2017年1月20日金曜日

戸田建設創業者一族の戸田順之助氏の邸宅がマンションになり他社が施工

戸田建設といえば、スーパーゼネコンに次ぐ規模を持つ準大手ゼネコンで、ランキングでは大手5社の次である6番目に位置付けられ、財務が極めて良好なゼネコンとしてしられており、建築の名門として三菱系の顧客を多く持ち、病院や学校の建築で有名な会社です。

その創業者一族の戸田順之助氏が数年前に亡くなり、資産が120億円程度あったため、相続税が60億円程度発生した模様です。ちなみに、渋谷区内の高級住宅街にその邸宅があるのですが、時価では20億円ほどする土地であり、下記のグーグルアースでは、その敷地の巨大さがわかります。そして入り口から建屋が全く見えず、本当に豪邸なのだなと気付かされますが、所用でこの近所を通った際に、マンションの建築工事をやっていたので驚きましたよ。デベロッパーは三井不動産、そしてゼネコンは安藤ハザマ・・・・・・。

物納を選択して、入札でこの土地を三井不動産が買ったのか、それとも相対取引で買ったのかは知りませんが、なぜ戸田建設さんが施工していないのか不思議で仕方ありませんでした。戸田順之助氏は、東北の震災の直後、家に帰らず、本社で陣頭指揮を取った方で80代後半(享年90歳でした)にも関わらず、自ら指揮をとっていたのです。この順之助氏は、医者などを相手に、トップセールをして、すべて自分でプレゼンテーションをするなどしてきました。本当に中興の祖だったわけですよ。

戸田さんはキャッシュリッチな会社なので、ここをなんとか財団にするとか、美術館にするとかして残してもらいたかったものです。こうやって、宮家や名家のお屋敷がどんどん消えていき、マンションに変わっていくのが本当に辛いです。懲罰に近いくらいの相続税ですからね。

もうちょっと行った高級住宅街には、麻生太郎元首相の家や安部首相の家があるのですが、松濤エリアは、金貸しとパチンコ関係の御殿が目立ち、通常の事業で会社を大きくした方というのは、本当に少ないです。戸田家の邸宅がマンションになっているのを見て、日本の税制じゃこうなるわと思いました。






上記の写真は、他の方のブログから引用させていただきました。


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