2012年10月13日土曜日

鉄道の建設と高速道路の建設の難易度


以前に、東南アジアで何故鉄道が普及していないかということを書いたんですけど、正直、日本に比べ平坦なところが多く、トンネルや橋梁も少なくて済むため、正直言って、都市部に関しては、鉄道をバンバン作ったほうが良いとすら思っていました。鉄道っていうのは、私の知る限り、線路の線形というよりも、勾配に左右されることが多いと思っています。実際に、長野新幹線は、他の新幹線とは違い、勾配のきついところを登れるような仕様になっています。碓氷峠の勾配は66.7‰です。(66.7/1000)は1/15の換算値となります。こうすると、1mの高低差を生ずるのにどのくらいの水平長を必要とするかがわかりやすくなります。つまり、碓氷峠の勾配では15mの水平長で1mの高低差を生じるます。JRの車両は20m車がほとんどですから、電車1両の前と後ろで1m以上高さが違っているということですから、相当の高低差があるということになります。

基本的に、車に比べて、アップダウンに弱い鉄道はこういうところで制約を受けるわけで、それがボトルネックとなり、中央新幹線も、南アルプスのトンネルの掘削という問題もありましたが、勾配の問題もあったのです。

それから考えると、高速道路などを作るほうがより難易度も低いわけですし、運用の自由度も高いんですよ。鉄道は、車両も結構高いですし、車のような自由度がないですからね。ただし、ある程度の人員を超えれば、その単位面積あたりの輸送効率は極めて高く、私は、タイのバンコクやインドネシアのジャカルタ、マレーシアのクアラルンプールなどは、何故鉄道がここまで普及していないのかと思うぐらいですもん。

0 件のコメント:

コメントを投稿