2012年3月17日土曜日

統計が語る人口ボーナスと雁行型経済


インドで嫌になるほど聞いた言葉は「経済の伸びしろ」と「若い世代が圧倒的に多い」と言うことですね。ベトナムに出張へ行った時にも良く聞いたことなのですが、ベトナムもベトナム戦争の影響で圧倒的に若い人たちが多いんです。私はホーチミンしか行った事がないんですが、おそらく平均は28歳ぐらいだと思います。ですから、日本のような少子高齢化で、少数の若者で多くの高齢者を支える社会が駄目駄目なのとは反対に成長を謳歌できるんですね。ちなみに、それを人口のボーナスといい、その逆を人口のオーナスと言います。

●じんこう‐ボーナス 【人口ボーナス】
一国の人口構成で、子供と老人が少なく、生産年齢人口が多い状態。豊富な労働力で高度の経済成長が可能。多産多死社会から少産少子社会へ変わる過程で現れる。

●じんこう‐オーナス 【人口オーナス】
《「オーナス(onus)」は重荷・負担の意》一国の人口構成で、高齢人口が急増する一方、生産年齢人口が減少し、少子化で生産年齢人口の補充はできず、財政、経済成長の重荷となった状態。→人口ボーナス


統計のグラフは株式のチャートではありませんが、本当に事実をイメージ的にわからせてくれるために、本当に頭にしっかりと残ります。その意味では、ピラミッドと逆ピラミッドの過去の分析を日本のケースで分析をすると韓国や中国がすぐさま、駄目駄目国家の仲間入りをすることがわかります。視覚的は、あまりにも不安定で、気持ち悪いのがわかります。中国のように、あれだけ広い国家ですから、農村から搾取するモデルが上手くいけばいいのですが、上手くいくはずがありません。当然、たまりたまった不満がいつかは爆発すると思っています。それが、今までの時代と違い「ネット、携帯電話」の「情報革命が」大きく世の中を変えた時代だからです。

発展途上国そして、中心国は先進国をシステムをパクっていれば、成長がそこそこできました。特にアジア型の成長モデルとして、日本が試行錯誤して獲得した経済成長とインフラと技術力は、他のアジア諸国にとって様々な条件・前提が似通っていることもあり、本当によいお手本でした。しかし、その大前提も若くて廉価な労働力の大量供給と安い中東産の石油があったから成し遂げられたものでした。これも、今後は頭打ちになると思っています。今までは、一部の国がそれをやっていたものが、全部がそれをやったらどういうことになるでしょうか?「合成の誤謬」ではありませんが、一人でやったらいい事でも、全員でやったら駄目駄目というケースは良くあります。これから、世界経済は大波乱を迎えると思いますが、この大波をどう乗り越えるか、自分も含めて、その舵取りが楽しみです。時代が変わる時と言うのは、やはり不安なものですが、ドキドキするものですね。



2012年3月16日金曜日

世界地図のオセロゲームと真珠の首飾り


世界地図での壮大なオセロゲームを考えると、中国ってホントにしたたかだなって思いますよ。徐々にじわじわと気付かないうちに、シロアリのようにいろんな国に侵入していますからね。

中国が最近、動意づいてるのを見て、地政学っていうか、中国の各国への包囲網を見てみると、本当にオセロゲームだなと。まぁ、仮に中国が他の国を乗っ取ったとしても、国として、うまく機能できるのはせいぜい3億です。もっともっというと、一億ちょっとの日本くらいが限界じゃないでしょうか。漢民族が多くを占める中国ですが、方言も相当あり、文化も背景もぜーんぜんちがいますからね。何度も言っていますが、ひとつになれる訳ナイト。

瞬間最大風速で、世界一になることはあっても、未来永劫続くことはありえなく、世界一になった瞬間、転落が始まるか、もしくは、世界一になる前に、転落が始まる可能性が高いと私は思っています。

まぁ、わたしは、曲がり屋なので、見事に外す可能性大ですが・・・・



2012年3月15日木曜日

シャープペンシルはSHARPが由来?


