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2015年7月9日木曜日

東芝の粉飾決算事件は、日立との再編に繋がるか?【業界再編と生き残り】

東芝は、当時からやばいのはわかっていたことでしょう。ですから粉飾をして延命をしてきたのだと思います。リーマンショック前後にいろいろ買収をして、無謀な投資をしてきたことが全て裏目にでていることですし。特にウエスチングハウスの買収は、一兆円、二兆円単位の受注が年間で見込まれていただけに、フクシマの原発事故の影響はむちゃくちゃ大きいと思っています。フクシマの影響で真面目に減損の処理をしたら、簡単に債務超過になることは、多くの人が指摘していることなので、騙し騙しというところだと思います。傍目に見ても、原子力事業がダメだっていうのは3・11以後、明らかですからね。延命して徐々に処理をするということでしょう。あとは、NANDのメモリですかね。思いっきり市況に振り回されて大変だと思います。

日本は、人口が2011年で減少に転じて、国内市場は急速に縮小します。ですから、日立が東芝を飲み込んでしまうのもあり得なくはない話だと思います。三菱重工との合併でも良いかもしれませんが、個人的には、日立と東芝がくっついたほうが相乗効果は高いと思っています。

丁度良い時期に、中国の信用不安が出て、おそらくマーケットはクラッシュすると思います。そうすると影響は色々なところに間違いなくでますので、東芝は瀕死になり、どこかとくっつく可能性が濃厚でしょう。単独で生き残るには苦しいですから。

これは、歴代の経営者の責任問題に発展するのは当然ですし、その罪を償わないといけないと思います。財産を全部没収してもいいぐらいの勢いだと思いますよ。だって、確信犯なのですからね。経営判断の誤りが、ここまで影響を大きくしたわけですから。結局は、どこかに救済してもらわないと生き残れないってことなんですよ。

2015年5月31日日曜日

超高収益企業ファナックとは何なのか?【営業利益率が4割を超え、時価総額6兆円超え】

富士山の麓の忍野村の森の中にある黄色い建物がファナックの本社並びに事業所です。富士通の計算機部門が分離した会社で、その富士通も富士電機(富士通信機の省略が富士通)から分離したもので、更に富士電機も古河電工とドイツのシーメンスの合弁会社(古河のふとシーメンスのドイツ読みのジをくっつけて、縁起のよい富士と名付けた)が起源です。

富士山の麓には、鳴沢村など、平成の大合併でも周りと合併せずに、村でそのまま残る自治体が複数ありましたが、この忍野村もその自治体の一つです。理由は、ファナックが落とす膨大な税金があることと、富士講や別荘の固定資産税により自主性を維持できることが大きいと聞きました。

それにしてもファナックは、その超高収益と世界シェアが6割を超すという圧倒的な強さに目が行きますが、閑静な森のなかにある目が痛くなるような黄色い建物の、とても気になります。車も黄色というのは本当に徹底しているなと思います。

自社株である金庫株9200億円を焼却するというのも現金の塊だからできることで、本当にすげーなと思います。

2015年5月28日木曜日

国立大学の人文系学部・大学院、規模縮小へ転換 文科省が素案提示【文系は必要性が低く、理系の需要が高まる】

「理系強化に重点を置いた政府の成長戦略に沿った学部・大学院の再編を促し」とありましたが、OA化が進んで、パソコンがこれだけ普及すると文系は殆ど要らないんだなと思います。特に単純事務などは、その傾向は強いと思います。

いるのは、やはり技術なんですよね。改めて思い知らされました。今後、この傾向はより強く、より露骨になると思います。だって、時代が必要としているんだもん。

2015年4月19日日曜日

余る事務系・営業系の仕事と人手不足の技術系・現業系【雇用のミスマッチ】

事務系の求人倍率は0.2倍と聞きます。100人の求職者に対し、20人しか椅子がないということですね。営業系も似たような感じですが、いわゆるブラック企業・ブラック業界は、定着率が低いので、全入に近いところもあるので、これが倍率を狂わせています。実際、BtoBの法人向けのルートセールスなんかは、結構楽なところが多いので、狭き門でしょうが、BtoCの個人向けの営業は、成績が上がらない事が多いため、どんどん辞める人がいるため、広き門となっている現実があると思います。

一方、建設業界は、求人倍率が4倍、介護なども3倍などと非常に高くなっていますが、雇用条件が極めて悪く、賃金も安いところが多いです。建設業界は、年間休日が60日しかないとかはザラですからね。それに、現場が僻地であったりすることも多いですし。

雇用のミスマッチとは、今後益々拡大をすると思っています。特に、事務系や営業系は、インターネットやOA機器などの普及によって、人出が要らなくなって、余っている程ですからw 技術系でも、工場みたいなところは、定時で帰ることができることが多いため、人気がありますが、建設とか仕事がきつい介護などは、なり手がおらず、仮になっても、待遇の悪さやキツさですぐに辞めてしまう現状があります。

建設関係は、おじいちゃんの労働者がとても多く、あと5年、10年もすれば、人手不足がもっと深刻になるでしょう。今、物流業界では、ドライバー不足が叫ばれているようですが、これは、インターネットショッピングが当たり前になったこと、それからJITの概念が様々なところに波及したことによるものでしょうからね。

2014年8月16日土曜日

永守重信、日本電産社長詣【買収王・M&A王、京都にそびえるNIDEC永守タワー】

永守重信、すべてのM&Aを成功させ、全ての再建を成功させてきた男です。今まで一度もM&Aには失敗したことがありません。これだけの目利きのできる経営者ですからこういう男に日本の経営もしてもらいたいものだと思ったことが何度もあります。タイで洪水があった際も、リスクマネージメントがきちんとできていたので保険でしっかりカバーできたそうですし、拠点も分散していたので、業績には全くと言っていいほど影響は出なかったようです。元旦の午前中にしか休まない男で、仕事に賭ける情熱は半端じゃありませんけど、この男以外に日本電産、そして日本電産グループの舵取りができる男はいないと思っています。正直、日本の経営者で自分がリスクを取ってすべての会社の筆頭株主になるって他にいないでしょう。思いつくところであれば、そういう真剣勝負をするのは他には海外にしかおらず、インド人の鉄鋼王ミッタルとかリライアンスグループのアンバニ兄弟ぐらいでしょうか。引退して悠々自適の生活ができる資産があるにも関わらず、経営に全身全霊を傾け、仕事を趣味としてしまうところは、私が尊敬するところでもありますし、前から会ってみたい経営者の一人です。エールを交換して、げんかつぎの緑のネクタイを交換してもらうのが私の目標ですw

