2016年9月1日木曜日

大塚国際美術館は全部ニセモノでも超オススメ【満足度日本ナンバーワンでリピーター多し、必ず行くべし】

オロナイン軟膏、ポカリスエットやボンカレーゴールドで有名な徳島発祥の超優良企業の大塚製薬グループが運営する大塚国際美術館へ行ったのですが、腰を抜かしましたよ。スクロヴェーニ礼拝堂やシスティーナ礼拝堂の実物展示だけでなく、修復前と修復後の「最後の晩餐」、そしてモネの「大睡蓮」など、私は芸術には全く興味が無いのですが、このコンセプトをつくった大塚正士氏と芸術を後世に残すための理念、そして大塚正士氏が生まれ、育ててくれた徳島への恩返し的な思いから作った大塚国際美術館というのがすげーなと思います。あとは、大塚国際美術館の真ん前に鎮座する「大塚潮騒荘」は、会社の接待施設としての迎賓館かと思ったら、これはグループの従業員の福利厚生施設である迎賓館???ということで二度驚きました。鳴門市は大塚市に変えてもいいぐらい、大塚製薬の貢献が大きいです。

大塚正士氏が「なにしろ、この絵は陶器ですから全然変化しません。本物の絵は次第に変化しますから、実物の色と、陶板名画の色とでは今から50年、100年経っていきますと、色や姿がおのずと違ってくると思います。しかし、どうしても真実の姿を永遠に伝えたい、後世への遺産として保存していきたい、ということで陶板名画美術館設立に至ったわけでございます。今回皆様にご覧いただき、間違ったところがありましたらご指摘いただいて訂正していき、とにかく1,000年、2,000年貢献していきたい、また徳島県のためにも美術館を通して貢献したいと思っております。」と実際に言っており。【この「」内の文章は大塚国際美術館HPより引用】

さらには吉野川の砂をタイル作りへ使えば、ビジネスチャンスに繋がるということで、大塚正士氏の弟の正富氏が直訴して作った大塚オーミ陶業なんかもその発想だけでなく、それが100年も1000年も変化しない陶板技術に繋がり、それを応用して美術館を作ったという発想には度肝を抜かれます。大阪のなんばのなんばウォークにあるシカゴギャラリーなんかは、おそらくこの大塚国際美術館の影響を受けて、間違いなく大塚オーミ陶業の技術を使って作っていると思います。本当に、この大塚製薬という会社、そして大塚グループって社会貢献面を考えるとすげーなと思いますよ。ちなみに、下記が大塚オーミ陶業のできる経緯の引用です。

【我々が今回のような美術陶板の開発に着手したのは、今から27年前のこと、私が大塚グループ各社の社長をしておりました時に、グループ会社の一つの、大塚化学の技術部長であった私の末弟・大塚正富(現アース製薬株式会社社長)と、技術課長の板垣浩正(現大塚オーミ陶業株式会社取締役)の2名が私のところにやって来て、一握りの砂を机の上に盛り上げたことからはじまります。 「社長、実はお願いがあるのです。」 「その砂はどうしたのだ?」と尋ねますと、「これは鳴門海峡の砂です。」と言います。

うちの工場は紀伊水道に面していて白砂海岸がずっと海峡まで続いており、その白砂です。
「実はこの砂でこれからタイルを作ろうと思っております。この砂はコンクリートの原料として採取し、機帆船で大阪や神戸へ陸揚げして、建築用としてトン幾らで販売しているのです。しかし、これをタイルにして1枚幾らで販売すると非常に価値のある商品になり、徳島県のためにも、また大塚のためにもなりますので、是非とも県知事に話してこの白砂を採取し、タイルを作る許可を貰ってほしいのです。」とのことでした。

