2017年1月9日月曜日

不動産のババ抜きはいつ始まるのか【バブルのいつか来た道はオリンピック特需終了前か?】

丸の内と虎ノ門の再開発計画は凄まじいものがありますね。20年前を知る者として心配になります。丸の内にローソンが出来たことですら、私にはトピックだったのですが、あんな洒落た通りになって、土日にも人が沢山いるようになったのも、福沢諭吉の孫である三菱地所の福澤武氏の構想がありますが、虎ノ門の大家の森ビルも同じく、ヒルズシリーズで、開発を続け、今では六本木から虎ノ門界隈は森ビルの摩天楼がずっと続いていますね。

六本木ヒルズは、地権者の合意をまとめる等に20年かかったと言いますが、正直、あれが森ビルが全国区になったきっかけだったと思います。三菱地所や三井不動産、住友不動産に比べると知名度に劣る森ビルですが、虎ノ門界隈で、ビルにナンバリングが振ってあるのをみて、あれはなんだ?と思った方も居るかもしれませんが、虎ノ門は森ビルの天下なんです。ただ、個人的には中小規模のビルが多くて、大したことはないと思っていました。それが大化けしましたからね。

バブルの時、不動産が最も痛手を受けたことは多くの人が知っています。そしてその処理に10年、20年とかかったのは事実ですし、その間に、不良債権を処理する過程で多くの銀行が消えてなくなりました。都銀と言われる都市銀行は、当時は20行程度ありましたが、いまはたったの3つしかありません。一方で、作る方であったデベロッパーやゼネコンは数は殆ど減っていません。

今は、オリンピック特需でなんでもオリンピックという名目で整備が行われていますが、日本の人口は既に2011年から減少に転じており、オフィスでの仕事も有効求人倍率が事務職については1倍を余裕で割って、0.2程度の水準で推移しているにも関わらずです。オマケに人工知能やOA機器の技術革新で、今ままでは20人でやっていた仕事が一人でできるようになったと言いますから、今後もこの流れは続くと思います。パソコンが普及する前までは、設計といえば、大きな製図板があって、間違えるとイチからやり直しということが当たり前でした。経理なども、カーボン紙を挟んで複写式の手書きでやっているところも多かったのです。

結論として、人口減少と事務仕事の効率化による省力化によって、人は要らなくなるということとなり、それに対応してオフィスが要らなくなるというのが結論となります。従いましたて、効率化したにもかかわらず、オフィスが増えているということは暴落に繋がるということですよね?大規模な再開発を見ているとこの膨大なオフィス供給が吸収できるのか、心配になります。

間違いなく、建築はオフィス需要の大きな減少でリストラがあるでしょうが、日本は地震という災害がある国なので、それが読めないところです。

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