後継者が育っていないだけに、永守氏が亡くなったら、日本電産はどうなるのだろうと心配をしています。その意味では、経営の手綱裁きは、市況品を扱っているにもかかわらず、高収益をたたき出す金川千尋氏もその意味では、経営から退いてしまったら信越化学なども大変なことになると思います。私が永守重信のファンであるのは、ビジョンがしっかりしているからです。「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」と言う言葉が代表的ですが、本当に経営理念がわかりやすいの一言につきます。M&Aも当たり前のことをやってきただけだと言っていますが、実際にそうなんでしょう。技術と言うのは、蓄積に何十年も時間がかかるものが結構あります。しかし、経営や社風が駄目でそれらの技術が生かされていないことが相当数あるのも事実で、そこに目を付けたのが永守重信なんです。これが銀行や証券会社主導のM&Aであれば、おそらく半分くらいが失敗していたでしょう。贅肉をそぎ落とすだけのリストラなら簡単にできるからです。しかし、生産の改善や技術を生かした相乗効果と言ったら、永守重信でなければできなかったことも多いと思います。本当に、有価証券報告書には、永守氏がいなくなることがリスクと書かれていて驚きましたよ。

永守詣をして驚いたことがあります。日本電産の本社は、新幹線の線路のすぐ横にありますが、最寄り駅がJRの向日町です。この向日町は、永守重信の出身地でもあります。そして、向日町の駅を下りて、日本電産本社へ向かうには、田んぼの脇を通って、結構狭い道を歩いていかねばならぬのです。そして一番驚いたのが、隣の佐川印刷は、向日市なのにも関わらず、日本電産の本社はギリギリ京都市なんです。おまけに、このビルの高さは、ちょっと前まで京都で一番高いビルであった伏見区の京セラ本社ビルの95Mを抜き、100.6Mです。京都府京都市南区久世殿城町338に位置する本社・中央開発技術研究所ビルは2003年3月竣工した地上22階・地下2階です。永守重信が執務をする社長室は、もちろん最上階にあり、京都の町を見下ろす場所にあります。条例で、これより高いビルを作ることができないため、未来永劫日本電産のビルが京都で一番高いビルとなります。一番でなければ意味がないとして、飛行機の座席も1Aにいつも座るぐらいゲンを担ぐぐらいですから、ビルの高さもそのこだわりがあったと思います。本社ビル1階ロビーに、創業当初のプレハブ小屋を記念に残してあると言うのは有名な話ですが、それを自分の目で確認することができなかったのはとても残念なことでありますが、このブログを見て、永守重信が私を招待した時のために取っておきたいと思います。悪評高きNIDECですが、彼の真似をできる経営者は日本には皆無に等しいでしょう。四季報にも強烈なリーダーシップと書かれており、彼がいなくなった後が怖いですね。


  
京都府京都市南区久世殿城町338


永守詣でを終えた後は、京都府京都市南区吉祥院井ノ口町65にあるぶたじるで有名なかどやへ行ってきました。西大路の駅から歩いて10分くらいの場所です。ここの豚汁は、とんじるとは読まず、ぶたじるなんです。結構、あぶらがきついので、一般的な豚汁と比べてしまってはいけませんが、独特の味がして、癖になりそうです。

2014年7月5日土曜日

林原とは一体何であったのか?(現長瀬産業子会社)【林原健の功と罪:研究開発型企業によって多くの命が救われた】

林原が破綻したのは2011年のことです。早いもので、もう3年と言う時間が経とうとしています。超優良企業の長瀬産業が700億円で買取しましたが、これが外資の手に渡らなくて良かったと言うのが私の感想です。具体的なことは書けませんが、私はちょっと林原のことを前から知っていたこととは関係ありませんが、林原健氏の功績は、偏見なしに第三者の目から見ても素晴らしいものだったと思っているからです。一言で言うと、「目先の利益にとらわれず、中長期で研究をした」ことです。

どれだけの命が、林原のインターフェロンによって救われたのか、また安価な甘味料の供給によって、どれだけ栄養源を一般化することができたかということです。近年では、トレハロースの功績は極めて大きく、化粧品から医薬品、食料品まで、その安価な価格が私たちの生活を様々な面から支えている事実は、無視してはいけません。R&Dの投資額は桁違いですが、武田製薬のような最大手でさえ、なかなか躊躇するような分野で林原のような規模の会社が目に見える形で成果を出してきたのは極めて大きな功績だと思っていますし、遺伝子が人間と2%も違わないチンパンジーの研究などのメセナ活動にもお金を出したり、賛否両論ありますが、私は、肯定派です。オンリーワンの技術を実際に生み出していますし、今もその種は撒かれていると思います。

なぜかと言うと、林原健氏も言っていますが、目先の収益に繋がりそうなことって言うのは、いずれは、誰かが手を出すんですよね。おまけに、市場規模が100億円を超えるようなものであれば、大手企業は事業の一部として、投資をし、その周辺分野も事業に組み込むようにして相乗効果を生むように市場を創生すると。

個人的にはベンチャーキャピタルやエンジェルっていう投資家って日本には、殆ど根付いていないような気がするんですよね。日本アジア投資とか野村證券系のジャフコとかありますけど、林原のような企業に投資をしている企業ってなかなかないんじゃないかなと思っています。タカラバイオとか、オンコセラピー、そーせい、ナノキャリアとか上場している会社は、ある程度成果があがったあと、ベンチャーキャピタルが付いたり、親会社が上場したりとか言う感じだと思います。もっとアメリカみたいにリスクをとる投資家がいたら日本はもっと違っていたんじゃないかなーって思いますよ。前にも書いたんですけど、研究開発のR&D部門って、基礎研究なんか、それこそ何十年も時間がかかる。世田谷の国の機関だったと思うんですが、金属の特性を調べるところとかも、何十年曲げとか、剛性とかの試験をやってきた試験場なんですけど、素材系って、応用系と違って、特性とか見るために、それこそ年単位の時間が必要なんですよね。だって、合金で、いきなり3年後から強度が100分の1になるとかあったら困るじゃないですか。亜鉛めっきの水素脆性とか、低温脆性とかわかったのも、こういう試験場のおかげですし、基礎研究があってのものです。現代でも、原子のことがある程度わかって、特性が把握できるものの、やっぱり、こういう試験場って必要だと思うんですよね。

