2017年10月8日日曜日

フリーライドで音楽業界が潰れ、過当競争で物流業界が疲弊した

ネットやYoutubeを悪者にするわけにはいきませんが、CDが売れなくなって、その対価が作曲者等に適正に支払われなくなったことから、音楽業界が駄目になったのは多くの人が実感していることだと思います。ネットは、私たちに即時性だけでなく、世界を廉価なコストで繋いでしまいました。英語で言えば「Real time, Cheap, Connected all over the world」と言ったことでしょうか。ネットワーク化は「文殊の知恵」だと思っており、知識の蓄積やシェアが容易にでき、学問で行われてきた体系的な知識の構築と過去の知見に基づいた応用が容易にしかも、安価に行えるようになりました。それによって加速度的に技術が進歩しました。その陰で、フリーライドによって、対価が貰えなくなったことによって作曲する意欲がなくなったことなどが副作用として出てきたのだと思っています。

一方でEコマースの進展によって、ネットショッピングによる通信販売が当たり前になって、物流のニーズが高まったのも事実ですが、以前行われた規制緩和によって、業界は叩き合いの様相で、極めて厳しい労働環境にあります。トラックドライバーは極めて厳しい働き方を強いられ、それに見合う対価を得られていない現状があります。ジャストインタイムなどと言われ、トラックが倉庫代わりになっているという現状もあり、翌日配送、当日配送などの無理なサービスも疲弊を促進していると思っています。

今のタイミングで規制をして、労働に見合った対価を得ることができない以上、新規入職する方は減少するでしょうし、最終的にそのツケは利用者が被ることになると思っています。なんでもそうですが、目の前の便利さなどを取ってしまったり、人にしたことって、回り回って自分のことに返ってくることが多いです。それを痛感しています。

建設業もそうですが、物流業界、飲食業界の労働者は、他の業界に比べて過酷な環境に置かれています。適正な対価を貰うために、規制が必要だと私は思います。

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