2011年11月22日火曜日

アメリカのデトロイトで「ヤマダ」と言う言葉はグレートと同義語

大学の同級生で、山田君という、仲の良い友達がいました。就職はマツダにしたのですが、学生の頃からの勢いをそのまま持ち込むすごさは、社会人一年目で、ベテラン社員を蹴落とすような結果をたたき出し、一年で、車を160台売ったと言うことです。ですから月の給与が、23歳で50万を超え、趣味性のあまりにも高すぎる「RX-7」ですら、一ヶ月で4台も売ってしまうほどでした。

それには、さすがに私だけでなく周りの友人も驚いていました。ですから、本社では「ヤマダとはどんな男だ」「ヤマダと言う男に会ってみたい」と噂が流れるようになり、その噂は、当然のことですが、トップの耳にまで及んだそうです。その当時、親会社であるフォードから来た米国人社長が彼を表彰するのも分かる気がします。一緒に、肩を組んで写っている写真を見せてもらったのですが「俺から肩を組んだ」と言っていました。当時、こんな感じでしたから、フォードがマツダの株式を売却していなかったら、今頃、ひょっとしたらデトロイトの本社にいて、プライベートジェットで世界を相手に商売をしていたかもしれません。いやいや、オバマ大統領と一緒に、新興国へ大統領専用機でセールスをかけていたかもしれません。

ESSに所属していたヤマダ君は英語もTOEICが800点を超えるほどで、アメリカ人の社長との面談の際には、「通訳などいらない」、「自分の言葉で意思と気持ちを伝える」と臨席した通訳を断り、自分で社長と会話をしていたということです。そのような伝説が、アメリカのミシガンのデトロイトまで伝わったようで、やり手の営業マンといえば「ヤマダ」、そして、それが語源となって、ヤマダと言えば「グレート」という意味になったようです。一時期は、フォードの中のブランドとして「YAMADA」の立ち上げの計画があったそうな。考えてみるとオープンカーで一世風靡したユーノスロードスターは、海外じゃミアタとか言われていたと思います。「ヤマダ」でも違和感はないですね。むしろ漢字で「山田」という車名があってもいいかもですね。トヨタがクラウンとか言うなら、「兜」とか「将軍」とか、「足軽」とか、「田吾作」とかいいかもです。

ちなみに、私が今乗っている車は、フォードの車なんですが、車に乗るときに目に入る、サイドステップのフォードの文字を見るたびにヤマダ君を思い出します。

話は飛びますが、小売業界では、ヤマダ電機がガリバーと呼ばれ始めたように、巨人ソニーもその存在を無視できない存在になっています。なにせ、前にも書きましたが、ソニーがリベートを断ったら、広告などに一切、ソニーの名前がなくなり、売上が激減したそうな。シェアが30%を超え、一人勝ちの状況ですから、ソニーの役員が群馬県の高崎の本社まで土下座に行く理由も良くわかります。力関係が違うわけですからね。そんな意味からも「ヤマダ」のもつすごさを感じています。

良く考えたら、日本の自動車メーカーって、殆ど人の苗字ですね。トヨタ、ホンダ、スズキ、日野、などなど、マツダはどうなんですかね???東洋工業とか昔はいいましたけど。

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