過去の遺構などを調べたりすることでわかることって本当に多いと思うんですよ。人間の進化の過程がひょっとすると医療面に貢献するかもしれないし、製造業などでの素材として役に立つかもしれない。世の中って意外とそういうものって多いと思うんですよ。世が世なら、結果は違ったものになっていたでしょう。特に、往時は、土地の含み益が一兆円あったということですから、東の堤義明(堤康次郎と言ったほうが適切かもしれません)、西の林原と言われる時代があったそうですから、バブルの時代がもう少し続いたり、経営判断によって土地を切り売りしていたら、今頃は違った展開になっていたかもしれません。ちょっと前までは、土地本位制が日本にはあり、銀行の担保と言えば、それは土地を指したくらいですから、戦後、ずっと右肩上がりの成長を遂げてきた日本経済が1990年以降、急激に落ち込むとは、多くの人には考えられなかったんだと思います。あと、もしIPOを途中でやっていたら違ったものになっていたんじゃないかなと思うこともあります。

研究開発、縁故採用、一族経営などのメリットなども極めて大きかったものの、林原一族の経営判断の失敗によるところも残念ながらあります。林原健氏は、自著でも述べていますが、損益計算書も、貸借対照表も見たことがないし、取締役会も開いたことすらないと述べていますが、市場が縮小し、担保価値となる土地が値下がりすれば、いままでやってきたことが立ち行かなくなります。1990年までは手放しでも結果オーライだったのでしょうが、土地がどんどん値下がりし、不良債権を処理しても処理しても先が見えない時代が1990年代でしたが、これは、収益還元法でみたり、人口動態を見れば、ある程度先が見えていました。何せ、その土地で商売をやって、商売繁盛でも、場所代を払ったら大赤字になるようだったら、その土地の価値は、割高ってことは、冷静になってみればわかることですからね。需要と供給が価格を決めるのですが、商売には、損益と言う視点が必ずあり、最終的に利益がでなかったら、すべてが水の泡になりますからね。

林原健氏の自著を読んでいて、面白いことが書いてあったのですが、「見えない世界が見える」と。これって霊視ができるってことなんだと思いますが、そのようなものまで研究対象として、実際にモルモットが妊娠すると特殊な磁場ができ、出産したときにその磁場と一致するという結果にも驚きました。ここにも書かれていないことにもおそらく色々投資をしていたと思われ、正直言って、私たちの生活にとてつもなく大きな貢献をするようなものもたくさん含まれていたと思っています。なにせ、殆ど一日中、将来の会社の食っていくネタを考えるために書籍を読み漁ったり、研究者にあったりしていたと言いますから、アラブのお金持ちが場合によっては、投資をしていたかもしれません。アルワリード王子あたりなら関心を示したと思いますw 他にも橋本龍太郎元首相から刀をもらって、錆びさせてしまったなどの逸話も書かれており、馬が合って、色々語り合う仲だったのでしょうが、錆びさせてしまったことは話せなかったでしょうw

この本を読んで思ったことは、私利私欲を考えて蓄財する経営者が多いなか、中長期の視点で、地元に貢献する肝の据わった経営者はなかなかいないなと思いましたよ。実際に 「10年、20年先を考えて研究開発を行っていく」と本人も言っていましたしね。個人的には「会社を潰すなら自分の手で」と言う言葉が頭から離れないんですけど、もうちょっとメインバンクであった中国銀行や住友信託銀行がしっかりお目付け役をしていたらこんなことにはならなかったんじゃないかなと思いましたよ。

糖化学から生化学へ転換したバイオ企業として非常に林原は名高い訳ですが、水飴とか、ブドウ糖という分野で見ると、加藤化学、三和澱粉工業、昭和産業、日本コーンスターチ、参松工業、敷島スターチ、サンエイ糖化など、ごくごく限られた会社になるんですね。

それにしても、その収益性に目をつけてJTや三菱商事、SBI、明治製菓、大塚製薬、伊藤忠商事、韓国のCJ、穀物メジャーのカーギル(林原のアメリカでの代理店であった)などが奪いあったことは、この業界に詳しい人間で、きちんとデューデリジェンスできる人間だったら、わかりきったことでした。それくらい価値があったんですよね。製薬大手なんかは、海外の会社を買収するのに数千億を投資するんだったら、林原は1000億以下だったんですから、なぜ手を出さなかったのかなと思うほどですよ。西村あさひ法律事務所や東急リバプルなどハイエナのように出てきて、おいしいところをかっさらって言ったと言う人も居ますが、確かに不透明なところがたくさんありましたね。中国銀行や住友信託銀行も追い担保して、勝手にADRをしようとしてましたしw

それにしても、長瀬産業なんかは、現金の塊のような会社ですから、きちんとその現金を投資しておかないと自分のところが買収されてしまうおそれがありますから、良い投資だったと思いますよ。正直言って、林原健氏みたいな経営者が社長の座に居なくなってしまったのは非常に残念なことですが、長瀬一族の経営手腕は素晴らしいものがあるので、今後、どうなるのか見守りたいです。

あと、ふと思い出したのは、ADRの発表時に、即座に契約条項を盾に材料の納入をストップした業者があった一方、病院などで困る患者がいるんじゃないかという人道的な立場、そして何十年も儲けさせてもらったのだからと取引を継続する会社があったのも事実です。

本当に、林原家に対しての信頼と実績を評価してのことだと思いますけど、林原家は私財を投げ売ったのですが、それを買って、無償で林原健氏へ貸している方がいらっしゃったことです。やっぱり、誰か必ず見ているんだなと思いました。林原健氏は、散財の王道である「飲む、打つ、買う」ではなく、目的が研究開発のための費用を捻出するための粉飾決算であり、自著で述べているように本当に経営に関心が無く、財務諸表も見ていなかったんだなと改めて思いましたよ。過去に、日本経済新聞の私の履歴書にも掲載されていましたが、また、読みたいな。

最後にまとめとして、何が問題であったのかというと、下記に集約されると思います。

1)内部統制の欠如
2)メインバンク、準メインバンクであった中国銀行と住友信託銀行の怠慢
3)含み益に頼りすぎており、実態を把握していなかった

これさえなければ、正直、その功績は極めて大きかったと思っています。メセナ活動も、大手企業が行っているものに比べたらかわいいもんですからね。比率で言うと、結構大きかったかもしれませんが・・・・。


