2012年3月1日木曜日

海外に出ていくのは目に見えている 【NIDEC永守重信の発言】


日本電産、永守イズムの挑戦(日本経済新聞社:永守重信)という本を先日読みましたが、非常に面白かったです。私は、三協精機(日本電産サンキョウ 東証1部:7757)関係に知り合いがいたのですが、ホント口から出るのは永守さんの悪口ばかりで驚いた記憶があります。確かに強烈な経営者ですけど、「彼がいなかったらあんたの会社はつぶれていたんですよ」と思いました。ホント働かないクソに限って文句が多いなと。ブラック企業とか言われてますけど、給与水準も高くて、青息吐息の企業が多い中、世界的な優良企業ですので、「何を馬鹿言ってんだ」と言いたくなりましたよ。おそらく、文句をいう人間が経営者になったら1日で潰れることでしょう。ホント、この永守重信と言う男、一度、飯でも一緒に食ってみたいもんですが、私のように、下界も下界にいる男では無理でしょうね。ホント、この男の目が黒いうちは大丈夫だと思いましたが、この男に見合うだけのカリスマ性を持った人間がいないので、後継問題が大変そうですね。

ホント、うんこ元三協精機の人間は、やるべきことをやらないで、過去の遺産を食い潰し、放漫経営をしていたくせに、何を言ってんだという感じです。いままで、散々楽をしてきたくせに。それに比べて永守さんは、会社の自主性を重んじ、筆頭株主になり、手弁当で諏訪にある三協精機を訪れていたそうな。

彼の経営は極めてシンプルで「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」と言う言葉ですが、簡単なようでいて、結構難しいんですがいろいろな会社を20社くらい再生させてきている以上、経営者としての実績は素晴らしいと思っています。製造業は競争が非常に厳しい業界で、少しの差が大きな差になります。特に電機関係は、自動車もそうですが、世界中に競合他社がおり、少しの負けが大きな負けに繋がります。そんななかで、極めて高い自己資本比率を達成し、優秀な利益率をたたき出している日本電産は賞賛に値すると思います。このような優秀な経営者がいれば、この会社は大丈夫だなと思いました。

ホント、この日本電産の永守さんや、信越化学の金川千尋さんの言う事は非常に重みがあり、市況を読む能力に極めて長けています。その永守さんが「海外に出て行くのは目に見えている」というぐらいですから、なだれを打って、海外流出がはじまりそうですね。シンガポールでは、地域本社の設立の話を色々聞き、日本にあった機能もシンガポールに移しているところが結構多いです。自分の周りでこのような変化を感じているぐらいですから、日本企業の日本脱出志向は極めて大きいと思っています。

永守氏の目が黒いうちは、日本電産は伸び続けるでしょう。


●国内企業、電力不足で日本脱出続々 “思い付き”脱原発にも不信感
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110626/biz11062620580008-n1.htm

2011.6.26 20:56 (1/2ページ)

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海外への拠点や生産移転の主な動き

原子力発電所の停止による全国規模の電力不足を受け、生産拠点などを海外に移転する動きが広がってきた。電力安定供給の確保の道筋が見えないまま、「脱原発」色を強め、自然エネルギーへのシフトを強める菅直人政権への不信感も、日本脱出に拍車を掛けている。東日本大震災を教訓としたリスク回避のための拠点分散化の動きも重なり、「産業の空洞化」が一気に加速しかねない。

「(海外に)出ていくのは目に見えている」。家電や自動車用の精密小型モーターで世界シェアトップの日本電産。永守重信社長は21日の会見で、主力拠点を置く関西電力管内で15%の節電を求められたことに強い懸念を示した。

同社は滋賀県にあるモーターの試験設備を海外に移す検討を始めた。大量の電力を消費するうえ、停電で貴重なデータが失われる可能性も否定できない。日本のモノづくりの根幹である研究開発施設にまで移転の波が押し寄せている。

HOYAは、デジカメなどのレンズに使われる光学ガラスの生産を昭島工場(東京都昭島市)だけで行ってきたが、中国・山東省での工場建設を決めた。今年12月にも稼働させる。ガラス原料を溶かす生産工程で、電力の安定供給が欠かせないためだ。

三井金属は、高機能携帯電話(スマートフォン)向け回路基盤の材料となる電解銅箔の製造ラインをマレーシア工場に新設する。

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