早川電機っていうのは知っていましたが、液晶や太陽電池、それから二次電池くらいしかイメージが無かったんですが、シャープペンシルの特許を持っていて、シャープペンシルってシャープから来ていたんですね。ジープやジェットスキーみたいなもんですね。ということは、NHKでは、シャープペンシルと呼ばないで、機械式鉛筆って呼ぶのかな?まぁ、ももたんの「真っ赤な車」を「真っ赤なポルシェ」と認めるようになったくらいですから、最近はおkかもですね。

さてさて、もう何回も書いていますが、今は死に体状態で、場合によっては、中国のハイアールとか、韓国のサムスン、LGに買い叩かれる可能性も大ですね。ホント、優良企業だと思っていたら、あっという間ですな。ホント、社運を賭けて、液晶とともに粉々に割れそうだなと。

ところでトヨタも、本体だけを見ると自己資本比率が68%あって、超健全ですけど、連結で見ると自己資本比率が35%まで落ちて、有利子負債も12兆円と結構でかいですな。ちなみに総資産は30兆円です。この有利子負債の相手方が何なのかは見てないので、見る気が起きたらみよっと。

まったく分析はしてないんですけど、おそらく、車のリースとか金融子会社が有利子負債を大きくしている理由だと思うんですけど、そいういうのを込み込みにして、シャープの単独・連結と同じレベルの自己資本比率(35-37%)ですからね。

おそらく、トヨタは、利益を圧縮するために、暖簾代もあっという間に償却し、超保守的にやっていると思うので、実際の資産はもっとでかいと思います。ただ、土地や設備は換価性が極めて低いものばかりで、集積していることに意味があるものが多いので、いざとなったら、価値はアホみたいに落ちると思います。

それにまさに今直面しているのがシャープで、ホントどうしようもない状態で、首がまわらないとはこのことじゃなかろうかと。おそらく、首脳陣はまだ大丈夫と思っているでしょうが、早めに手を打たないと、どんどん会社の価値が落ちていくことは目に見えており、タダで引き取ってもらうということも十分ありうるなと。あとは、金融市場でおもちゃにされる可能性も大かなと。

くどいようにいいますが、日本の電機メーカーは大杉。しかも分野が重複しすぎ。二つで十分ジャンと思いますよ。私は、昔はずっとソニーのファンでしたが、2000年以降は、ウンコ以下になったなと。何が執行役員だ、何が意思決定・経営と執行の分離だ。ホント、中小企業まで真似して、クソな役職ばかりになって、ホントクソの手本みたいなところですからね。

ホント、言葉遊びすればいいってもんじゃないよ。ホント、昔のソニーに戻ってくれって感じですよ。盛田あきちゃんが生きていたら、こんなことにはならなかっただろーに。ホント、あきちゃんは、自ら市場を切り拓き、今までにない層を開拓した。ホント、すごいですわ。日本は、基礎研究、そして中長期を視野にいれた研究が競争力の源泉だったのに、R&Dに真っ先に手をつけて、ホントクソだわ。

まぁその対極にはGEみたいな会社があって、中性子爆弾と言われたジャックウェルチの時に、一番か二番の事業以外は、バンバン切り離していましたよね。それにしても、あのGEは、時代を読んで、ダウ平均で唯一当初から残っている会社ですからね。新陳代謝凄すぎますわ。次は高収益系って何に的を絞るんですかね?タイムマシーンとかつくってくれたら面白いんですけど。


●シャープ
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97

●シャープペンシル
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AB

1915年、早川金属工業(現在のシャープ)の創業者である早川徳次は、本業の傍ら金属製繰出鉛筆を発明、「早川式繰出鉛筆」として特許を取得した。これ以前の繰出鉛筆はセルロイド製であり、非常に壊れやすく実用的ではなかったが、この発明により実用に耐えるものになった。初期のものは芯が太かったが、翌年1916年に芯をさらに細いものに改良し、「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」と改名した。この当時はノック式のものはまだ発明されておらず、本体の末端にあるパーツを回転させることで芯を送り出すものだった。なお、この製品は天理市のシャープ総合開発センター歴史ホールに保管されていて、プラチナ萬年筆によって限定復刻された。シャープの社名は金属製繰出鉛筆の発明が由来であり、その製品名から社名が付けられた。なお、シャープは1923年の関東大震災で工場を焼失し、家電メーカーとして再生したため現在は筆記用具を製造販売していない[6]。特許も震災による借金返済のために売却された[7]。 なお、シャープペンシルという呼称は、福井商店の福井庄次郎氏が輸入時に名付けたもので、早川徳次とは知り合いであった事から自分の会社の商品にも付けた事に由来する。

