2012年2月13日月曜日

グローバリゼーションと言う裁定取引

貿易って、世界レベルの時間軸がちょこっと遅い裁定取引ってことは、以前書いたんですけど、物品や役務の取引で、その地域で足りないものを補完しあうようなものだったらいいんですけど、雇用を奪い、文化を奪ってしまうと言うグローバルゼーションは、チトいきすぎだと思っています。

まぁ、資本主義とは、利益追求のために暴走をしてしまう性質を孕んでいるので、それはある程度避けられないものなんですが、ある程度歯止めをきかさないと、その後の反動がむちゃくちゃ大きいですからね。

あるブログからの一部抜粋ですが
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51515223.html
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グローバリゼーションの本質は先進国の人件費(Short)と途上国の人件費(Long)の裁定取引のようなものです。
グローバリゼーションが進めば進ほど、途上国の労働者は得をして、先進国の労働者の賃金は下がり続けて一致するところまで行くはずです。得するのはサービスを安く購入できる消費者、途上国の労働者、資本家で、損するのは先進国の労働者です。
国家間の障壁が無くなって資本、ロジスティクス、情報の流動性が極端に上がった現在では、この流れが一時的に停滞することはあっても、大局的には戻しようがありません。
終身雇用制度はもはや幻想で、これからの日本社会はリスクとリターンに満ちあふれた社会になるでしょ???。
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まぁ、この一文は、私の考えていることに極めて近いもので、ちょっと前に盛んに議論をされていたTPPの本質ですよね。

一番怖いのは、日本人の価値の低下です。まぁ、世界的には同一労働、同一賃金で、年功序列や勤続年数など関係ないって国が多いんですけど、年功序列にもいいところがあって、会社に帰属意識を持てることと、序列がしっかりしていて軍隊みたいに統制が取れやすいということがあると思うんですよ。

ただし、そのメリットも少なくなってきたかなと。ある特定の分野の特別なものについてはいいのかもしれませんが、汎用品については、過剰品質ではなく、価格が安く、設計年数さえ持てばよいと言う考え方が主流になっています。

日本人は生真面目で、技能も高いけど、能力が日本人の6割くらいのインドネシア人に置き換えたら給与が20分の1になると言ったら、多くの企業は切り替えますよね?品質管理のポイントとなるところさえ注意すれば、凡そ求められたものが達成できてしまうわけですから、TPPによって国境が意味を成さなくなり、廉価な労働力が日本に大挙して流れ込んできたらいったいどうなるんでしょう。

建設業、製造業、サービス業の多くは壊滅じゃなかろうかと。たしかに、エンジニアとか設計などのコアな部分、管理者などは、なかなか代替が難しいですけど、単純労働者や熟練労働じゃない部分は、本当に置き換えようと思えば、簡単に置き換え可能ですからね。今でも、コンビニとか外食は多くの外国人留学生や研修生を使っていますが、ちょくちょく問題を起こすものの、コストを考えたら、やっぱり使ってしまうという気持ちが良くわかります。

アメリカ様は、日本語が非関税障壁とか右ハンドルダメとか、混合診療の解禁、国民皆保険制度の廃止とかいいがかりをつけてきそうですからね。フィリピンの事例をみてみると、結構国民はまじめに働くんですよね。人間性もそう悪くない。で、なぜ、発展途上国化というとアメリカ様による、文化の収奪が結構大きいんじゃないかと思うことが結構あるんですよ。何度も私が言っている、「愚民政策と貧民政策」をしているからに他ならないとおもうんですよね。

まぁ、日本人は優秀だから、戦争に負けても使い道があるってことで、豚は太らせてから食べるということで、最高値で映画会社やロックフェラーセンターなどを買わせて、最安値で売らせると・・・・・。

私も、アメリカ様の多国籍企業のマクドナルドやIBM、マイクロソフト、インテルの製品を買ったり食べたりするんですけど、ホントまんまと彼らの画一化政策にはまったると思うんですよね。工業製品は仕方ないにしろ、食べ物まで彼たちの戦略にのってしまう私も、たまに思うところはあるんですが、食べちゃうんですよね。

まぁ、私はバーガーキング派なので、マックは殆ど行きませんが、25歳以下の今まで会った会社の後輩などは、ほぼ例外なくマックでした。社員食堂でタダに近いくらいの値段で食べることができても、それより高いマックなどのジャンクフードを敢えて選択してたんですよね。ホント、こわいなと

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