2012年4月6日金曜日

世界最大のコンテナ船【エママースク】

この前、このエママースクを見たんですが、ホント馬鹿みたいにでかくて驚きましたよ。当然ですが、原油を運ぶタンカーである、VLCC(Very Large Crude Career)よりもでかくて、ホントコンテナも15000TEU(公称は11000TEUです)で驚きますた。

このTEUとはTwenty feet Equivalent Unitの頭文字で20フィートコンテナ換算のことです。つまり、トレーラで長いのを積んでいるコンテナですと7500個換算です。すげーな。がんとリークレーンのリーチも22列とは、アホかと。

今は、18000TEUクラスのコンテナ船が就航するみたいで、将来が楽しみですな。あとは、ブラジルの資源メジャーのヴァーレですが、ヴァーレマックスがついに登場するそうな、パナマックス、スエズマックスとか色々、運河の喫水とか幅とかから、そこを通れる船の船型が言われる訳ですが、ヴァーレマックスとはすごいですな。今までは、FOBが中心で、新聞にも資源の価格はFOB建てでしたが、今後はCIFが中心になるかもですね。

ところで、いま、ヴァーレは、マレーシアの北部イポー(Ipoh)の近くのルマット(Lumut)で、ヴァーレマックス(40万トンクラス)で、通常の2倍の積載量のバラ積み船が入れる港を整備しています。ドラフト(喫水は)マイナス17Mくらいが必要だと聞いています。初めは60万トンクラスを作りたかったんですが、単純に船が倍、3倍になったからと言って、効率がそのまま良くなるとは限らず、荷役に結構時間がかかったり、VLCCより大きいULCCがまともに航海できなかったように、運用効率を考えると40万トンがマックスのようです。そうなると、オーストラリア産の鉄鉱石なんかとも運賃の関係で、競合できるようになるって言う話です。ちなみに、このマレーシアの港は、中継基地で、ここからフィーダー線で中国とかに運ぶらしいです。BHPビリトンやリオティントが最近は、なりを潜めていますが、ヴァーレが暴れる日も近いかもですね。日本では、松坂に工場のある、住友金属鉱山が今は株主かしりませんが、スラウェシに一緒に操業しているニッケル鉱山を持っているヴァーレジャパン(昔は、インコ東京ニッケル、ヴァーレインコジャパンでした)が、えちごや系商売していますが、ホント、ロシアのノリリスクの方がニッケル単独ではでかいとは言え、鉄鉱石と組み合わせて、合金であるステンレスの材料を一緒に売れるところがでかいですよね。それよりも、メール一本で値上げの通告、やってみたいもんですよw


●エママースク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AF

総トン数 170,794 トン
載貨重量トン数 156,907 トン
全長 397.71 m
垂線間長 376.0 m
型幅 56.4 m
型深 30.0 m
吃水 15.5 m
主機 ヴァルチーラ-スルザー 14RT-flex96C型ディーゼル 1基
出力 109,000馬力
航海速力 25.5ノット以上(27.0ノットとも)
最高速力
乗員 13名
コンテナ積載数 11,000 TEU
(14,500 TEU、15,000 TEUとも)



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