2012年3月14日水曜日

じょんいるはMACユーザーだった

じょんいるってインターネット大好きだったんですね。で、MACユーザーだったとは・・・・。おそらくIphoneとかもつかってたと思いますよ。私の日記とか監視してて、じょんいるの項目みてたら笑いますよねw





●金正日
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%AD%A3%E6%97%A5

趣味
インターネットに熱心である。一日数時間、情報収集などに利用している。パソコンに関してはMacユーザーであるとも言われている。


●今はなき、金正日 秘宝館
http://www.members.tripod.com/ikkokudo/legend/

2012年3月13日火曜日

航空業界と航空産業


「ヒト・モノ」の移動が増え、航空需要は年率で6%以上の伸びがあるとIATA(国際航空運送協会)は言っているようですが、その中でもアジアパフィフィックのシェアが増えていると。

下記の三つがあるんですが、軍用機は単価も高く、国防に直結するので、やはり、世界のパワーバランスを考えると、なかなか減らすのは難しいんじゃないかと。

1)軍用機需要
2)貨物需要
3)乗客需要

航空貨物も、エレクトロニクス関連、SCM関係が在庫管理のJITの概念の浸透、国際分業による国際調達の流れが一般化するなかで、船足が速い船もがんばっているものの、やはり、半導体を中心とするエレクトロニクス関係は、航空貨物を使っており、こちらは、スマートフォンなどの需要に支えられてバンバン伸びていたと思われます。

日本の航空会社は、ジリ貧で、ANAとエアアジア系のLCCができましたが、新規の市場を獲得するという社長のアピールとは裏腹に、既存のパイの奪い合いになると思うので市場自体が大きくなることは殆どないと思います。また、競合になるのは、新幹線等の高速鉄道ですけど、路線をみると競合となるのは、航空便だと思いました。また、関空と博多間の新幹線が唯一の競合ですけど、私だったら新幹線を選ぶなと思いました。

三菱重工のMRJのことも、まだまだニュースは聞かないですし、世界的には伸びが予測される航空業界ですが、複合材くらいしか日本の会社は名前を聞かないですね。商機は腐るほどあるって言うのに。

日本の産業の最後の砦と言われる自動車産業の応用が結構利く分野ですけど、戦後のアメリカ様の産業統制のお陰で航空産業は育っておらず、実力はあるのに、できないってのが悔しいですよね。


●航空需要
http://www.aviatn.com/2011/02/post-628.html

2012年3月12日月曜日

最悪の事態を想定して【カントリーリスクと天変地異】


東日本大震災から1年経ち、改めてリスクマネージメントについて考えなきゃと思っているんですが、本当に世の中の動きはあまりにも激しく且つ想定外のことが起こっていますので、下記についてのリスクについても考えなければなりません。ホント、想定外という言葉を使う時点で、私は失格だと思うんですが、日本の経営者の多くも円高とか震災をエクスキューズに使う人が多いんですよね。なかには、しっかりとリスクをヘッジできている人も居るわけですから、エクスキューズで使う時点で、経営者失格な訳だと私は思うわけです。

経営者は舵取りをするのが仕事な訳で、航路を決め、場合によっては、嵐を避けるために、港に退避することもあるわけです。当然、市場の需給を読み、意図的に目的地に到着することを遅らせることが得策なこともあるかもしれません。本当に、平時は、サルでも経営ができますが、真価が発揮されるのは、有事ですからね。