直ちに当時の知事、武市恭信氏に話をして許可を得たのですが、彼ら2人は大塚が着手しないのなら会社を辞めるとまでの大変な意気込みでして、私も感心したのです。】

●大塚国際美術館HP下記より一部引用
http://www.o-museum.or.jp/publics/index/47/

  画像検索結果



真珠の耳飾りの少女やムンクの叫び、レオナルド・ダ・ビンチのモナリザ、ゴッホのひまわりなど、教科書で見たことがある絵をたくさん見ましたけど、あんなに間近で、しかもさわれるって感動ですよ。大英博物館でも確かロゼッタストーンとか無造作に置かれていて、触って居たのを目にした時には衝撃を受けましたが、ルーブル美術館なんかは警備が厳重で有名な絵なんかは柵があって、近づけず、近づいたとしても人が凄すぎて楽しめないって問題がありましたけど、ここは世界の著名美術館のように混んでないし、しかも間近で見れて触れて、おまけに写真まで撮れるってすげーなと思いましたよ。基本、美術品関係はフラッシュなどで痛むことなどを考慮して、写真がダメなことがほとんどですからね。

The Otsuka Museum of Art20s3203-B-T.jpg  画像検索結果

明石海峡大橋を渡って、淡路島を通り、四国に入った瞬間に左手に見えるパルテノン神殿のような建物が大塚国際美術館です。国立公園か、国定公園かしりませんが、景観の規制の厳しいところで、高いビルが建てられないので、山をくり抜いて作った美術館のため、1階が、地下4階とか、訳のわからない設定になっています。これは、行政側と相談して、裏ワザでこうしたんだろうなw 税金をたくさん収めて、地元の雇用をおもいっきり確保してくれている大塚グループなんだから・・・・

ポカリスエットやOS1のことを飲み物だからということで水商売と揶揄する人も居ますが、特にOS1は、熱中症になりかけ、脱水症状の時は無茶苦茶効きますからね。あれは、すげーなと思いますよ。

あと、個人的には、同じようなことをやっていた岡山県の林原、林原健氏と林原靖氏が本を出版していますが、住友信託銀行に潰されたと書いていますね。事業再生型のADRをやろうとしてダメで会社更生法を申請させられたと言ったほうが良いかもしれませんが、弁済率は驚異の90%以上です。ありえんだろうとw 早期に不動産を売却して、株式を上場していたら、ちょこまか誤魔化さなくとも済んだのに・・・。でも一時期、含み益が一兆円を超えたと言われており、往時を思い出すとなかなか売れないという気持ちもわからなくはないですけどね。方向性とやり方が違っていたら、林原も大塚製薬のようになっていたと思います。とにかく、利益の源泉がメセナ事業や芸術、文化には必要なんですよ。トレハロースやインターフェロンぐらいじゃ、それが捻出できなかった。でも、ポカリスエットやオロナイン軟膏、そしてボンカレーはそれが捻出できたってことですよw



「大塚国際美術館 ひまわり」の画像検索結果 「大塚国際美術館 モナリザ」の画像検索結果

それよりも、私の心に残って、この言葉が頭からずっと離れず、”この場所を訪れた時に動けなくなってしまったのですが、右の各位は「大塚国際美術館」の建設工事に当たり長期にわたって「工事責任者として」無事故無災害の記録を樹立し、私の提言する「建築こそ最高の芸術なり」を身を以て実証されました。その功績を永遠に記録してこの碑を後世に残します。”という一文の「その功績を永遠に記録してこの碑を後世に残します」という言葉のなかの「永遠に記録」という言葉がずっと頭にこだましていたぐらいです。ホントに立派な男だなと思いました。





●大塚オーミ陶業

●大塚国際美術館
http://o-museum.or.jp/


●君は「行ってよかった美術館ランキング」1位の大塚国際美術館を知っているか。
http://ima.goo.ne.jp/column/article/3418.html
●驚愕と茫然の大塚国際美術館
 http://zaikabou.hatenablog.com/entry/20150823/1441408626

●入館料は日本一高いし展示品は全部偽物だけど大人気!大塚国際美術館の魅力とは?
 http://matome.naver.jp/odai/2139062383721162101


0 件のコメント:

コメントを投稿