら、やっぱり使ってしまうという気持ちが良くわかります。

アメリカ様は、日本語が非関税障壁とか右ハンドルダメとか、混合診療の解禁、国民皆保険制度の廃止とかいいがかりをつけてきそうですからね。フィリピンの事例をみてみると、結構国民はまじめに働くんですよね。人間性もそう悪くない。で、なぜ、発展途上国化というとアメリカ様による、文化の収奪が結構大きいんじゃないかと思うことが結構あるんですよ。何度も私が言っている、「愚民政策と貧民政策」をしているからに他ならないとおもうんですよね。

まぁ、日本人は優秀だから、戦争に負けても使い道があるってことで、豚は太らせてから食べるということで、最高値で映画会社やロックフェラーセンターなどを買わせて、最安値で売らせると・・・・・。

私も、アメリカ様の多国籍企業のマクドナルドやIBM、マイクロソフト、インテルの製品を買ったり食べたりするんですけど、ホントまんまと彼らの画一化政策にはまったると思うんですよね。工業製品は仕方ないにしろ、食べ物まで彼たちの戦略にのってしまう私も、たまに思うところはあるんですが、食べちゃうんですよね。

まぁ、私はバーガーキング派なので、マックは殆ど行きませんが、25歳以下の今まで会った会社の後輩などは、ほぼ例外なくマックでした。社員食堂でタダに近いくらいの値段で食べることができても、それより高いマックなどのジャンクフードを敢えて選択してたんですよね。ホント、こわいなと