林原家 同族経営への警鐘
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822263991/ref=pd_lpo_sbs_dp_ss_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4898314090&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=1GB1SJY6MXJXFYSD010Y

破綻──バイオ企業・林原の真実 [単行本]
http://www.amazon.co.jp/%E7%A0%B4%E7%B6%BB%E2%94%80%E2%94%80%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%83%BB%E6%9E%97%E5%8E%9F%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F-%E6%9E%97%E5%8E%9F-%E9%9D%96/dp/4898314090

○他の参考ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/sukoyakana888/770672.html

2014年6月13日金曜日

金太郎飴方式と規格大量生産を再考する【古くはT型フォード、今はトヨタ、外食、パチンコ、スーパー、既成服】

「同じ材料、同じ製造設備、同じ条件で同じ商品を作る」これって、規格大量生産の基本中の基本だと思うんですよ。品質管理なども含めて、条件が同じであれば、同じものができるだろうって。これって、没個性とか思われるかもしれませんが、開発の過程で、創意工夫で作業手順を変えたら、できるものの品質が変わるって事も十分ありえますから、そこは承認行為が必要だとか色々あるわけですね。料理でも、仕込みの順番、調理の順番、調味料をどのタイミングでかけるかで味は全く違うものになりますからね。つまり、金太郎飴方式って私は名付けているんですけど、どこを切っても同じ顔が出る、つまり、均質な製品・サービスが提供されているってことなんです。これは、ぐぐってみると半導体業界でよく使われる言葉で、台湾や中国、日本の工場をみると、製造設備が日本製で、設備さえ整えれば生産ができちゃうということを言い表すみたいです。思うに、ハイテク業界は大体、これが当てはまるんだろうなと思います。言い方は悪いですけど、部品の寄せ集めですから。これが車となると4万点とかの部品の寄せ集めと言っても、その組みつけの精度が影響して、その誤差がボディや電装部品に影響して、数万キロ走ると駄目になってしまうことは、良く知られています。日本車でも10年選手が街中でどれだけ走っているかと言うことをみるとトヨタに偏っていますからね。0.1ミクロンの誤差が4万点であったら、どうなるでしょうか?走る振動、暑さ、寒さや湿気などその環境は苛酷でしょうから、色んなところに影響がでちゃいます。ですので、半導体とは全く違ったノウハウがそこにはあるんですよね。特に素材系は、ノウハウの塊で、リバースエンジニアリングで分析ができないことがかなり多いんですよ。熱処理なんかその代表例ですね。浸炭処理とか焼き入れとか、焼き戻しなんて、素材の性質を大きく左右しちゃいますから。それと同じように化学系もプロセスがむちゃくちゃ大事にされます。その順番しだいで、組成が全くかわりますしね。順番、混ぜ方、その時の温度とか色んな要素がありますから、これを一からやろうとすると何十年という時間がかかります。それが学問として体系化されているので、今の人たちは割りと短い時間で、ある程度のことができますが、それにしても膨大な時間がかかることは言うまでもありません。日本の製造業の強さって、この素材によるところってあると思うんですよ。ここのところを政府や新日鉄のような大企業がもっとしっかりとやってくれたら、韓国や中国なんか日本を頼らざるをえないところがたくさんあった訳なんですけどね。

 

で、話は戻って、この金太郎飴方式を応用したのが、日本の製造業って訳だと思うんですよ。まぁ、規格大量生産は、T型フォードとか、拳銃のコルトとかが起源って言われているんですけど、品質管理をびしっとやって、素材から部品、あとは組み立てた製品の全ての面で完成度の高さを具現化したのってやっぱり、日本の電機メーカーであり、自動車メーカーだと思うんですよね。そのなかでも、トヨタ自動車って、全ての作業手順をマニュアル化し、そして数値化して客観的に判断できるようにしたところで、近代製造業の原点だと思っているんですよ。日本は、特にその意味で均質的な教育が提供されていたことから、製造業向きであったと言えます。もともと農耕民族である日本人にとって、製造業とかそれの思想を応用した金太郎飴方式って生まれたのは必然かもと思っちゃいます。学問とかも突き詰めていくと体系化って言うところに行き着いて、法則って言うものが見つかりますからね。

翻って、これを外食とかスーパー、ユニクロやしまむらのような既製服やニトリのような家具、さらに言ってしまうと、マルハンやダイナムのようなスロット・パチンコホールに当てはめてみると、まさに同じことをやっているんですよ。ベルとコンベア方式じゃないですけど、全国一律、基本マニュアルに基づいてモノができたり、サービスが提供されていると。前にも何度も言っていますが、スケールメリットが大きければ大きいほど、単価は下がり、一店当たりの運営コストも下がります。また、アップルのIphoneのように商品を原則として一機種に絞り込んだらどうでしょうか?昔の吉野家を彷彿とさせますが、一点集中で相当コストを絞り込めます。ただし、問題が起こったときはその影響力は半端ないですけどね。実際、吉野家もBSEや狂牛病の問題でむちゃくちゃ影響を受けていますし、トヨタも車台を共通化したり、部品を様々な車種で共有・共通化していることから、リコールなどの台数も半端ないですからね。

外食など、世界で色々分析をするとスターバックス、そしてマクドナルド、サブウェイ、バーガーキングと言ったところが、世界的に展開をしているところでしょう。基本はハンバーガーやコーヒーなどのお店で、その他の分野には進出できていないと。このあたりは、日本に一日の長があると思います。それを支えているのが、物流であり、コールドチェーンであり、セントラルキッチンの3つのポイントです。私が知る限り、外食でまともにチェーン展開ができているというのは、ファーストフードの世界以外でで殆どないと思っています。シンガポールは、フードコートやホーカセンターで、チェーン展開みたいなものはありますが、日本のような大規模展開ではなく、結構限定的なものですからね。吉野家、すきや、松屋のような牛丼を中心とした店、それからファミリーレストランのデニーズ、ロイヤルホスト、ガスト、ジョナサン、それから回転寿司のかっぱ寿司、スシロー、焼肉の安楽亭、牛角などが思いつくところですが、これらっておそらく、先ほどの3つのポイントがなければ成り立たないところがあると思うんですよ。