1)預金封鎖
2)財産没収
3)地震と火山の噴火などの天変地異
4)日本のデフォルト
5)核兵器の飛来
6)戦争の勃発

不可抗力として最も起きる可能性が高いのが3)の天変地異ですね。これは、太陽の活動に起因する磁気嵐などもそうですが、寒冷化、温暖化、異常気象など、現状起こっていることで極めて広範な影響を及ぼすものかと思います。

あとは、他国が絡む要素ですが、現状では極めて確率としては低いものの、全く無いとはいえません。そして、人為的なもので、もっとも確率が高いといえば、預金封鎖や財産没だと思います。日本の財政運営を考えると、世界でも最悪に近いくらいのGDPの債務比率があるくらいですから、1)と2)はいつ起こってもおかしくないですね。

備えあれば憂えなしとは言いますが、突然、街を歩いていて、刺されることもあるわけで、突発的な事件・事故に対処できないこともあります。ただ、今の日本のDQNな現状や世界情勢を考えると多少は対処できることは対処したほうがいいのかなと思う今日この頃です。

下記を見ると、当時のことは、私は知りませんが、歴史を紐解けば、同じことが起こる可能性はきわめて高く、リスクヘッジをしなければならないことは明白だと個人的には思っています。


●億の近道のブログより抜粋
http://okuchika.net/?eid=3515

65年前の預金封鎖の時にそれを回避し、莫大な財産を形成した人が何をしたか。その方は悪化する経済状況等を見越し、預金封鎖が行われても良いように資産を分散。一部は現物資産、そして一部は密かに海外に避難させ、誰よりも早く、焼け野原の東京の土地を購入し、財を築いたのである。その当時このような事を日本でできた人間も少ないと思うが、実際そのように行動された方がいた事は事実である。

リーマンショック以来、百年ぶりの~という言葉は数えきれないほど聞いてきたが、今まさに日本にとっては100年ぶりの大ピンチがきているのは誰の目から見ても間違いないだろう。もしかしたらもっと凄い事が起こる事も十分にありえる。我々が今、必死に資産運用で資産を増やした所で、その根底の価値から覆される事が、現にこの日本においても約60年ぐらい前に起こっている。あらゆるリスクを想定して、自分の資産を保全する力も養っておかないと痛い目にあうという事を、忘れない方が良いと私は思う。

以前にも書かせて頂いたが、1998年の外為法の改正により、合法的に海外に銀行口座を保有する事が現在の我々には許されている。その門戸だっていつ規制されるか分からない。残念な事に、911以降、非居住者の方の銀行口座開設が多くの国々で制限がかかってきている。合法的に資産保全が行われる間、そして海外で門戸が閉ざされる前に行動してみても悪くないのではないだろうか。

2012年3月11日日曜日

3・11から一年【東日本大震災から早一年】

幸せな家庭も、そして何十年、場合によっては何百年かけて築き上げてきた生活が一瞬にして消え去ってしまう。もっと怖いなと思ったのが、その災害の映像が個人の携帯電話付きのカメラなどによって、即座にインターネット上などに掲載され、世界を駆けめるぐるという光景です。中には、災害を眼前で撮影していてなくなった方もいらっしゃるでしょう。それにしても、自分が住んでいた東北地方で、ちょくちょく足を運んでいた地域があのような形で被災をするというのは、全く信じられないことであり、今でも現実として受け入れられていないというのが本音です。

3・11というのは教科書には確実に載るような大事件ですし、また、福島第一原発の事故も何十年、何百年、何千年も風化することは無く、その影響を後世に残すことになると思います。半減期が何万年というくらいですから、私たちの想像を絶するものであることは、容易です。

日本人といえば、世界中で「Made in Japan」の工業製品の国として、尊敬される存在でしたが、これが5年後、10年後には一体どうなるのかと考えてしまうことがあります。既に、実体経済では、新興国の追い上げが凄まじく、分野によっては完全に凌駕されている分野もあります。

構造問題として、日本の人口ボーナスが1990年に終わったということもありますが、日本の組織が欧米の悪いとこ取りをしたというのが大きいのかもしれません。ですから、今の日本の大企業が軒並み、巨額の赤字を垂れ流していることは、ただ、時期が早まっただけで、将来起こることであったことだといえます。