2013年1月5日土曜日

大人の玩具の製造会社と日本の製造業を影で支える人々

東大阪市でやはり、情熱と社運を賭けて多くの人を喜ばせるという使命に燃え、その一方で自分と従業員を食わせるために身を粉にして働いている社長を発見しました。私の友人が体を張って、テストをしたいと言っていましたが、残念ながら、マーケティング上の理由で女性が担当しているらしいんです。

ホント、この経営者できた人だなと思ったのは、「写真は勘弁してください」と、理由は「ここで働いていることが知れたら、学校に通てる子どもがいじめられるんですわ」ということで、製造技術のことなどではないのです。

それにしても、素材やモーター等の選定、ICなども組み込まれたハイテクの塊をみると店頭での見方も変わってしまいます。国際競争に勝つために、日夜不断の努力をされ、「カイゼン」を続けている姿勢、なんの偏見もなしに感動しました。

さらに、「マーケティングリサーチと地道な研究が確実に売り上げに反映する」との一言から、時代の変化はあっても、堅実且つ確実に成長してきた典型的な日本型優良企業の横顔を見た気がし、身の引き締まる思いでした。

そりゃ、店頭に置かれている男性のシンボルのおもちゃ(電動コケシ、バイブレーター)から、意気込みがビンビン私に伝わってくるわけです。その、振動ひとつとっても、営業と技術者の不眠不休の努力の賜物ですから、手に取ったときに意気込みが伝わってきたのは言うまでもありません。

また、控えめながらも「こんな製品を作っているから、ヘンな経営者と思われがちですが。遊びでこんなことできまへん。需要があるから供給する。たまたま生産してるのが大人のオモチャということですわ」との一言に自己弁護ではない経営者としての熱い想い、更には需給の読みの鋭さと戦後の荒野の中から驚異ともいえる高度経済成長を陰で支えた不屈の精神を感じずにはいられませんでした。

思わず、「ガンバレ、ニッポン」と自然に私の口から出てしまったほどですから・・・

世界を股にかける電マの王者、日立製作所も本当に「電マから原発まで」と民生品から社会インフラまで手がける幅の広さを持ちますが、この町工場の社長の製造業にかける意気込みと社員を守るという気持ち、私の脳裏にしっかりと焼きつきました。社運を賭けて奇抜な商品を作るのではなく、しっかりとしたニーズとマーケティングに基づき、製品を世の中に送り出す。簡単に文字にできますが、それを行動に起こされているN氏には、頭が下がる思いです。その経営者の崇高な思いに「職業に貴賎は無い」と改めて感じたほどです。


●バイブ製造業 N氏
 http://www.ne.jp/asahi/nagumo/kaito/people/098-n/098-n.htm

●ドイツのバイブ製造工場
 http://www.viceland.com/jp/v5n11/htdocs/surrogate-cocks-inc-910.php

●日立とパナソニックのガチンコ勝負【電マ対決】
 http://www.akudaikan.com/2012/05/blog-post_7001.html

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