既製服の分野に目を移すとH&MやZARAのようなところでしょうか、あとはNIKEとか、NEW BALANCEのような靴のメーカーとか、この分野に目を向けるとブランドと言ったらよいのでしょうか、世界的なプレーヤーが多いのも事実です。日本のメーカーでは、ユニクロが活躍しているぐらいで、日本発の有名なブランドっていうのは、考えてみると殆どないですね。この辺は、欧米のブランド戦略って極めて大きいと思っています。品質的には、日本の会社の衣料品の方がすぐれているんですけどね。もっとも、中国製やバングラデシュ製ですが、日本式の品質管理でこのあたりはつくられていますが・・・。

サービス業についてもそうですね。シダックスのようなカラオケ、そしてマルハン、ダイナムのようなパチンコチェーンについても、昔は完全に個人商店というか、地元の資本がやっていたところが、全国資本に置き換わっていると。漫画喫茶、インターネットカフェなんかも自由空間とかみると、全国展開しているので、同じような金太郎飴方式なんだなと思っています。

大規模小売店、スーパーにもこれがそのまま当てはまり、大店法改正のお陰で、全国は、イオンとイトーヨーカドー、ジャスコの3つしか目に付かないぐらいになってしまいました。小規模なところはあると言っても、流通はこの3社の寡占と言ってもいいんじゃなかろうかと。

提供される値段も安く、仕入原価も安くと言うことから、上記のような金太郎飴方式が全国的に広まって、地元資本を駆逐してきた訳ですが、今後、考察したいのは二つあります。

【今後の展開】
 1)金太郎飴方式のチェーン店が日本でどのようになるのか?
 2)東南アジア地区、東アジア地区の今後伸びる地域では、雁行型モデルが採用されるか?

マレーシアのルックイースト政策とか、中国や韓国、そしてタイ、最近ではインドネシアも、アジアの雄である日本のビジネスモデルを採用して伸びているケースが多いですし、日本に相当大きな影響を受けていると思われるため、日本式のチェーン店方式は、タイムマシーン商法として、10年、20年遅れで採用されると考えています。

私は金太郎飴方式と名付けましたが、これを英語とかに直訳するとなんていうんだろうな?簡単にフランチャイズとかチェーン店方式になるんでしょうが、トヨタの「カイゼンやカンバン方式」みたいに、「キンタロウアメ方式」なーんて、私が名付けの親となるのか?と思うことがあります。たいていのビジネスなんて、新規性もなく、世界で既に誰かがやっていることが多いため、どうやってスタイルを定着させるか、広めるかっていうところが大きいと思うんですよ。

ネットの世界ってちょっと極端ですけど、ちなみにSNSのケースで言うとフェイスブックより前にMIXIって日本では相当のシェアを持っていて、フェイスブックよりも幅の広いサービスを提供していたと思うんですよね。今、閑古鳥が鳴いているのは、やっぱり、完全にフェイスブックの知名度や世界展開に負けてしまったなど、色々な要素があると思うんですよ。

あとはネットショッピングでも、アマゾンが圧倒的に強く、今後、この流れって言うのは加速して行き、今まで本や家電で蓄積したノウハウを元に他の分野に打って出ると思いますよ。なんと言っても「この本を買っている人は、このような本も買っています」なーんて提案をしてくるぐらいデータを持っていますからw 楽天なんか完全な国内の市場だけで、アマゾンの後塵を拝している状態ですし、日本でもアマゾンの便利さを周りでも実感している人は本当に多いです。このようなことから、ネットの分野では、アマゾンのようなアメリカ企業が日本企業よりも圧倒的な強さを発揮すると思うんですが、日本企業がそれに負けていたかって言うと、そうでもないと思うんですよね。個人的にそこは分析がしきれていませんが・・・・・。

最後になりましたが、検索の世界とその周辺、それからグループウェアへの進出っていう面をみるとグーグルがこれから一強になると思います。個人的にはヤフーのサービスを局所的に使っていますが、殆どはグーグルにスイッチしていますし、周りで聞いてもグーグル依存度が「教えてグーグル先生」「ぐぐって」と言う言葉があるぐらい、一般的になっています。この辺はスケールメリットが効き過ぎるところがあるので、他のどんな産業よりも伸びは大きいと思いますし、差がついたら他は追いつくことができないと思っています。


【過去の関連記事】
2012年6月07日
こんなに美味しい金太郎飴商法 【Sier、チェーン店?】 以前、興味があったので色々調べてみたんですが、地方自治体のシステムとか図書館だとかのシステムって大体同じ会社が受注していることが多いんです。ゼネコンのようになっていて、 ...

2014年6月08日
なにせ、アコーディアは、保有ゴルフ場はむちゃくちゃ多いですし、金太郎飴方式でゴルフ場の運営を合理化してきたため、相当の筋肉質の会社だと私は認識しています。糸山英太郎あたりがでてくると、もっと面白かっただろうにw あと思い出し ...
2012年12月16日
AMAZONは、正直、私は、じわじわと拡大するそのシェアと、知らないうちに金太郎飴方式に色々な商品を本のモデルで取り込んでいるところがすばらしいと思っています。敵うところは今のところ、見当たりません。 ○新・流通モンスター アマゾン.
2012年9月08日
ホント、前にも話したことがあるのですが、大手の東京資本の会社が金太郎飴方式でチェーン店を全国に拡大したんですよね。これは、MNC(多国籍企業)の展開パターンと全く同じです。ビジネスモデルを作り、スケールメリットで拡大をする ...
2012年1月17日
ただ、今後のネットのビジネスモデルの先駆者として、アマゾンの「金太郎飴方式」のビジネスモデルは極めて、汎用性が高く、本当に色々な分野を駆逐すると思っています。その意味では、アップルなんか比べ物にならないくらいの薄気味悪い怖 ...

