2012年2月8日水曜日

冬将軍


ナポレオン率いるフランスすら勝つことが出来なかった冬将軍、私も豪雪地帯に転勤で住んだことがありますが、地吹雪(視界がほぼゼロ)とか、凍てつくような氷点下の寒さ、とてもじゃないですけど、勝てませんわ。二重窓でも、部屋のなかでは寒くて寝られないことがありましたからね。

北極海の海氷が解けて、比重の軽い淡水が増えて気流に影響を与えているといいますが、気象はスーパーコンピューターでも計算できないくらい複雑な要素がいくつも絡み合ってバタフライ現象とか風が吹けば桶屋が儲かる式のこともかなりあるため、なんとも言えないです。

ただ、言えることは、地球とは見事となバランスの上に成り立っているものであり、そのバランスが崩れればあっという間に、片方に偏ってしまうことがありうるということです。

水というのは、極めて比熱の高い物質(逆に空気は比熱が低く、二重窓やセーター、ウィンドブレーカーはこの原理です)で、しかも固体にもなり、液体にもなって、さらには気体にもなるものです。そして、我々の体の8割以上が水で占められているというように、水とは生命の維持にも不可欠であり、更には地球という星が存続するためにも必要不可欠のものでもあります。ホント、熱移動のシステムってすげーなと。それに、見事なバランスだなと。いくつもの偶然が重なって、今の環境ができていると。

一般的には、太陽による熱吸収がもっとも大きいといわれる、低緯度で海水による熱の保存が行われ、海流や気流によって高緯度に運ばれるということが研究で言われていますが、仮に地軸がずれたり、また、地震や人為的な破壊や造作行為によって海峡がせき止められたりしたら、すごいことになるんじゃんと思うことが時々あります。

冬将軍には、石油や天然ガス、石炭などの熱源がないと生きていけないと思っており、私が寒冷地に住んでいたときに、オイルヒーターでは、全く役に立たなかった経験から、やっぱり、石油焚じゃないと厳しいなと実感した経験に基づいております。

間違いなく、構造的に寒冷地の仕様になっていない、東南アジアなどでは、仮に冬将軍が気象変動で来たとしたら、とんでもないことになるんじゃないかなと思っています。また、中国のように、あれだけ広い面積をもってしても、石油はガンガン輸入しているくらいですから、エネルギーが絶たれたら、ホント大変なことになるだろうなと。

以前、CNNを良く見ていたんですけど、中国の首脳連中が、アフリカをバンバン訪問しているのが、良く放送されていたんですよね。要は、紐付きの、資源外交です。

ホント、効率などを無視して、経済の発展最優先でやってきた中国、「油断!」が起こったら、日本以上に大変じゃないんでしょうか。まぁ、韓国も構造的に似ていて、こっちのほうがもっともっと脆弱なので、有事の際には楽しみですが、日本が巻き添えをくらうのだけは、勘弁してもらいたいですね。私の大嫌いな冬将軍、暦の上での春は来たといっても、油断したらいかんですね。



●地球の成り立ちと気候変動
 http://tenbou.nies.go.jp/learning/note/theme1_3.html

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