2014年6月8日日曜日

マルハンとは一体何なのか?【2兆円企業、従業員1万人超の巨大メガエンターテイメント企業:東京カジノも視野か?】

非上場企業で売上金額が2兆円を越す巨大企業であり、経常利益も600億円を超え、従業員数も1万人を超える企業があり、驚きました。日本で非上場の大企業といえば、竹中工務店、サントリー、YKKなどがあります。その他にも有名な会社ですとリクルート、佐川急便、大創産業、JTB、ヤンマー、森ビルなどがあります。一方で海外に目を向けると穀物メジャーのカーギルやエンジニアリング会社のベクテル、家具のIKEAなどがあります。

このマルハンは、日本中に店舗があり、マルハンの店舗がない県は、徳島県、鳥取県、島根県、沖縄県だけだということです。ちなみに、マルハンはパチンコ・スロットのホール経営が主ですが、ゴルフ事業にも進出をしており、太平洋クラブなども経営しています。前にゴールドマンサックスが保有しており、今は村上ファンド(村上世彰氏は頭が良いので、表舞台に出てこず、レノと言う投資会社)が保有しているゴルフ界の風雲児のアコーディアあたりにも触手を伸ばしていたのかもしれません。なにせ、アコーディアは、保有ゴルフ場はむちゃくちゃ多いですし、金太郎飴方式でゴルフ場の運営を合理化してきたため、相当の筋肉質の会社だと私は認識しています。糸山英太郎あたりがでてくると、もっと面白かっただろうにw

あと思い出したのが、新今宮の駅のまん前(通天閣へ行く前)のジェットコースターがビルの中にあったフェスティバルゲートを買収して、「マルハン大阪韓流PROJECT」としてフェスティバルゲートの跡地にテーマパークを建設するようです。会社のHPを見てみると「マルハン松竹六区タワー」と銘打ち、浅草でも買収をしていたようです。すごい、キャッシュリッチな会社でアグレッシブにやっていうなと思いました。パチンコホール・スロットホールでは、寡占に近いような感じになってきて、おそらく頭打ち状態でしょうから、他の成長分野に目を向けているところだと思います。

さて、パチンコ業界と言えば、前にも市場規模のところで書きましたが、20兆円、30兆円産業といわれます。単純に20兆円とすれば、市場シェアは10%です。二番手にダイナムという会社があり、この会社は1兆円ですので大手二社で15%のシェアを持つことになります。基本的にどの業界でもチェーン店化の傾向はあり、外食、衣料、医薬品などの面でこの流れが顕著ですのでその流れに乗って、金太郎飴方式の商売で、スケールメリットを出しています。おそらく、寡占化の流れは止められないですし、止まらないでしょう。少子高齢化で日本の人口が減って、市場全体のパイは縮小しますが・・・・。

また、イオンやイトーヨーカ堂のようなGMS(総合スーパー)やCVS(コンビニ)で、郊外型のロードサイド型の立地や巨大な駐車場を持つところが大店法の改正後、特に2000年以降から顕著になりました。都心部などでも、工場の閉鎖後に大規模ショッピングモールが作られましたが、郊外型は主に車の利用を想定した大型道路に面したところが主となります。そのGMSなどの流れに合わせるように、パチンコ大手のマルハンも出店構成をかけて、ほぼ全国制覇をしたと言っても過言ではないでしょう。法律が変わり、社会環境が変わった時に、時流を読んで劇的に伸びる企業がでますが、21世紀になってからは加速度的にそれが進んだような気がし、様々な業界で寡占が進んだような気がします。銀行もメガバンク三行体制になりましたしね。

私は、パチンコを全くしないので、詳しいことはわかりませんが、マルハンという看板が余りにも街中で目に付き、駐車場が常に車で満車なので、何者だ?と思って調べたところ、パチンコ最大手だということがわかりました。韓 昌祐氏が創業者で、現在は韓 裕氏が社長で陣頭指揮をとっているようです。この社長の韓 裕氏という男が甲子園にもでたぐらいの体育会系の男で、阪神で当時の報徳学園の金村選手と戦ったと言う経歴がでてきて驚きました。

あとは、「業界を変える」と言うことで、徹底的に接客を変えたようですね。今は、大卒しか採用しないようですし、パンチパーマや刺青をしている店員もモチロンいないとのことです。そして、ホテルのような接客を目指し、気持ちよく遊んでもらえるということを目指し「マルハンイズム」と言うのを立ち上げ、サービス向上に努めたらしいです。昔、日本航空が保有していた伊豆の保養施設をマルハンビジネススクールとして、教育のためだけに使っているそうです。すげーな。やっぱり、教育がはじめにありきなんだな。この辺は、大企業が漏れなく、新卒社員を研修所に缶詰にして教育をするのがよーくわかります。内容は、野村證券高輪研修センターのようなスパルタ式なのかな??と研修内容を想像してしまいますが、伊豆からいくら近いとは言え、富士山地獄の研修とかはないいとは思います・・・・。

私が分析した内容ですと、黄金法則とか黄金律って言われるのは、共通点があります。これは、自己啓発で有名なナポレオンヒルの「思考は現実化する」やちょっと前にベストセラーになった「ザ・シークレット」、そして「マーフィーの法則」をまさに利用しているなと思いました。これは、軍隊や宗教の洗脳と同じで、関西系の優良企業で取り入れているところが多いですが、社歌を歌わせたり、社訓を毎朝唱えるっていうところでしょうか。私は、宗教なんか本当に習慣化を毎日の生活に組み込むって大切だなーと思います。聖地へ向かって毎日何回もお祈りをしたりするのって、潜在意識に刷り込むのに本当に大きな効果があるなーって最近思っているんですよ。だって、習慣化するんだもん。歯を磨いたり、トイレ行ったりするのと同じで、考えなくても体が動いちゃうと。毎日の通勤も乗換えとか意識しないのもソレ。氷山の一角に例えられますが、顕在意識はたったの10%で、残りの90%は潜在意識が支配しているっていうぐらいですから。そりゃ、嘘も100回言えば、真実になるって言われますわ。格言とか名文句とか本当に役立つこと多いですもん。

「ザ・シークレット」の冒頭のところじゃないですけど、歴史的な成功者は、これを知っていてやったんじゃないかと思えるほどですもんw おそらく、マッキンゼーとか、BCGなどのコンサル会社は、戦略コンサルって言われるぐらいですから、この辺の戦略とか戦術のバイブルのようなものがあって、それを各業種にカスタマイズして当てはめているんじゃないかなと思っています。だって、基本的な原理・原則って業種が違っても、会社が違っても、大企業でも中小企業でも、殆ど同じですからね。ですので、韓 裕氏が主導で文字通り、意識改革を進めて、会社を変えたと思っていますが、おそらく改革手法自体は、戦コンなどからのアドバイスがあったと思います。ちなみに、マルハンイズムと言うのが下にはりつけてあるんですが、これは相当よく考えられているなーと思いました。単純ですが、エッセンスが詰まっています。こんな簡単でいいのか?と思いますが、教義はシンプルなもんです。私も教祖になって教義をつくろうかと思うほどですもんw

さて、話は変わりますが、私はスシローが好きなんですよ。あの値段で、あそこまでコスパが良ければ、そりゃ好きになるでしょうw たった1000円でお腹一杯お鮨が食べられるんですよ。で、このスシローがなぜ気になっていたかと言うと、これもロードサイドで行列が常に目に入っていたからです。シンガポールやマレーシアでは、かっぱ寿司が流行っているのを目にしますが、やっぱり、日本じゃスシローです。これは、周りに聞いてもスシローだっていいますからw

この株式会社あきんどスシロー は、取締役COO兼専務執行役員として加藤 智治氏がいるのですが、彼は東京大学の大学院卒、そしてドイツ証券、マッキンゼー、そしてパチンコの台メーカーのフィールズを経てユニゾンキャピタル(ゴールドマンサックでパートナーを歴任の江原伸好の会社でワインのエノテカなどを買収)からスシローへ出向をしていたんですよね。そして、加藤 智治氏が社長の右腕として、理論で徹底的に補佐をして、二人三脚でいまのスシローを築き上げました。加藤氏は、このマルハンの韓 裕氏とも写真でツーショットがあったので、おそらくマルハンも加藤 智治氏のアドバイスを受けているんじゃなかろうかと思っています。

東京オリンピックも決まり、安陪首相が5月30日にシンガポールでカジノの視察をしましたが、残念ながらカジノ法案は今国会を通過しませんでした。ただ、後は法律だけの問題なので、一年以内にGOサインが出そうな気もします。そこで、ウィンやサンズ、ゲンティンなど海外のカジノ運営大手が、東京と言う大きな市場を狙って、また、都市国家シンガポールのカジノの成功事例を見て、犯罪率も増えずに成功を遂げた勝ちパターンを見て、昔からカジノを造りたかった東京都は鼻息を荒くしているでしょうw なにせ、IR(Integrated Resort:複合リゾート)として計画がなされており、カジノと何かとセットと言うことなんですよね。つまり、カジノは本来主役としてあるべきですが、コンベンションホールとかリゾート施設などが主としてあって、オマケとしてカジノがあるというか。これは、完全にシンガポール方式です。そして、そういう施設は、宿泊が必要なのでホテルもできると。国際見本市なんかがあれば、大量に宿泊施設が必要ですからね。そういうのをカジノ運営会社に作らせてしまうと。実際に、色んなところでノウハウの蓄積がありますからね、カジノ大手は。日系で経験があるといえば、アルゼとかゼネコンの鹿島建設でしょうか。どちらにせよ、関係する東京都みたいな自治体やゼネコン、デベロッパー、電鉄会社、パチンコホール、スロットホール、パチンコ台メーカーあたりが今後、要注目ですね。カジノと何がセットになって、どんな斬新なアイディアが出るのか楽しみです。オリンピックみたいなお祭りと理由がなければ、大胆なことはできないですからね。

あと、日本的な「おもてなし」でサービスの質や企業規模で言えば、カジノ運営のノウハウがマカオであるマルハンも候補として面白いと思います。満を持してといわんばかりに、突然、カジノ運営者として名前が出てくるかもしれません。ラスベガスやマレーシアのカジノ大手じゃなくて、いきなり日系の。やはり、心情的には外資にやってもらうより、国内資本にやってもらった方がいいですからね。マカオでオカマのノウハウも学んで来ましたとか言って、新宿二丁目のお台場バージョンで作って、国際的なハッテン場にして「Ni-chome」としてもいいですし。盛り場では「打って、飲んで、買う」がデフォですからね。個人的には、韓国でパチンコを廃止したように、日本でも廃止したほうが良いと思っていますが、パチンコファン・パチンコ中毒者が余りにも多いため、現状では難しいかなと。それに変わる娯楽なんてなかなかないですし。田舎ですと、唯一の娯楽って言う人もいますから。

韓 裕氏は、既にシュミレーションもしていると思いますし、案も持っていると思います。どのタイミングでそれがでてくるかですね。ひょっとしたら、加藤 智治氏が既に海外などでリサーチをしていて、いきなりマルハンの取締役として、名前がでてきたら面白いなーと思っています。

韓 裕氏と加藤 智治氏と三者対談なーんか誰か企画して声かけてくれないかな?加藤 智治氏には、スシローの舞台裏も聞いてみたいし。高額落札で有名なすしざんまいとマグロのセリで争ったとか「いやぁ築地に通って、吉野家の原点でよく、食べましたよ」とかあれば聞いてみたいなw

十六歳漂流難民から始まった2兆円企業

ちらっと書評なんかを見てみると、現場のカイゼン提案、あとは徹底的な掃除など、いわゆるトヨタ方式も導入しているようですね。言い方は悪いですけど、優良企業のノウハウって、愚直にその本質を実行すれば、即効果があるものが多いと思うんですよ。シンプルなだけに、みんな馬鹿にしていて実行をしない人が多いですが、効果絶大ですもん。やっぱり、カーネギーの思っていた事って、普遍の法則なんだなと思いました。成功哲学とか、自己啓発系って怪しいものも多いですけど、基本って、カーネギーなんだなーって思いましたよ。やっぱり、パターン化されるんだって、原点は。


●マルハンのHP
 http://www.maruhan.co.jp/

●Wikiでのマルハン
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%B3
 本社をみると京都の下加茂神社のすぐお隣の風水でむちゃくちゃ気の良い場所にあり、
 東京の実際の本社も東京駅のまん前で香港の華僑のPCCW(不動産王リチャードリーの系列)
 が以前所有していたビルに入居しているんですよ。ここも香港の会社が所有して
 ペニンシュラホテルが隣接しているぐらいですから、かなり風水でもいい場所です。
 知れば知るほどすごい会社だなw

【マルハンイズム】
●経営理念【マルハンの存在意義・最上位の価値観】

私たちは社業を通じ、人々に生きる喜びと安らぎの場を提供し、心身のリフレッシュと明日への仕事の糧となることを念願し、幸せで希望に満ちた明るく楽しい社会づくりに貢献します。
社訓【心構え】

「創意と工夫」「誠意と努力」「信用と奉仕」
企業姿勢【対社会:企業全体の取組姿勢】

企業責任と社会貢献
私たちは社会の持つさまざまな問題に真摯に取り組み、「良き企業市民」としての責務を果たします。
私たちは地域市民のコミュニティーセンターとして、地域社会との「共感・信頼」を実現します。

業界を変える

私たちは道を切り開くパイオニアとして常に新たなチャレンジを続け、業界のリーダーとして業界そのものを広く社会に認められる存在へと変えていきます。
提供価値【対顧客:お客様に提供したい価値】

私たちは「安心」により支えられた「刺激」と「やすらぎ」が生む「小さな感動」の積み重ねにより、マルハンが目指す「エンターテイメント」を実現していきます。


●組織理念【対組織:企業が組織としてありたい姿】

共感参画型組織 ~夢を語り、自ら参画せよ~

私たちは、まだ見ぬ夢やビジョンに共感して自らマルハンに参加し、熱い想いを持って、共に夢の実現に向かう組織であり続けます。

挑戦し続ける組織 ~失敗や変化を恐れず挑戦せよ~

私たちは、次のマルハンを切り拓くために、常に現状に満足せず、チャレンジによって進化する組織であり続けます。

チームマルハン ~IではなくWeで考えよ~

私たちは、お互いに喜びを分かち合い、助け合い、高め合えるような、強い絆で結ばれた自立した組織であり続けます。
行動指針【従業員一人一人の行動規範】

判断基準はお客様

私たちの使命は、「お客様の満足」創造にあります。意見が分かれた時、迷った時は使命に立ち返り「よりお客様が満足される方法は何か」を考えて判断を行います。

マルハンファンの創造

私たちは常にお客様の視点で発想し、お客様と共に喜び楽しむことを通じて、一人でも多くのマルハンファンを創造していきます。

ベストの追求 ~感動創造~

私たちはエンターテイメントを実現するために、求められる基準をクリアするだけでなく、常に期待を上回るベストを追求し、「感動」を創造していきます。

依存ではなく自立

私たちはできない理由を他者や環境に求めることなく、自分に矢印を向け、自らが考え、自らが行動する個人であり続けます。

1+1は3以上

私たちは常に相手を思いやり理解することで信頼関係を高めます。そして「自立した個人」が相互に協力することで、相乗効果を発揮する真のチームワークを実現します。

プラスのストローク

私たちはお互いの長所を認め合います。「もっと良くしたい」と一歩踏み出した勇気を称え、人の可能性を引き出す風土を創ります。

正しいことは正しい

私たちは、「正しいこと」を「正しい」と言える勇気を持ち続けます。「誰が言ったか」「誰がしたか」に影響されて、善悪を取り違える過ちを犯しません。またその勇気を受け入れる風土を創ります。

2014年5月19日月曜日

業界の市場規模マップ【産業別の市場規模と前年比の比較に見る日本経済の動向】

これで見ると、自動車が60兆円、建設が45兆円、医療が38兆円プラス医療用医薬品が10兆円でトータルが48兆円、生保が38兆円、不動産が32兆円といった具合でしょうか。ちなみに、株価の時価総額でみてみると、結構当てはまるような気がします。

トヨタがトップで、後は通信業界は数社の寡占ですから、上位に全て大手がでてきますね。あと、建設はスーパーゼネコンのような大手5社でも、市場シェアがせいぜい数%ですから、ここには全く出てきていませんね。医療関係は武田とかが顔をだしていますが、運営母体である徳州会のようなところは、当然非上場なのででてきませんw

銀行が軒並み上位に食い込んできていますが、商社と同じで、売り上げ(業務純益)がでかいですけど、図体が大きいだけで、利益率にすると結構小さいもんです。まぁ、それでも金融や流通のピラミッドの頂点ですから儲かるんですけどねw




順位コード市場名称取引値発行済み株式数時価総額(百万円)単元株数掲示板
17203東証1部トヨタ自動車(株)15:005,5223,447,997,49219,039,842100掲示板
29984東証1部ソフトバンク(株)15:006,8951,200,660,3658,278,553100掲示板
38306東証1部(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ15:0056314,164,026,4207,974,347100掲示板
49437東証1部(株)NTTドコモ15:001,6524,365,000,0007,210,980100掲示板
52914東証1部JT15:003,2992,000,000,0006,598,000100掲示板
69432東証1部日本電信電話(株)15:005,7701,136,697,2356,558,743100掲示板
77267東証1部ホンダ15:003,3581,811,428,4306,082,777100掲示板
88316東証1部(株)三井住友フィナンシャルグループ15:003,9441,414,055,6255,577,035100掲示板
98411東証1部(株)みずほフィナンシャルグループ15:0020124,263,885,1874,877,041100掲示板
109433東証1部KDDI(株)15:005,394896,963,6004,838,222100掲示板
117751東証1部キヤノン(株)15:003,3111,333,763,4644,416,091100掲示板
126954東証1部ファナック(株)15:0016,940239,508,3174,057,271100掲示板
137201東証1部日産自動車(株)15:008944,520,715,1124,041,519100掲示板
146902東証1部(株)デンソー15:004,448884,068,7133,932,338100掲示板
154502東証1部武田薬品工業(株)15:004,518789,680,5953,567,777100掲示板
163382東証1部(株)セブン&アイ・ホールディングス15:003,861886,441,9833,422,552100掲示板
178802東証1部三菱地所(株)15:002,4581,390,397,0973,417,5961,000掲示板
189983東証1部(株)ファーストリテイリング15:0031,710106,073,6563,363,596100掲示板
196501東証1部(株)日立製作所15:006914,833,463,3873,339,9231,000掲示板
208058東証1部三菱商事(株)15:001,9791,653,505,7513,272,288100掲示板






●市場規模マップ
 http://visualizing.info/cr/msm/

  こちらは、エクセルにデータを整理しています。
 http://wakarukoto.com/?p=2438

●総務省による市場規模
 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h23/html/nd130000.html
 ※ちょっと大雑把すぎますが・・・・。
 



【過去の記事】
2012年7月29日
産業別の市場規模と就業人口. これみると、すげーな自動車業界。まだ、就業人口は調べてませんが、あとで調べヨット 主な産業 平成21年度 アニメ 2500億円人材派遣 9939億円ゲーム 3兆0898億円アパレル 4兆1004億円. IT 4兆7863億 ...
2012年11月24日
ソフト市場は、下半期に発売となった『ポケットモンスターブラック・ホワイト』や『モンスターハンターポータブル 3rd』といった大型ソフトによってほぼ昨年並みの市場規模となった。 お気に入り詳細を見る 風俗産業 「5兆6,884億円」 出典デリヘル ...